快読日記

日々の読書記録

「背筋の凍る話 PARTⅣ」桜金造

2020年04月11日 | その他
4月10日(金)

風呂に浸かりながら「背筋の凍る話 PARTⅣ」(桜金造 リイド社)を読みました。
ああ、平和ってこういうことかもしれません。
怖い話も笑いと同じ娯楽だから。
昨日テレビでどこかのおじさんが「早くあたりまえの日常が戻って来てくれたらいい」と言ってるのを聞いて、本当にそうだなあと思いながら、自分がちょっとぐったり来ていることに気づきました。

そんなときこそどうでもいい本を!

何の役にも立たない本を!

今のわたしを癒すのは、こういう何の実にもならない本を読むという贅沢な時間!

有限である時間を桜金蔵に費やすという無駄使いこその贅沢よ!


というわけで、残っていたPARTⅣ(奥付は、PART2→PART3ときて、なぜか4巻めだけⅣ)に手をつけたんですが、
それまでの実話ものの雰囲気は去り、なんだか安い短編小説集みたいな風情なのでした。

それもまたよし!

そして、最終章、桜金造のお母さんの最後の言葉「オマエ…ヒロシマ…ノコ…ナンダ!!」というのは、原爆云々の話ではなく、本当のお父さんのお名前では? と半笑いしながら本を閉じたのです。

桜金造は大きい病気をして、リハビリがんばってたようですが、その後元気にしてるかな〜。