快読日記

日々の読書記録

「ある日の入管~外国人収容施設は“生き地獄”~」織田朝日

2021年06月11日 | ノンフィクション・社会・事件・評伝
5月31日(月)

「ある日の入管~外国人収容施設は“生き地獄”~」織田朝日(扶桑社 2021年)を読了。

スリランカ人女性の死亡事件で、
いったいどんなところなんだ入管って?と思ってたタイミングで、
図書館でみつけた本。

入管に収容された外国人を支援している人が書いた漫画です。

タイトルどおり、
日本の入管施設がいかにひどい場所か、
職員がいかに冷酷か、
収容された外国人はどれほどむごい目に遭ってるかというエピソード満載ですが、
そのどれもがだいぶ感情的なレポートに終始しているので、
気持ちは分かるんだけど、
ちょっと求めてたものとは違うかも、と思いました。

そもそも、なぜ入管ってこんな状況なのか、
いつからこうなのか、
法的にはどうなのか、
改善する可能性はあるのか、
他の国はどうなのか、
死亡事件や事故は過去にどのくらいあるのか、などなど、
次から次へと疑問がわいてきて、
もやもやした挙げ句、
ちゃんと取材したり論じたりしてる本が読みたくなるという仕掛け、です。