快読日記

日々の読書記録

「ほとけさまの『ひとりを生きる』智恵」ひろさちや

2009年12月11日 | 総記・書評・人生訓・哲学・宗教など
《12/9読了 青春出版社 2007年刊 【仏教】 ひろさちや(1936~) 》

ひろさちやの本を読めば読むほど、「この人ほど、いわゆる『信仰』から遠い人はいないんじゃないか」と感じます。
日々を楽しく生きるための"考え方"として仏教をだしに使っているような気さえしてきます。
でも、神も仏も(悪魔も鬼も)人間が考え出したものである以上、
ひろさちやのこの姿勢は大正解!だと思うんです。

のめり込んではいけない、相手が人でもモノでも思想でも宗教でも、世間でも。
どうやらそれが「生きる智恵」。


「宗教というものは、『神だけは裏切らない』という考えのもとに成り立っています。
とくに、一神教であるユダヤ教、キリスト教、イスラム教ではそうした意識がはっきりとしています。
そして、その考えは、裏返せば『世間を信じない』ということにほかなりません。
つまり、むやみやたらに他人を信じないというのが宗教者の基本なのです。
そう考えると、無宗教である日本人が簡単に騙されるのは当たり前のことかもしれません。(25p)」


ちなみに、
タイトルを見ると昨今話題の"おひとりさま"系の本かと思っちゃいますが、そうではありません。