快読日記

日々の読書記録

「あたらしい教科書 0 学び」あたらしい教科書編集部/編

2009年07月13日 | 総記・書評・人生訓・哲学・宗教など
《7/9読了 プチグラパブリッシング 2006年刊 【総記】》

図書館で何気なくめくっていたら、「外国語」の項に岸本佐知子の顔写真が出てるじゃないですか~。
きゃ~! 初めて見た~! きれいな人でうれしいので、ついついカウンターへ。
(例えばわたしが中学生でこの本を見つけても、借りないかもしれません。
タイトルの「あたらしい」って表記と、猫撫で声の「イントロダクション」がちょっと薄気味悪いからです)

「外国語」を始め、「文学」「哲学」「音楽」「数学」「建築」など、各ジャンルで活躍する人達の談話が収められています。

しかし、冒頭で編者が(例の「イントロダクション」で)、巻末で内田樹が、それぞれ「学びとは何か」について述べている、その主張や視点が根本的に食い違っていると思うんです。
多様な意見が読めると言えばそうかもしれないけど、そもそもこの本、ターゲットは誰なんだろう、小学校高学年から中高生?
生涯学習にまで話が及んでいるので、大人も視野に入っているようですが、よくわからない。

つまり、一見学ぶ主体に語りかけているようであり、全体的にはそうでもない。

前書きと中身と後書きの三者が、すべて違う方向を見ているようで、付き合いにくい1冊でした。