快読日記

日々の読書記録

「プロレス『地獄変』」原田久仁信

2009年07月03日 | プロレス・相撲・ボクシングなど
《6/25読了 別冊宝島1630 宝島社 2009年刊 【プロレス 劇画】 はらだ・くにちか(1951~)》

長州力率いるプロレス団体WJの発足から、瞬く間に崩壊した顛末、
阿修羅・原や大巨人アンドレの実像など、
プロレス界の味わい深いエピソード満載のノンフィクション劇画。

ここで描かれる長州の愚鈍さ(としか言いようがない)には素でヘコんでしまいましたが、それはさておき。


この作品がすごいのは、これ自体が「プロレス」だという点に尽きます。
つまり、リングの上の「プロレス」を取り巻く人間が繰り広げるドラマ全体が「プロレス」であり、
それを取材して劇画化することは、もう揺るぎのない「プロレス」です。

「プロレス」とは何か?
この際じっくり考え抜きたい気もしますが、
帰ってこれなくなりそうなのでやめたいと思います。