快読日記

日々の読書記録

「パンダ通」黒柳徹子 岩合光昭

2008年09月13日 | その他
《9/13読了 朝日新書(朝日新聞社) 2007年刊 【自然 パンダ】 くろやなぎ・てつこ(19××~) いわごう・みつあき(1950~)》


和歌山県のアドベンチャーワールドで、日本生まれのパンダが双子を産みましたね。
親パンダが人間の大きさだとすると、赤ちゃんは角砂糖サイズです…って、この本でさっき知ったんですけど。
受け売りついでに言うと、パンダが双子を生むと、片方しか育てようとしないので、飼育員が隙を見て入れ替えながら大きくしていくそうです。

この本には岩合光昭撮影のパンダの姿がなんとカラーで32ページに渡って収められていて、もうメロメロです。
とくにふるさとの山を見つめてる(ように見える)パンダのバックショット(32p)は、かわいすぎて爆笑しました。
かわいいかわいいしか言葉が出てこない自分がばかみたいです。
黒柳徹子のエッセイも、かわいい・大好き・うれしい!で埋め尽くされていて、でも決してパンダに踏み込むことなく大事にいとおしむ様子が見てとれます。
彼女が動物と意思の疎通ができるというのは間違ないです。
後半の岩合氏との「ファン対談」も読みながらニヤけてしまいました。

特製のしおりまでついた「これでもか」と言わんばかりのパンダ本、一家に1冊いかがですか。

あ!生態などについてはそんなに詳しく書かれていません、念の為。

「むかつく二人」三谷幸喜・清水ミチコ

2008年09月04日 | その他
《9/2読了 幻冬舎 2007年刊 【対談】みたに・こうき(1961~) しみず・みちこ(1960~)》

ラジオの書籍化。
互いの痛痒いところをつつきあうようなトークはあとを引きます。
面白くてやめられない!というタイプではなく、クスクス笑いながらだらだら読み切ってしまう本です。
褒めてるんですけど。

そういえば前に読んだ「活!」(1997年刊)に、顔マネの先生として登場していた清水ミチコは、もたいまさこに「小林聡美に似ている」と言われていました。
マイペースで穏やかで、ピリッと毒気があるところでしょうか。
後にこんなラジオ番組が作られるなんておもしろいですよね。

読者を強く引き込むわけでもなく、ぐいぐい攻めても来ない、本当に聞き流すように読める本。
でも、含みのある笑いと、軽めの滋味がある。
こういうの、たまにすごく読みたくなるんです。

「小川洋子対談集」小川洋子

2008年05月28日 | その他
《佐野元春との幸福な語らいも》



岸本佐知子の対談が読める!とわくわくしながらうちに連れ帰りました。(←この本を。図書館から。)

岸本・小川対談は期待を裏切らないおもしろさでしたが、それ以上によかったのは江夏豊と佐野元春と李昴でした。
そう、江夏!!江夏どんだけかっこいいんだよ!
わたしはプロ野球ほとんど見たことがないので「博士の愛した数式」で語られる江夏しか知らないと言ってもいいくらいなのですが、
その「江夏豊」のイメージそのままです。

それから、小川洋子の対話スタイルにも好感が持てました。
普通、○○対談集って言ったら、その○○さんが中心ですよね。
なのにどの対談でも、小川洋子は相手をキラキラ引き立てているのです。
その灰汁のなさ(小説家なんだから本当はたっぷりあるに決まってるけど)や無色さは、こういうホスト役にぴったり。
小川洋子が紡ぐ短編集としても読める1冊です。


鼎談もあって、相手は計11人でした。
田辺聖子、岸本佐知子、李昴、藤井省三、ジャクリーヌ・ファン・マールセン、レベッカ・ブラウン、柴田元幸、佐野元春、江夏豊、清水哲男、五木寛之(登場順)

■5/27読了 幻冬舎 2007年刊【対談集】小川洋子(1962~)