新・秘密基地

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横山光輝さんの作品を語る その6

2014-01-23 21:18:00 | 漫画・アニメ
半年前に紹介した横山作品をまた改めて紹介します。

今回ご紹介するのは『闇の土鬼』です。


横山時代劇アクションの総決算という感じでしょうか?
自分はじめ、この作品を貸した人たちからはかなり評判良かったですね。
武器が七節棍というのも一風変わってて面白いです。

物語は戦国時代が終わり、幕藩体制が整いだした将軍家光の時代。
ある農村で、生まれた子供が口減らしのため、間引きにされるところから始まります。
ところが一晩明けたところ、赤ん坊の泣き声が…
不審に思った父親が掘り返してみると、なんとこの赤ん坊はまだ生きていた。
泣く泣く間引きしたこともあり、母親は不憫に思い乳を与えますが、父親は再び夜を待って間引きをします。
いくら土をかけても泣き止まない子供に恐怖を感じたのか、父親は鍬を叩きつける。
するとそこへ怪しい雲水がやってきた。

しかも木の上から…怪しさ満点ですね。

さて、この雲水、どうせ捨てるのなら自分に引き取らせてほしいと申し出ます。

するとその直後、なにかの気配を感じ取ったこの雲水は父親に赤ん坊の手当を頼み、一旦その場から立ち去る。
どうやら何かの組織を抜けだしたことで追われている様子、しかしこの雲水は見事な腕前で刺客を難なく返り討ちにし、赤ん坊を引き取り第二の人生を歩ませるという。(といっても生まれたばかりで第二の人生とか言うのもどうかと思うがw)


そして10数年の時が流れた。
謎の雲水は真言一刀流という道場を開いていた。
どうやら多くの門下生もいて賑わっている様子。

そして、例の赤ん坊は土鬼と名付けられ、例の雲水の子供として夜な夜な闇の武芸の稽古をつけられてた。
土鬼の才能は素晴らしく、天性の感と運動神経を持ち合わせており、様々な裏武芸を習得していたのであった。

だが、そんな土鬼にも大きな弱点があった。

それは、間引きされた際の後遺症なのか?ある時、突然左腕がまったく利かなくなるという武芸者としては致命的なものであった。

そしてある晩のこと、居酒屋でたまたま門弟の話を聞いたある男が、土鬼の父親の正体に気づく。
そう、例の刺客たちの仲間である。
土鬼の父はかつて徳川家を暗殺等の裏仕事で支えていた血風党と呼ばれる暗殺組織の一員、大谷主水という者であった。
刺客の存在に気づいた主水は道場を休止し、何本もの刀を用意し、寝ずに刺客に備え、土鬼にも外出を控えさせるのだが、10日も寝食を取らない主水を思い、土鬼はせめて酒でもと…つい、外出してしまう。
土鬼の外出を見て、血風党の刺客たちは道場へと雪崩れ込む、必死に戦う主水であったが、多勢に無勢、刺客全員の命と引き換えに絶命する。
その死の淵に遭遇した土鬼は父の秘密と、裏武芸の完成を土鬼に託すのであった。

父の遺志を継ぎ、裏武芸の完成を志す土鬼は血風党の総帥無明斎と立ち合うべく、血風党員を見つけ次第退治して、血風党が自分に関わりを持とうと近づいてくるのを待つことにした。
土鬼は仕込み傘の伝蔵、輪の佐兵衛を瞬く間に倒し、見事血風党を誘い出すことに成功するも、周囲を囲まれ絶体絶命の危機に陥ってしまう。


血風党の総帥無明斎
幕府から追求から逃れるため、家光と敵対していた実弟駿河大納言忠長を後ろ盾にする。

一度は危機から脱するも再び土鬼は絶対絶命の状況に…!

背中は血風党の暗器を受けまくり、ボロボロの状態で今度は左の肩口まで斬られています。


さすがの土鬼もたまらずダウン
不憫に思った坊主が埋めることに。


闇の土鬼 完



いやあ、まさか2巻で終わるとは思いませんでしたよ。
裏武芸の完成とは何だったのか?
ラスボス倒さないで終わりかよ!?みたいな?

と、2巻を読んだ時はそう思いました。

土鬼はその後、例の底抜けの生命力を発揮して息を吹き返すんですよ。
3巻が出た時の衝撃は忘れられませんよ。
ええ、死んでなかったのかよ!!と。
だってちょうど2巻のラストで埋められてるから死んだと思うじゃないですか。

そんな感じで一命を取り留めた土鬼は体の回復を待って再び血風党に挑むことに。
しかも復活した土鬼は以前よりも技が冴え渡り、必殺の霞の礫なんかはいつ打ったのかわからぬほどの速さと破壊力を持ち合わせていた。

そんな土鬼に対し、血風党は遂に無明斎最高の弟子である四天王を遣わすことになる。


多條鞭の使い手岸部左門

土鬼は左門の鞭をこめかみに受けた影響で、持病の左腕麻痺を発するも機転によってギリギリの勝利を収めるが、左門を殺されたことで無明斎は大いに怒り、土鬼を何が何でも抹殺しようと誓うのだが…

その後、無明斎を取り巻く状況が一変する。
家光によって後ろ盾として忠長が高崎に幽閉されてしまったのだ。

無明斎はここで考えを改め、残った四天王と土鬼とで立ち合わせ、勝った者に自分の編み出した裏武芸の全てを伝承することにしたのである。

そして血風党の拠点血風城に立て篭もり、幕府から追討の命を受けた柳生十兵衛率いる裏柳生衆に備える。
戦いは土鬼、血風党、裏柳生の三つ巴の様相を呈することに。


三節棍と鉄拳(メリケンサックみたいなやつ)の使い手小源太


多條鞭を超える破壊力持つ茨の鞭の使い手鉄牛


含み針と銀線の使い手才蔵

これら残りの四天王を倒し、ついに土鬼は無明斎の元へと迫る。
そして土鬼は無明斎との連日の猛稽古を行い、ついに無明斎を超え、裏武芸の全てをマスターすることに成功する。
土鬼に全てを伝授したことで満足した無明斎は、弟子たちに落ち延びるよう諭し、自らも城に火を放って自決すること決意する。

そこへ折よく無明斎の命を狙い、十兵衛がやってくる。


土鬼は全てを伝授してくれた無明斎の死出のはなむけに十兵衛と立合うことで伝授された裏武芸の技を披露したいと申し出る。

土鬼対十兵衛、勝つのは果たして…?


とまあ、こんな感じですね。
一気に5巻分の内容を紹介したので長くなってしまいました(;´∀`)

まあ、こんな感じで横山光輝さんの作品を知っている方やバトルが好きな方にも一読していただきたい作品です。


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1 コメント

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Unknown (美紅)
2014-01-24 18:07:42
お、おお...色々とすごい...
土鬼の父親結構すごい組織にいたのに、いまでは腰抜かして「ひーっ」なんですねw
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