十勝の活性化を考える会

     
 勉強会や講演会を開催し十勝の歴史及び現状などを学ぶことを通じて十勝の課題とその解決策を議論しましょう

芽吹き

2023-04-25 05:00:00 | 投稿

先日の朝、犬と散歩していて柳の木の“芽吹きが早いのに気がついた。今年の芽吹きが、1週間も早いのである。十勝というと寒いイメージを持つ人が多いが、道内では意外と早く桜の開花を迎える地域で、今年は4月21日ごろに桜前線が到着する予想である。昨年も早かったが、今年はそれ以上に早いのである。

下図の写真で右に写っているのが、チシマ桜の木である。今日は11日であるので、約10日で桜の花が咲き始めると思っている。地球温暖化はいつまでも続くと、科学者たちは予想している。そして、それよりも心配なのは、それに伴う食糧不足などから数千万人の人間が飢餓などにより命を落とすだろう。

第一次大戦後、約800万人のロシア人が寒さで死んだように、今度は赤道近くの人が、地球温暖化で命を落とすと思っている。地球温暖化を訴える環境活動家“グレタ・トゥンベリさん”が、2018年9月の国連気候行動サミットでの彼女の演説が、注目を集めた。

彼女は、地球温暖化を引き起こす二酸化炭素(CO2)を大量に排出するという理由で、飛行機に乗らない。彼女には、ほかの人間が見ようとしないものが見えて、私たちが大気中に排出するCO2が見える。彼女の耳には、地球上から消えていく生き物たちの声が聞こえるようだ。

国連によるとCO2は、昨年、世界全体の排出量も平均濃度も観測史上最高を記録し、100万種の動植物が絶滅の危機にひんしている。それは、どんなに恐ろしい世界だろう。なお、彼女の母親によると、彼女はアスペルガー症候群で、「雨にも負けず・・・」で有名な宮沢賢治も解離性アスペルガー症候群だったといわれている。

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黄砂

2023-04-24 05:00:00 | 投稿

先日、ゴビ砂漠などで発生する黄砂が、偏西風にのって北海道にも降った。ひとむかし前は黄色をしていたらしいが、中国の経済発展から大気中の空気が汚れて黒ずんできたらしい。

また、黄砂の粒子が細かいので、アレルギーや肺炎を誘発するらしい。新型コロナは、罹患すると肺に入ってくるので大変痛いらしいが、黄砂の方は大丈夫であろうか。この件について、アフリカのサハラ砂漠に近いところに長く住んでいた友人が、いろいろなことを教えてくれた。

黄砂のようなものを、フランス語で“ハルマッタン”といって、地中海を超えて遠くヨーロッパにも降るようである。黄砂が多く降るようになったのは、地球温暖化と乾燥化が原因である。地球温暖化で、凍土が例年よりも早く溶けたためであるらしい。いずれにせよ友人は、“世も末である”と言っていた。

先日、4月13日午前8時ごろ、Jアラートが鳴った。何事かと思ったら、テレビでは北朝鮮が核弾道ミサイルを打ち上げて、北海道の近海に落下する可能性があるということであった。

各局とも、「国民保護に関する情報」「北海道周辺に落下するものとみられます」などと書かれた黒地の画面に切り替え、アナウンサーらが建物の中や地下への避難を繰り返し呼びかけた。が、大陸間弾道ミサイルは、北海道近海には落下しなかった。

ウクライナ戦争でも核ミサイルが使われ、多くの人間が死んでいる。戦争は、人間の手で辞めさせることが出来ても、黄砂の現象はエネルギーが大きく、人間の英知では食い止めることが出来ないと思っている。

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異次元金融緩和

2023-04-23 05:00:00 | 投稿

  

これまでの日本経済は、景気重視で財政を拡大してきた。これにより大きな景気悪化を免れたものの、結果として国債残高が積み上がり、今回のコロナ対策費がこれに拍車をかけている。

財政状態に対して抑止力が効いている数少ない国としては、スウェーデンやカナダがある。スウェーデンは、補正予算も含めた実績ベースで歳出の上限を守っており、政権が変わっても財政の枠組みを8年間は変えられない。

またカナダは、過去の財政悪化に伴う自国通貨安に苦しんだ経験から、厳格な支出見直しを継続的に実施しており、将来のために、国民合意で税率などを設定している。もし日本の財政状態が更に悪化した場合、以下のようなマイナス影響が出る可能性がある。

何らかのきっかけで財政懸念が市場で意識されはじめ、国内外の  投資家が国債を放出する。

国債金利が上昇した場合、日銀の買い支えにも限界、

利払支出が膨らむ。
③ 市場が徐々に日銀等の買入れの限界を意識する。
④ 国債金利が急騰する。
⑤ 金利上昇、不況から企業倒産の増加や不動産価格の下落で
銀行の資産内容が悪化。

国が公的資金で支援するにも限界にきており、景気悪化で国の信用力悪化が台頭する。

これに関連して4月17日のNHKスペシャルで、日銀の10年におよぶ“異次元金融緩和”を放映していた。日銀には、最高意思決定機関として政策委員会が置かれているらしい。政策委員会は、通貨及び金融の調節に関する方針を決定し、総裁、副総裁(2名)、審議委員(6名)の9名で構成され、多数決で金融政策が決められている。

 デフレからの脱却を目指して、異次元の金融緩和措置が取られたが、年間2%以上のインフレ目標は達成できなかった。先進国で10年間も賃金が上がっていないのは日本だけであった。その原因は詳しいことは分かりかねるが、少子高齢化でGDPの構成要素である有効需要が増えないからと思っている。実際、民間投資は冷えこんだままである。異次元金融緩和の結果が分かるのは、最低でも10年間は掛かるだろうと審議委員の一人が言っていた。良い結果になっていればよいと思っている。

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愛称“ムツゴロウさん”

2023-04-22 05:00:00 | 投稿

       

愛称“ムツゴロウさん”で親しまれていた畑正憲さんが、亡くなった。享年、87歳だった。ムツゴロウさんは東大進学後、動物学を猛勉強し、社会に出てからは、情熱と好奇心の赴くままに幅広く活動した。

釧路から根室市に行く途中の100キロの距離である浜中町に「動物王国」を作り、犬やクマなどの動物と触れ合い、生きとし生けるものの愛情を持ち続けた。根底にあったのは、深い知性に基づく科学者のまなざしで、私とは大違いである。

ただ、同じものがひとつある。それは、“われわれ動物みな兄弟”という哲学である。私の哲学も“人類みな兄弟”で、私の実家ではむかし、羊とニワトリを飼っていた。これも似ている。下の写真が兄弟の写真で、私はまだ生まれていなかったらしい。

ところで、物価の優等生であったニワトリの卵が、鳥インフルエンザや戦争などの原因で値上がりしている。鳥インフルエンザの国内発生が昨年比2倍で、千歳市でも今年3例目が発見され、合わせて約120万羽が殺処分されている。この数は、北海道の約2割になっている。

全国でも4月6日までに26道県で83例が確認され、殺処分数は1,740万羽で過去最悪、卵の値段が1年で1.5倍になり、レストランやオムレツ屋さんも困っているらしい。

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言 霊

2023-04-21 05:00:00 | 投稿

  言霊”とは、日本において言葉に宿ると信じられた霊的な力のことである。日本という国は、言魂の力によって幸せがもたらされる国とされた。作家 三島由紀夫氏は、約1,000人の東大全共闘を前にして、「言葉は、言霊を持って語れ!」と言った。すなわち、心の言葉で語れということである。

 彼は、“自利他利が大切であるとも言った。自利とは自らの悟りのために修行し悟りを開くこと、利他とは他人のために尽くすことである。すなわち、自らの努力により得たものを他人にも還元、他人の為に動くことで自分も成長することである。

彼は憂国して割腹自殺で人生を終えたが、人生には大義が無ければいけないのである。大義とは、これから実現しようとする未来に向けて行動の源となる正当な動機である。 彼は憂国して割腹自殺で人生を終えたが、人生には大義が無ければいけないのである。大義とは、これから実現しようとする未来に向けて、その行動の源となる正当な動機である。

講道館柔道の創始者 加納治五郎氏が唱えた理念は、「精力善用」・「自他共栄」・「世界平和」であった。一方、作家であった三島由紀夫氏は、約1,000人の東大全共闘を前にして、「言葉は、言霊を持って語れ!」と言った。すなわち、心(魂)の言葉で語れということである。 

 日本人の美の心の特徴は、何だろう。この心に関連するが、地元新聞の「編集余禄」欄を読んでいたら、“精力善用”のことが書かれていた。精力善用とは、自己の力を使って相手をねじふせたり威圧したりすることに使わず、世の中の役に立つことのために能力を使ことである。

三島由紀夫氏は“武士道”を、そして川端康成氏の“日本人の美の心”を言いたかったのだろう。川端康成氏はノーベル賞受賞の講演において、その冒頭は、曹洞宗の道元(1200~)と華厳密教の明恵(1173-1232)の歌だった。

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて 冷しかりけり

雲を出でて 我にともなふ 冬の月 風や身にしむ 雪や冷たき

自然の美をめでる日本人の心を、世界に向けて堂々と示したのだった。今おもうに、これは何と世界性を有していたことであろうか。更に白居易雪月花の時、最も友を思ふを引用し、四季折々の美にめぐりあい幸いを得た時には、この喜びを親しい友と共有したいという。この「友」とは、広く人間ともいえるだろう。

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