十勝の活性化を考える会

     
 勉強会や講演会を開催し十勝の歴史及び現状などを学ぶことを通じて十勝の課題とその解決策を議論しましょう

農民一揆

2022-09-17 05:00:00 | 投稿

 

農民一揆である「音幌農場争議」を、ご存じだろうか。この争議(小作人64戸)は1930年(昭和5)年2月に妥結し、補償金は同年5年2月25日に小作人に支払うことでおさまった。

音幌農場は南北で音更1号から9号まであり、東西では音更基線1号から東4号までの範囲であり、新たな地主の元で戦後の農地改革まで存在した。この争議には、十勝毎日新聞の初代社長である林豊州氏、十勝が生んだ俳句の天才である井浦徹人氏などが傍聴していたという。

首相兼音幌農場主であった斉藤実(さいとうまこと)は岩手県水沢藩の出身で、1936年(昭和11)に起こった二・二六事件で殺されたが、彼が殺されていなければ、もう少しまっとうな政治が行われていただろう。

ところで私は、様々な会に入会している。具体的には、十勝の大樹町生まれなので「帯広大樹会」、障害者なので、「帯広身体者協会」や「脳外傷友の会」、「新俳句人の会」、「十勝文化会議」などである。

これらの会が、消滅市町村ではないが会員減少に直面している。会員の高齢化により様々な“会”が減っているのである。それが、コロナ禍の活動停止で一層増加している。その原因は、価値観の多様化、個人主義化、人間関係の希薄化などもあろう。

 2年前に退会したが、「ゴミ処理場を考える会」では十勝に約400億円を費やして1個所に集約するゴミ処理場を建設する予定であったが、その会はいまどのような活動を行なっているのだろう。

十勝は岐阜県と同じ広さで、岐阜県に長く住んでいた者としては、リスク分散の意味から1個所の建設には疑問視せざるを得ない。異常気象の影響から大災害が起こる可能性があるからで、ゴミ処理場を分散して建設してもらいたいと思っている。 

日本の政治と同じように、1個所の建設には賄賂や忖度があると思わざるを得ない。どんな会にも目的があり、志を同じくする者同士が組織化されたもので、会が減少していくということは、ある意味で社会の崩壊が進んでいることを意味している。なお、私が「ゴミ処理場を考える会」を退会した理由は、日本の政治と同じように「金」が「会」を動かしているからである。

何でもそうであるが、「お金」は沸いてこない。だから、残念ながら「金」がなければ日本の国は良くはならないので、お金をどのように使うかだと思っている。

世界経済は、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻などで大変なことになっているが、地球温暖化はもっと大変な事態である。我々のような一市民は、地球温暖化の抑止に向けて燃えるゴミを少なくするとか、自家用車を使わずにバスや自転車を利用することしか出来ないのである。

自然災害が頻発する昨今、事前に予報することが重要になっているが、“天災は忘れたころにやってくる“のである。

「十勝の活性化を考える会」会員


 “一切なりゆき”

2022-09-16 05:00:00 | 投稿

 

樹木希林著 “一切なりゆき”~樹木希林のことば~“の本を読んだ。俳優 樹木希林さんは、皮膚ガンが全身に転移して享年75歳で亡くなったが、ガンが全身に転移してから価値観も変わったそうである。樹木希林さんは、次のように書いていた。

『 病(やまい)というものを駄目として、健康であることをいいとするだけなら、こんなつまらない人生はないだろう。私には、いい塩梅(あんばい)にガンというものがあるから、いろんな意味で使っているのよ。

何かを断るときときには「もうガンが大変なの」とさえ言えば、「あっ、そうですね」となるし。まあでも、病気をしてから少し謙虚になりました、私。』

樹木希林さんは、死亡の確率が高くなったことを意識してから、自分は謙虚になったと書いていた。私も10年前、脳出血で倒れて救急車で病院に運ばれたが、8時間にわたる手術を受けて奇跡的に助かることができた。私も“三途の川”を見てから、幸いにも生き返ることができたのである。

ところで、私は葬儀に参列して死人の顔を見ることがある。死に顔はみんないい顔をしている。なぜなら、死んだことで本来の人間に戻ったからであろう。すなわち、“我欲”を捨てたからだと思う。ただ、京都の御三家の1社である京セラを創業した稲盛和夫氏は、生きている時から仏様のような顔をしていたのには驚いた。

普通の人間にとって、我欲を捨てることができないのである。なぜなら、この欲があるからこそ“経済”が成り立つのであって、欲がなければ人間社会は成り立たないのだ。ただ、人間は知足が大事だと思っている。どのくらいの知足で満足すれば良いのか、私には分からない。

生き続けるということは、苦しいことや悲しいことなどがあって大変であるが、生きていると楽しいこともあるので、生きていることに感謝しなければいけないと思っている。

また私は、倒れて気づいたことがある。それは、「人間は他人と比べて差別をつける傲慢な動物である」ということである。先日、電話で話していた札幌に住む高齢女性も、若い時からこの差別に苦しんできたそうである。職業差別、人種差別、障害者差別などいろいろあるが止めよう。

倒れてからの自分は、同じ病気になった人と知り合いになったが、人との出会いは運命を左右することもあるので大切にしたいと思っている。その中には、同じ会社に勤めていた人、国家公務員上級職であった人、今利用している機能回復型デイサービスの人など大勢いる。

その中で障害を抱えて頑張っている70代と見られる女性に尋ねると、「過去の自分に戻りたいので、一層懸命にリハビリをしている。」との返答であった。努力は、けして裏切らないのである。

「十勝の活性化を考える会」会員

 


国内景気

2022-09-15 05:00:00 | 投稿

 

財務省が9月1日に発表した4~6月期の法人企業統計によると、金融・保険業を除く全産業の経常利益は、前年同期比17.6%増の28兆3181億円。前年を上回るのは6期連続で、利益額は過去最高となった。原材料高や部品などの供給制約が事業の重荷となっているが、新型コロナウイルス禍からの経済・社会活動の正常化で、企業業績の回復が進んでいるようだ。

また、2021年度の資本金1千万円以上の企業の内部留保が、500兆円を超えているそうである。この数字を見る限りでは、国内景気は良さそうであるが、本当にそうだろうか。素人の私には、貧富の拡大が進んでいると思わざるを得ない。すなわち二極分化で、日本人全体の底上げが進んでおらず、日本の国は住みにくくなっているのである。

ロシアのウクライナ侵攻やコロナ禍、それに輪を掛けるように物価の値上がりが相次いでいるのだ。景気後退とインフレの同時進行は、スタグフレーションに陥りかねないのである。高インフレ下の景気後退となれば利上げは取りづらく、円安が加速しているのはそのためであろう。政府日銀の金融手段にも限界があり、大変な状況に陥っていると思わざるを得ない。

利上げすれば、景気は悪くなる。利下げすれば円安がますます加速することになる。先日、スーパーをのぞいてみたが食料品などの値上がりが半端でないのである。食べ盛りの子供を持つお母さんなどは、大変だろう。このままでは、輸出頼みの国内景気が腰折れしかねないのである。

「十勝の活性化を考える会」会員

 


国葬儀について

2022-09-13 05:00:00 | 投稿

 

政府は安倍元首相の国葬儀について、9月27日に実施することを閣議決定した。国葬儀に世界の要人が多数弔問に訪れて、世界平和につながれば、彼の非業の死がムダにはならなかったことになる。

岸田首相は国葬儀を取り行うことについて、様々な反対意見があることは十分承知をしているだろう。賛否両論があるものの日本は、議会制民主主義国家であり、政府与党がきめたことなので従うしかないだろう。

平和の祭典である東京オリンピックと同じように、国葬儀についても賛成している人の方が多いのかも知れない。しかし、この東京オリンピックについても賄賂があったとは全く予想していなかった。

岸田文雄政権の内閣支持率が、8月に行った朝日新聞の世論調査によると47%に急減している。主な要因としては、爆発的増加を見せる新型コロナウイルス感染者に加え、旧統一教会との相次ぐ関係の表面化、物価高騰への不満などであろう。

令和2年9月26日付け北海道新聞に、映画監督 大島新氏が菅政権について次のように書いていた。国葬儀に関連しているので、参考にしてほしい。

 『(前略) 私がこの政権に望むことはただひとつ、嘘をつかないでほしいということだ。 安倍政権で起きたさまざまな疑惑。森友・加計問題、桜を見る会、黒川検事長の定年延長、政権に近いとされるジャーナリストの性暴力を巡る訴訟・・・。

どれをとっても国民が納得する回答が政府から返ってきたとは思えない。

そして官邸を守るために嘘をついたとしか思えない官僚の言動がくりかえされた。これが、安倍首相と菅官房長官のコンビで行われた「官邸主導」の結果である。

その過程では、森友学園問題で公文書の改ざんを命じられ、在職中に自らの命を絶った財務省近畿財務局の赤木俊夫さんの悲劇もあった。こんなことが許されていいはずがない。 (中略)

「清獨併せのむ」という言葉が、政治家の当然の資質のように語られ、権力闘争なのだから勝った者が正しいのだ、などという言説が大手を振る。いったいいつから、こんなことが当たり前の世の中になったのか。

国のトップが嘘をつく、官僚がそれに屈し恥の上塗りをする。その結果は、社会のモラルや倫理観の崩壊につながるだろう。(後略)』

この記事を読んで、次のことを思った。大島新氏も言っているように、日本の国が不正や腐敗の体制が、何故できたのかを問うべきである。本来、民主主義国家では、国民の不満が高まれば為政者にノーが突き付けられる。もし、銃殺された安倍晋三元首相が統一教会と関係していたと分かっていれば、国葬にはならなかったであろう。

同じ選挙の遊説中に銃殺されて死んだアメリカ民主党の大統領ケネディーは、世界平和に貢献した一人である。アメリカ政府は全国民が喪に服す日とすることを宣言し、国葬で行なわれたと記憶している。

一方、日本政府は、元安倍晋三首相の国葬儀に対して喪に服することを要求していない。彼は歴代の首相の中で誰よりも親善外交を行っているが、その違いは何であろうか・・・。

在職中に自らの命を絶った財務省近畿財務局の赤木俊夫さんや安倍晋三元を銃殺した山上徹也容疑者の父や兄の自殺は、間接的に元安倍晋三首相が殺したと思っている。そのことが、政府が国民に喪に服することを要求しない理由であると思っている。

「十勝の活性化を考える会」会員


とかち物産センター

2022-09-12 05:00:00 | 投稿

 

とかち物産センターが、JR帯広駅直結の2階にあり、十勝19市町村の特産品と物産情報が入手できる。十勝のお土産を買うならこちらがお勧めであるが、残念ながら、この店の店員に商品を売る気はサラサラ感じられない。(少なくとも、私には、そのように感じている。)

それは、なぜだろうか。それは、商品を売っても売らなくても給料が支払われるからであろう。もし、この物産センターが民間会社であれば、とっくに倒産しているだろう。民間会社と公共施設の違いはそこにあると思っている。

すなわち、“まち”などが活性化するためには、競争原理が働く必要がある。資本主義が効率的に働くのは、“神の見えざる手”によって、資源の有効活用が図られるからである。この資源の中には、人・もの・金・情報などの経営資源が含まれる。

だから、経営者に求められるのは、この経営資源をいかに活用するかだと思っている。人間は機械ではないので経営者は大変であるが、企業が伸びるためには、人をいかに活用するかにかかっている。

ただ、東京にある新国立競技場のことだが、多額の金を投下して活用されているとは思われない。そして、賄賂が飛び交っていたと思うと大変残念である。

「十勝の活性化を考える会」会員