トカラ列島トカラうま!

鹿児島県のトカラ列島にある中之島に県の天然記念物「トカラ馬」が飼育されています。馬好き島民による現状レポートです。

自分の世界の広さ

2009-01-13 20:55:08 | Weblog
成人の日を向かえ、多くの新成人が世の中に旅立ちました。
今の子達はこれまでずっと不景気の中にあって、世の中の大人たちの動向を見ていたからなのか堅実な考えを持っている子が多いようです。
親の世代の所得がどんどん低くなってきていて、パラサイトしたくてもできないのが現状なのかもしれません。
十島村の子達の成人式は各島ではなく鹿児島でやるようです。そもそも20歳の子はもうすでに島から出ているので(そして戻らないので)す。

よく「田舎に住んでいると世界が狭くなる」と言われます。
生活範囲が狭く、限られた住民としか接することができないのが理由だといわれればそうです。
でも果たしてそれは田舎だけのことでしょうか。
無差別殺人を犯したり、人を自分の奴隷にしようと拉致するような都会に住む人もまた“世界が狭い”のではないでしょうか。
不特定多数の情報が自宅にいながら入ってくる世の中にはなりましたが、人間はそれだけでは世界は広がらないようです。
では、何が世界を広げるのでしょう。
人との出会いでしょうか。
他の国や地域に出向くことでしょうか。

心の豊かさがその人の世界の広さ(深さ)をあらわすものだとしたなら、田舎に住んでいようといまいと新しい世界を開拓する努力をしなくてはいけないのかもしれません。



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2 コメント

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難しい問題ですね… (奈良の島好き)
2009-01-14 18:13:57
「田舎は…」「都会は…」の話は、今では通用しないものが多い気がします。
世界が狭いか広いかもそうで、少数とはいえ濃密な人間関係下にある田舎の方が、都会の引きこもりの人よりはるかに世界が広いでしょうね。反対に、昔の田舎の人はよく歩いたようですが、車社会では、電車やバスを利用する都会の人の方がよく歩いているでしょうね。
世界を拡げるには、とにかく他人との関わりが不可欠で、そのためには、自分の意のままにならない存在とうまく付き合っていく能力が必要だと思います。最近はその能力が欠如した人が多いような気が…信じられない犯罪を犯す人なんかも、もしかしたそんな類なんでしょう。物質的に恵まれていることもその理由の1つかもしれません。コンビニに自販機、パソコンで事足りる都会より、人間性を養う点ではトカラの方がまだ健全な環境なのかも知れません。
数年前、中途採用者の面接をしましたが、優秀な大学をでているのにコミュニケーション能力の欠如した人が多いことに驚いた経験があります。相手の目を見て話せない、会話のキャッチボールができない、「はい」「いいえ」しか言えない…等々
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まさに今、自分の問題なのです (tokarauma)
2009-01-15 20:11:36
まさに今、自分の世界の狭さ、というより世の中を知らなかったという経験をしています。
自分の思ったことをストレートに表現したがために、大きな壁を作ってしまったのです。
その壁はやりたい夢に向かって進む道に立ちはだかりました。その壁は難攻不落だと人からも言われました。
今から思えば自分でまいた種から起こったことなので、もっとうまく立ち回っていたらとも思いますが後の祭りです。

途方にくれますが、命をとられるというような大事でもないので、ここはひらきなおって新しいステップを考えます。

私も人間性が培われていない、コミュニケーションにもう一味足りない人間でした。
トカラに住まわせてもらって具体的に気づくことができたのかもしれません。

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