真実の扉

「何もしないことをする時」「何も考えないことをする時」・・本当の自分の扉が開く

強い自分を生きてみる

2004年12月30日 22時17分14秒 | 宇宙の法則
 昨日送られてきた国際政治評論家の中丸薫さんのメールマガジンに、プロボクシング世界チャンピョンであったモハメド・アリとのインタビューの回顧録が綴ってありました。アリはベトナム戦争へ行くことを拒み、兵役を拒否しました。そのために罰金一万ドル、懲役五年を言い渡されたのだそうです。回顧録でのアリの言葉に感銘を受けました。

 彼は徴兵拒否の理由をこう言ったそうです。
 「同じ人間の血が流れている同胞に向かって銃を突きつけ、殺すなんて私には絶対にできない。もし私が政府の命ずるままにベトナムまで出かけて武器を手に戦い、人殺しをしたとしたら、私は神の手で罰せられます。なぜ人間がつくった法律や規則を気にして自らが信じる正義を引っ込めなければならないのでしょう。私は人間の法を恐れるより、神の法を恐れます。だからベトナムへ行くことを拒否したのです」

 ここでは徴兵を拒否することが正しいとか正しくないとかについて触れるのではありません。それについて正しいか正しくないかは、私には判りません。
 私がこの文書で感銘を受けたのは、アリが自分の信念を貫く強さを持っていたことと、「なぜ人間がつくった法律や規則を気にして自らが信じる正義を引っ込めなければならないのでしょう」という常識を覆す強い意志と、それを行動に移した勇気です。
 彼は自分の中の神と共に、「自分の中の神の法」に基づいて行動したのであり、戦争を止めることすら出来ない意識段階の「人間が作った法」には従わなかったのです。
 
 法というのは一定の社会規制を設けて、互いの利害がぶつからないように、社会が調和を保ちながら運営されるようにと作られた普遍的規律です。人の成長は考えていないのです。ですから正しいこととはイコールとはならないのです。
 なぜならば、正しいこととは「進化・成長をサポートする運動」を言うからです。

 結局は彼は、一切のタイトルを剥奪され、ボクシング界から追放されましたが、4年間の裁判での戦い(「もう止めようよと囁く自分」に負けない、幻想の自分との戦い)の末、最高裁はアリの有罪をくつがえす判決を出したのです。
 アリは語りました。
「あの数年間の戦いは非常に骨の折れる、大変なものでした。あんな辛いことはもう二度とごめんです。もっとも、神に命令されれば何度でも同じことをやりますがね」

 アリはこの苦難を乗り越えて意識の成長を遂げたのです。
 そしてまた一歩、神が自分と一緒にいることを確信し、より強く人生を歩むことができるのです。
 正しいこととは「進化・成長をサポートする運動」と言いました。
 アリの徴兵拒否は、彼にとっては正しいこととなったのです。それによって成長を遂げたからです。
 人によって正しいか正しくないかは違ってきます。ですから先に、「徴兵を拒否することが正しいか正しくないかは私には判りません」と書いたのです。正しい正しくないは現象の中にはないのです。

 このような強い自分を前に出して行動できる人は、まず人に何を言われようと気にしない人。自分が正しいと思ったことは無心になって貫ける人です。一見調和を乱しているとか変わり者とか思えても、結果的には多くの人に感銘を与える人生を歩むことができます。

 追記
 ユートピアと呼ばれる意識の進化した星では競争やスポーツでの熾烈な戦いというものはないのですが、現代の地球の現状ではその存在が許されています。そしてスポーツ選手や芸能人は、多くの人の注目を集めるので、独特の役割をもって生まれてくる場合があります。

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