
知り合いの「日経バイオテック」の初代編集長だった人の事務所を3日ほど前に訪ね、しばし話しをしました。
医療に造詣の深い彼と日本の医療に付いて話が及んだときに意外な言葉が彼から出てきました。
「だいたい日本の保険制度がおかしい」 「保健というものは車(の事故)でも、ゴルフのホールインワンでも、遭遇する可能性が少ないから成り立つので、みんながかかる風邪でも何でも保険が適用になるというのはおかしいんだよ」 と。
こういう意見ははじめて聞きましたが、はじめはちょっと乱暴な気もしましたが、「なるほど」と思ったものでした。
私は、彼の考えとはちょっと異なりますが、一理あると思いました。
私のように1日一食を半年続け、酒もタバコも止め、肉も魚も乳製品などの動物性たんぱく質をほとんど摂らなくなっててしまうと、正しい食事がもたらす「健康」を身をもって感じることとなり、私が健康に対していままで (そして多くの人が今も) 如何に無頓着で盲目であったかが、身にしみるのです。
食べる食材の種類は以前の1/10以下に大きく減っていても、毎日の食事は以前と比べて美味しく、ともかく食事に対して感謝の気持ちが格段に増しました。
美味しいという感覚というか、想いが湧いてくる次元が以前とまったく違うのです。
30年近く寝つきが悪かったのも、高血圧だったのも、脂肪肝も治って、心身ともに健康になったと感じています。
そして採血などをしても (今年は献血や健康診断で既に3度している)、そのたびに結果を見て医師がビックリしているのを見るとうれしいものです。
体重は11キロ減り、体脂肪は19%から10%に落ち、ウェストも12センチ減ってズボンを買うときに選べるサイズがなくなって苦労してみると、「サイズが無いほどに異常なのは、私のウエストではなくて世間のほうだ」 と思うようになりました。
昨年まで暑がりで汗っかきの私でしたが、今年の夏は他の人と相対的に比べても暑さを感じませんでした。これは自律神経が正常になってきたものと思えます。
そんなこともあって、所謂、(事故による怪我などを除いた)病気とか内臓疾患というものは、多分、食事の改善で8割~9割は減らせるものと確信するに至ったのです。
遺伝性の疾患だって(種にもよるものの)、かなり防げるものと確信しています。
日本人の食事が西洋化してからというもの、生活習慣病(成人病)は鰻登りに増え、糖尿予備軍は現在成人の6人に1人強と言われていますが(厚生労働省)、食事を正すことによって糖尿病予備軍などは全滅し、この世に存在しなくなるのは間違いありません。2010年には予備軍ではなくて実際に「糖尿病と疑われる人」が1000万人を越えると予測されているのだそうです。
これではいくら医療費があったって足りやしません。
日本における死因は,戦争を境に感染症から慢性疾患へと移行し、いまは癌などの悪性腫瘍が一位で、動脈硬化からくる心(臓)疾患、脳血管疾患の死因がそれに続いています。これらの病気の保有者に高血圧と糖尿病の患者を加えますと1400万人の患者が現在の日本には実在します。
私の推測では、生活習慣病は自らの健康管理でほぼ100%なくなると思います。
それなのに健康保険は食生活の正邪にかかわらず皆等しく徴収されます(厳密には保健には別に入らなくても良いのだそうだが、サラリーマンなどなかなかそうは行かない)。
生活習慣病の原因の根源にメスを入れないで、医療費を減らすことなどできるわけがありません。
このブログの「健康のこと」や「常識を疑う」のカテゴリーにあるように、真実に蓋をしていてはユートピアはもちろんのこと、健康に関する「幸福」も実現しないのです。
すべての保険というものはユートピアにはないもので、厳しい見方をすればもともと理不尽なものなのですが、しかし百歩譲っても、やはり「健康」「病」の真実は隠されて無駄なお金が使われていると思います。
しかし保険がなくなれば、保険会社は消滅するし、スポーツがなくなればスポーツ産業は衰退するし、肉を食べなくなれば畜産業は無くなるし、牛乳を飲まなくなれば乳産業は大打撃です。
病気がなくなったら医者は失業です。
人が生きるためにお金があるのではなくて、お金の為に人が生きている、というのが、現実となってしまっています。
でも、間もなくお金のない時代がやってきます。
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彼との話は「医師の質」にも及びました。
これはまた次回に。
北海道に行っていまして昨日帰って来ました。
今日の写真は私のではなくて〝時さん〟の「美瑛」の撮影です。
同時に食べ物に関しても同じことが言えます。
生きるために食うのではなくて、食うために生きている人々のなんと多いことか。生きる目的と生かされる意味を見失った時、人は肉体的感覚を伴う欲望の充足に奔走します。獣化とは正にこのことです。挙句の果てには、大食い競争番組に打ち興じる始末です。大食い番組の余興のネタにするなどもっての他であると思います。
日本国内で一日に捨てられる売れ残りや残飯としての食物は、アフリカの子供たちの1年分の食料だといいます。世界の食物をかき集め、経済効率の大義の前に廃棄し、「お客様に新鮮なものをお届けする」の呪文に隠れて、不学の大衆にへつらう拝金主義企業。
これらの行為は、世界の飢餓に苦しむ子供達に対する殺人行為です。
今日売れ残った商品を捨てた(例えば)コンビニ店長とその本部は何人の飢餓難民を殺したことになるのでしょうか。全くやりきれない気持ちになります。
人類全ては、下のページの女性のようにまではならなくとも、彼女にかなり近づけるはずです。ベジタリアン暦20年の私も更なる進化を遂げようと、ココ(↓)を目指して腸内細菌構成改造中です。
第二の脳(第2章)
『結構平気!飽食の時代に立ち向かう実験』シルバーバーチャンのヘッポコベジタリアン生活より
寝ぼけた人類も、所詮は巨悪の傀儡。拝金主義もその裾野にある廃退した文化も根源は貨幣経済です。
人類が貨幣経済をその歴史から手放すシナリオも一部触れています。下のブログ≪フィクション?「シルバーバーチャル星人の生活」のシリーズ第5回≫のどこかで。
シルバーバーチャンのヘッポコベジタリアン生活
htmlで記述したのですが、受け付けできないようです。
上記コメントの
『第二の脳」、『結構平!飽食の時代に立ち向かう実験』、『シルバーバーチャンのヘッポコベジタリアン生活』
はそれぞれ次のとおりです。
http://www.ntv.co.jp/daininonou/002a.html"
http://ubiquitous-spirit.cocolog-nifty.com/foton/2005/08/post_3436.html
http://ubiquitous-spirit.cocolog-nifty.com/foton/
です。
貴ブログを見苦しくしてしまい申し訳ありません。
今年の夏は去年より暑かったと誰もが言いますが、私にとってはしのぎやすい夏でした。エアコンもほとんどつけませんでした。気象データを見ても私の感覚どおり、去年よりは涼しい夏だったのですが、テレビをつけても人が寄っても「暑い暑い」でした。無農薬有機農業であっても、消費を第一義とする場合には、そのよさが見過ごされ、循環を第一義として営まれると、昨今の異常気象による不作も補われているように感じます。
私事ですが、国内農業を守る事は通過点であるという認識をしなければと最近思うようになりました。
俄か少食、俄かベジタリアンですが、それでも続けることによって感覚が補正されている事を、ある日実感しますね。
医療保険も今のところ掛け捨て状態です。
20年もベジタリアンなんですか?
HP見る限りベジタリアンというよりもビーガンですね。
私は20年近く肉は余り食べませんでしたが、
完全に止めてからはまだ半年ですが、
いろいろと変化を実感しています。
多くの人が現代栄養学のウソに気づき、
自主的に常識の呪縛から解かれることを願っています。
★REIKOさんへ
非肉食、非動物性たんぱく質、非添加物、非大食・・・
添加物を除いて、
「非」というか、本来は人間が摂ってはいけないもの、
してはいけないことが体に良いとされています。
気付いていてもなかなか習慣を変えること、
食欲を抑制することは出来ません。
何かの拍子に「気づき」がやってきます。
お互いの発言が、そんなきっかけとなれば良いですね。