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『メタモルフォーゼの縁側』…好きのパワーは素晴らしい

2022-07-10 20:43:25 | 映画-ま行

『メタモルフォーゼの縁側』、狩山俊輔監督、2022年、日本、118分。

宮本信子、芦田愛菜、高橋恭平、古川琴音、生田智子、光石研。

 

最近戦闘機とか戦場とか、そんなのばかり観ていたので、何だかほっとする映画だった。

 

メタモルフォーゼとは…変化、変身の意。(Wikipediaより)

どうしてそんな、ちょっと大仰な言葉が使われているのかは、本編を見ただけでは分からなかった。原作を読んでないからかな。

 

共通の趣味の「BL漫画」の事を縁側で語り合う、17歳と75歳の二人。

宮本信子さんの存在感に芦田愛菜ちゃんが全く負けていなくて、驚いた。愛菜ちゃんが全力で走るシーンくらいから、すっかりファンになってしまった。

 

コミカルな雰囲気も漂わせるこの作品。登場人物が皆普通の人で良かったな。極端に素晴らしい人も、極端に憎らしい人もいない。

同級生のクラスのアイドル的存在の女子を勝手に意識して、つんけんする主人公うららの気持ちも分からなくもない。自分の目標に向かって何のてらいもなく真っ直ぐに進み、好きなものを堂々と好きと言い、何のコンプレックスも無さそうに見える、アイドル的女子。

そりゃ羨ましいわ(笑)

 

縁側文化を描くのかと思いきや、そうでもなく、団地文化を描くのかと思いきや、そうでもなく、売れっ子漫画家生活を描くのかと思いきや、そうでもなく。

世代も性別も超えた「好き」のパワーを、端々まで笑いと涙を交えて見せてくれた作品でした。

 

愛菜ちゃ~ん。と、観た人は終映後に一度は心の中で呼んだはず。

 

原作は、鶴谷香央理さんの漫画、『メタモルフォーゼの縁側』(全5巻)。

「このマンががすごい!2019 オンナ編」第一位、を始めとして五つの賞を受賞。

 

 

 

 

 

 



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