
今週末は土日ともに、いい天気。
なんだった…けど、ゆったりした休息の時間を過ごした。
先週の日曜日は、大和路を近鉄桜井駅から、再び歩いてきた。
桜井駅からバスに乗って、多武峰(とうのみね)まで行く。
歴史の授業で習う、飛鳥時代の「大化の改新」は西暦645年、
その藤原鎌足を祭った「談山神社」を起点とし、明日香村へと歩いていった。
この「多武峰」という地名、僕の頭に長らく刷りこまれている。
大学生は1年だったろう。
小峰元氏の「ピタゴラス豆畑に死す」という推理小説を書店にて手にした。
以下、文庫本の紹介文をコピペ。
「幻の動物ツチノコを求めて、大和で変死したセイケン(生物研究会)の高校生。
死因はツチノコによる咬毒死?
古老はツチノコの祟り説を譲らない。
続発する変死の謎を解く鍵は意外や意外、
『ピタゴラスの定理』と江戸小噺にあるというのだが…。」
高校生を経て受験を終え、晴れて大学生となった頃の僕にとって、
「ツチノコ」とは、当時、未確認生物(UMA)のアイドルだったし、
「ピタゴラスの定理」は「三平方の定理」として、受験生OBにはタイムリーであり、
苦い想いの数式でもあった。
そこに、現代の高校生群像を描く青春推理小説というコピーが我が胸を躍らさせた。
そそられ、買ってしまった。340円だった。
本を読む時間はたっぷりあった、あの頃だった。
今回、その多武峰を初めて訪れ、30年ぶりに、この文庫本を開く。
昨日と今日とで読了した。内容は、
軽快だなあ、難読だなあ、字が小さいなあ、
いろいろな感想が浮かんできた。
19才か、20才か、僕も若かったなあ。
石舞台へと至る道、野の傍らに咲く花に、ひらひらと、小ぶりの蝶が飛んできた。
姿態は地味で、鮮やかじゃない、でも、この場にはすんなり同化している。
多分、夢中で、無心で、無邪気なんだろう。
ちょっと遠いのです。。
コメントありがとうございます。
久しぶりですね。
ブログを更新する機会は減りましたが、
覗かせていただいてます。
奈良もいろんな場所がありますよ。
また、よろしくお願いします。