8月も折り返しになりました。
私にはお盆も休みなく、暦どおりの勤労週間でした。
さて、夏の日の思い出「凍る音」の続きを…。
僕は、思い切って勢いよく窓を開けた。
「うっわあっ!!」
見た、見た、見えた。
恐怖なのか、驚きなのか、声が出た。
少し後ずさりし、腰を抜かしそうなったが、踏みとどまった。
僕の目線の前に「それ」があった。
白くて、丸っぽいものが頼りなさそうに . . . 本文を読む
8月も第一週の日曜日が過ぎようとしている。
それでいて、「何かが叩く」の続きを…。
あの夜は、ごく普通の月の明るい夜だった。
家の外を「パタ、パタ、パタ、パタ」と人の走る音がしたと思うと、
「しんぶ~ん」という声が聞こえた。
すると、真夜中であるにもかかわらず、「新聞」が部屋の窓から空中を漂ってゆっくり入ってくる。
それが、当時「少年チャンピオン」にて連載されていた、つの . . . 本文を読む
高校2年生の夏休み、あの夏の日の夜。
僕以外の家族らは、すでに寝ていた夜中の時刻だった。
殊勝なことに、僕は部屋で机に向かっていた。
宿題だったか?勉強してたのか?それは記憶に定かでない。
しんとした静かな時間だった。集中していた。
僕の部屋は二階にあった。
障子を隔てて、隣には弟が寝ている。両親は一階で寝ている。
そう、起きていたのは僕だけだった。
たぶん、午前0時はとっくに過ぎ . . . 本文を読む
今週のNHKBS「こころ旅」は宮崎編でした。そこで私も…。25年前の3月、大学4年生だった私は卒業を控え、電車で九州を旅していました。高校の修学旅行コースをたどる旅、最初は友との二人旅だったのですが、連れが、卒業研究の再提出のため、急遽、帰らなくてはならなくなり、私は一人で旅を続けることになりました。大分から宮崎に向かう特急列車は満席だったのでしょう、私は車両のデッキにたたずんで、流 . . . 本文を読む
クリスマス・イブの朝に想います。
子供の頃、12月24日といえば、ウキウキの日だった。
地区の児童会では、「クリスマスパーティー」があった。
「抽選で、一喜一憂、プレゼント」
町内会のおっちゃんが、サンタクロース
ズボンのチャック、「社会の窓」が開いていた。
「朝まで、サンタさんが来るのを、寝ないで待っている」と言っては寝てしまった。
夜中に目を覚ますと、枕元にはプレゼントが置いてあ . . . 本文を読む
明日から、また仕事だな~
お風呂に入った後、テレビでバレーボールをみていた。
「電話よ!」と呼ばれた。
「ん?…誰?」「**さんって、言ってる」「えっ?誰かな~」
最近聞かない名前だった、不審に思いながら、電話に出た。
「もしもし?」「**さんですか?」「はい」「**の**ですが」
「うわっ、どうしたん???」 それは、懐かしい名前だった。すぐにわかった。
30才そこそ . . . 本文を読む
小学3年生の娘が春休みに入った。
3年生の1年間、学校を休むことはなかった。
昨晩、急に「しんどい」と言い出したので、熱を測ったところ38℃を超えていた。
今朝も熱が下がらず、日曜診療のお医者さんで診てもらったところ、
「インフルエンザB型」との診断を受けた。小学校で流行っていたらしい。
昨日からは学習塾の「春講」が始まっているが、欠席の連絡をした。
明日は、一日、中休みで、そろばん教 . . . 本文を読む
新聞の文字「さよならブルートレイン」が心に響く。
大阪~青森間を結んでいた寝台特急列車の「日本海」だが、
H24.3.16(金)17:47大阪発でもって最終ランとなった。
このブルートレインに初めて乗車したのは、昭和の時代だった。
59年夏は大学2年生、北海道旅行の帰路、大いに奮発して大阪にもどった。
翌年の夏にも北海道を旅行し、その帰路、同行程にて乗車した。
62年冬、2月は、大学4 . . . 本文を読む
だれかさんが、だれかさんが、だれかさんが、み~いつけた。
唱歌「小さい秋」の歌詞である。
そろそろ、この季節かとも思う。
今こうやって、この記事を書いている時も、
涼しげな虫の声が開けた窓を通して耳に入ってくる。
自分は大学1年生だった。
今ぐらい、秋を感じ始めた頃、夜遅く。
下宿の廊下で歌う大きな声が聞こえた。
「♪だれかサンマ、だれかサンマ、だれかサンマ、イ~ワシ!」
大学4年 . . . 本文を読む
♪あの夏の日がなかったら~、普通に日々が過ぎてたのに~。
と、いうわけで。
「あさはかな場面」の続き…を思い出しましょう。
「ほれ!これな!」と、Hから手渡されたモノ。
僕は四角い包装紙を開けて、箱の中身を確認した。
中にはプラスチック製、金ピカの「東京タワー」の置物が入ってあった。
「それから、これもな!」とHはもう一つ僕に手渡した。
有名観光地のどこにでもある、名称をその側面に描いた、 . . . 本文を読む