熊野古道、中辺路にやってきた。
野中の一方杉のあるところは、神聖な空気が漂う。
吸い込まれるように、異空間に入り込んでいった。
影の地帯なのに、冷気がさわやかに触れてくるのは、
外界から、光がこぼれてくるからだろう。
少し近寄って、大樹に、安らいだ精気を与えてもらった。
人工的な酸素カプセルでない、ここは、全てが自然の清澄層。
高揚とか、興奮とか、そんな精神状態が、
ゆっくり、リセットされていき . . . 本文を読む
朝から少し曇りがち、すごしやすいかと思えば、そうでもなかった。
「あっ!」という間に、日差しが眩しい夏…夏…夏
家でテレビを見ようとしても、本を読もうとしてみても、
この30℃を越える外気の熱は、屋内の室温をもっと上昇させるようだ。
これじゃ、とてもたまらんよ!
昨日、九州の叔母から「博多大丸」の包装紙にて、
「福砂屋」の「長崎カステラ」が届いた。
今朝から、早速、海南の実家の仏壇へお供えに行く . . . 本文を読む
明日から、GWですね~、私も3連休です。
さて、湯浅の町並を、もう少しばかり。
やっぱり露光がないですね~、曇ってますね~~。
薄ら、ぼんやりとした風景なんですが、その中にも黒壁がいい感じで。
ところどころ、行灯が目立ちますね~。
「行灯アート」ポスターなるものも。
今度は夜間に来てみたい、そして、その情景を見てみたい。
ちょっと、雰囲気を感じる電灯と看板でした。
そうです、ここは「醤油」 . . . 本文を読む
JR「湯浅駅」から海に向って歩くと、この通りに出会います。
この日は、あいにく、雨まじりの曇天でした。
春の移ろいやすい天気に包まれて、
少しばかり湿っぽさのある町並をたどり行きます。
それは、微小な霧の粒子のようで、
海に接するこの町に、潮風が運んでくるものかもしれません。
なんとなく、うっすらとして、ぼんやりな…。
通りの真ん中でたたずんで、先行く道を、眺めていたい。
今日の雰囲気が、そう . . . 本文を読む
和歌山駅から、JRに乗って、紀伊半島を南に向うと、
海南~箕島(有田市)を通過して、湯浅町にやってこれます。
ここは、国の「重要伝統的建造物群保存地区」の湯浅町湯浅、
醸造町の町並です(選定年月日:平18.12.19)
「湯浅醤油」と「金山寺味噌」の町であります。
すぐ近くには、やっぱり、熊野古道が通っています。
この日の天気は、雨がパラパラと、歩いてる人は見かけません。
おかげさま…なのか? . . . 本文を読む
「藤代王子」からの帰り道、「祓戸(はらえど)王子」に立ち寄る。
散策しているのは私一人だけ、
理由もなく、涙がこみ上げてくる感情って…、いったい?何なんだろう?
静まり返った竹林の中、数対のお地蔵様が、途切れなく迎えてくれる場所だ。
ここでも、自分のこころのなかに、葛藤が広がる。
高揚した感情と、それを抑制しようとする感情の…せめぎ合いとしのぎ合い。
時空の壁を貫き、僕の精神世界に断りなく侵入 . . . 本文を読む
さあて、万葉ロマンに浸っていた藤白坂も下ってしまいました。
登りは右て、下りは左てに、
山を隔てた海南の峡湾風景が、いっとき、私を現実に引き戻します。
市街地が目に近づくようになってきた。
足への負担や、山道の基礎も様変わり。
そして、ほら、生活道路の舗装道に。
もう、いつもの散歩といっしょですね。
藤代王子の藤白神社に帰ってきました。
何を浴びてきたのかな?出発前とは明らかに何かが違います . . . 本文を読む
この藤白坂の下りは、有間皇子が傷心で帰ってきた道。
同じように下りながら、我、何思うか?
…わけもなく、…こみ上げてくるものが、…胸に広がる。
どうして、引き返したの?それは、来た道に感じるものがあったから。
今日のうちに、もう一度、藤白坂古道の姿を感じたかったから。
自分の胸に問いかけて、自問自答する時間。
「誰も、彼も、通り過ぎて、二度とここへ来ない?」と、
唐突に、岩崎宏美「思秋期」が、 . . . 本文を読む
藤白坂を上りきって、「藤代塔下(とうげ)王子」に到着した。
その後、次を目指せば「橘本(きつもと)王子」なんだけど、
ツアーご一行様が行くようで、混雑を避けるためと、
もう一度、藤白坂を味わいたかったので、帰路は復路と決定
さあ~て!戻りますよ、藤代王子へ…、「橘本王子」は次の機会へと。
今度は、下りますよ、下ります。
これが、けっこう、使っていない下肢の筋肉にくるのですよ。
特に、むこうずね周 . . . 本文を読む
熊野古道の藤白坂には、峠まで一丁(約109m)毎に、
丁石地蔵さんが祀られています。
ふう!ふう!いいながら、登っていく山道に所々姿を見せてくれました。
この辺は、まだまだ登りはじめたばかりだったかな。
ゆっくりお辞儀する余裕があったでしょうか?
こころに宿る煩悩を消し去るように、古道を上ります。
何が?頭に思い浮かんだのでしょうか?
いろいろ出てきましたよ胸がキュン!キュン!する想いがね。
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