スカーフ問題はしばらくおいて、目をアメリカに転ずると、こちらでもイスラム教徒によるきわどい事件が続いている。さらに少し性格は異なるが、ロシアでもイスラム勢力によるテロ活動が再び活発になってきた。ここ半年ほどの間に報道された事件を日付け順にざっと振り返ってみたい。
1)アメリカ 10-05-01 -タイムズ・スクウェア爆破未遂事件-
最も新しくは、5月1日、ニューヨークはタイムズ・スクウェアでの車載爆弾による爆破未遂事件である。捜査は目下進行中で、詳しいことはこれから発表されるであろうが、実行犯は30歳のパキスタン系アメリカ人ファイサル・シャザードで、1年前に米国籍をとったばかりだという。背後でパキスタンの過激派組織が関係していると伝えられている。事実か宣伝か不明だが、組織からの犯行声明も出ているらしい。
アメリカへの帰化が僅か1年前に認められた男がこの犯行を担っているところに、さまざまなことを考えさせられる。アメリカの柔らかい脇腹を突かれた面もあるであろう。
パキスタンは、政権はアメリカのお先棒をかついでいるが、民意というか国民感情はこれとまったく反対のはずで、このねじれがいつどのような形で破綻を来たすか予断をゆるさない。
当初、爆発物の出来が幼稚であったとのことで、単なる脅しかとの声も聞かれたが、そうではなかったようである。もし犯人が抜かりなく破裂させておれば、大惨事になる破壊力をもつ爆弾であったらしい。そうして、もしタイムズ・スクウェアで多数の死傷者が出る事態になっておれば、アメリカによる報復攻撃は避けられず、それに対する抵抗が捲き起り、アフガニスタンに続いて隣国パキスタンも戦場と化すことになったかも知れないのである。ファイサル・シャザードの失敗は天の配剤であったであろう。
2)ロシア 10-03-29 -モスクワ地下鉄爆破事件-
モスクワ中心部にあるクレムリン宮殿を挟むふたつの地下鉄駅で、3月29日、連続爆破事件が発生し、ロシア緊急事態省などによると、二回の相次ぐ爆発による人的被害は合わせて死者40人、負傷者は70人以上に達した。
最初のルビヤンカ駅で自爆したのは、北カフカス(コーカサス)地方のダゲスタン共和国出身の28歳の女性教師だったと報じられている。次いで、文化公園駅での自爆攻撃の犯人は、同じくダゲスタン共和国を拠点に活動する反政府イスラム武装勢力の一員でロシアとの戦闘で死亡した兵士の妻である17歳のジェネット・アブドルアフマノヴァだということである。どちらも腹部に爆発物を捲きつけて爆破させたらしい。
近時のロシアとイスラム世界との対立関係は分かりにくい。さしあたっては、帝政時代からソ連体制下にかけての友好関係、あるいは少なくとも無風関係から、ペレストロイカ以降、アゼルバイジャンなどカフカス山脈南部や中央アジアのイスラム諸国が独立を果たしつつある中で、取り残された感のある北カフカスの諸イスラム共和国の一部が先鋭化し、強くロシアからの独立を求めていると理解しておく。当然のことながら、ロシアはこれに対して一歩も譲る気配はなく、苛烈な軍事弾圧を行っている。
この北コーカサスのイスラム勢力が、アルカイダに代表されるいわゆる過激派組織とどのような関係にあるかはもっと分からないが、おそらく無縁ではないであろう。少なくともイスラム原理主義に目覚め、鼓舞されていることは疑いをいれない。
3)アメリカ 09-12-25 -デルタ航空機爆破未遂事件-
昨09年12月25日、クリスマスの日に、アムステルダム発デトロイト行きのアメリカ・デルタ航空機がデトロイト上空にさしかかったとき、乗客の自爆犯による爆破未遂事件が起こった。犯人のウマル・ファルーク・アブドルムタラブは、23歳のナイジェリア人であったが、身につけていた火薬の点火に失敗し、周囲の乗客によって取り押さえられたという。何はともあれ、惨劇が未然に防がれたことは幸いであった。
これまた事件が未遂に終わったので忘れかけているが、犯人がもう少ししっかりしていて、もし爆破を成功させていたとすれば、火の玉となった航空機の破片と290人の乗客乗員が雨となって空からデトロイトの町の上に降ってくる地獄絵が現出するところだったのだ。
いつものように犯人の生い立ちや経歴が詳しく報道されたが、それによれば男は前年ロンドン大学工学部を卒業したばかりのいわばエリートであったという。十代半ばに、アラビア語学習のためにイェメンに留学しており、昨年夏、再度イェメンに入国して、そこでテロ攻撃の訓練を受けて犯行に及んだとされる。
父親のアルハジ・ウマル・ムタラブは、ナイジェリア第一銀行の前総裁であり、同時に経済発展に関するナイジェリア連邦委員会委員長で、ナイジェリアのみならずアフリカを通じても有数の資産家であるという。ナイジェリア経済界の大物である父親は、かねてこの息子のイスラム過激主義的傾向を心配して、現地のアメリカ大使館と連絡をとり、詳しく報告していた。いずれ何らかの反米行動を起こすことを予想していたのであろう。そのため、デトロイトでの事件を知って、米国が息子に対して入国ビザを発給していたことに絶句したという。
4)ロシア 09-11-27 -ネフスキー急行爆破事件-
昨年の11月27日、モスクワ発サンクトペテルブルク行きの旅客列車「ネフスキー急行」が線路に仕掛けられた爆弾によって走行中爆破され、車体は大破して脱線し、死者28人のほか100人以上の負傷者を出した。
この事件については、当初からイスラム勢力の関与が疑われているものの、はっきりした証拠があがったとの報道は今もってない。しかし、ロシア当局-連邦保安局(FSB)-は、北カフカスのイスラム勢力による犯行であるのは自明のこととしているようである。
この事件を機に、北カフカスで相次いで掃討作戦を実施し、本年3月、チェチェンの隣国のイングーシ共和国で、かねて重要人物としてマークしていた指導者アレクサンドル・チホミロフを含むロシア国内でのテロ事件の容疑者8人を殺害したと発表した。チホミロフは、エジプトでイスラムを勉強した経験があり、中東のイスラム過激派勢力との接点をなす人物であったという。
5)アメリカ 09-11-05 -フォートフード陸軍基地乱射事件-
デルタ航空機爆破未遂事件に先立つこと2月たらず、09年11月5日、テキサス州フォートフード米陸軍基地において、39歳の精神科の軍医ニダル・マリク・ハサン少佐による乱射事件があった。午後の基地内の集会室で、犯人は突然テーブルに飛び乗り、「アラー・アクバル」と叫びながら二丁の拳銃で発砲を始めたという。被害者は、死者13人、負傷者30人に及んだ。犯人は重傷を負ったものの、生存している。報道によれば、犯人によって撃たれた婦人警官が、負傷しながらも辛うじて反撃したことにより発砲が止んだということである。
ニダル・マリク・ハサンは、その名の示すようにアラブ系イスラム教徒であるが、バージニア州生まれの米国人で、アメリカ人として育ってきた人間である。両親はパレスチナ出身のヨルダン人であったが、米国に移住したのちニダルが生まれている。3人兄弟で、一人はエルサレムに戻っているとのことである。
同人は、定期的にモスクに通う熱心なイスラム教徒であった。近親者によれば、ハサンは9月中にもイラクに派遣されることになっていたが、かねて「ムスリムがムスリムと戦うことに耐えられない」と言っていたという。ハサンは、2001年にはバージニア州フォールスチャーチのモスクで「9.11」の犯人のうちのナワフ・アルハズミとハニ・ハンジュールの二人と出会っている。どのような経緯であったかは分からないが、今後の裁判で明らかになるかもしれない。
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もっと時間をさかのぼると、ロンドンやマドリードの事件等々枚挙にいとまがない。
そうして、極めつきはいわゆる同時多発テロ事件「9.11」である。事件はまことに衝撃的であった。まるで夢を見ているようであったが、もちろん悪夢以外の何ものでもなかった。2001年9月11日、日本では多くの人は、翌12日の朝テレビをつけて知ることになったわけだが、ニューヨークはマンハッタンの世界貿易センタービル2棟が、ハイジャックされた定期旅客便2機の突入によって、飛行機の乗客とビルの勤務者、居住者もろとも破壊された。同時に、ワシントンにある国防省ビルへも別の奪取された旅客機が突っ込んだ。さらにもう一機、乗客たちの抵抗にあいハイジャックが失敗に終わって地上に激突したが、これはホワイトハウスなど別の攻撃目標への突入が計画されていたという。
物的被害はさておいて、人的被害としては、4機の航空機の乗員乗客266名を含め、国防総省125人、世界貿易センタービル2700人、全体でおよそ3100人が犠牲となった。日本人も24人含まれていたという。ほかに、多数の負傷者が出ていることは言うまでもない。
一連の事件の犯人とされたものは、いずれも中東アラブ国出身の若者たちであった。米国連邦捜査局(FBI)のウェブサイトには、今もそれら19人全員の名前と写真が掲載され、情報を求めている。
まさに前代未聞の大規模かつ周到なテロ攻撃であった。これが契機となってアフガニスタンが戦場となっていく。
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このような事件は、もちろん、これで終わったわけではない。それどころか、これからも時と所を選ばず、繰り返し起こると考えないわけにはいかない。いつどのような形で終息するのか、見当もつかない。
こうした中で、われわれ日本人が、これらの事件に無関心であったり、遠い国での出来事として傍観していてはならないであろう。この事態を日本人としてどのように考えればよいのだろうか。
1)アメリカ 10-05-01 -タイムズ・スクウェア爆破未遂事件-
最も新しくは、5月1日、ニューヨークはタイムズ・スクウェアでの車載爆弾による爆破未遂事件である。捜査は目下進行中で、詳しいことはこれから発表されるであろうが、実行犯は30歳のパキスタン系アメリカ人ファイサル・シャザードで、1年前に米国籍をとったばかりだという。背後でパキスタンの過激派組織が関係していると伝えられている。事実か宣伝か不明だが、組織からの犯行声明も出ているらしい。
アメリカへの帰化が僅か1年前に認められた男がこの犯行を担っているところに、さまざまなことを考えさせられる。アメリカの柔らかい脇腹を突かれた面もあるであろう。
パキスタンは、政権はアメリカのお先棒をかついでいるが、民意というか国民感情はこれとまったく反対のはずで、このねじれがいつどのような形で破綻を来たすか予断をゆるさない。
当初、爆発物の出来が幼稚であったとのことで、単なる脅しかとの声も聞かれたが、そうではなかったようである。もし犯人が抜かりなく破裂させておれば、大惨事になる破壊力をもつ爆弾であったらしい。そうして、もしタイムズ・スクウェアで多数の死傷者が出る事態になっておれば、アメリカによる報復攻撃は避けられず、それに対する抵抗が捲き起り、アフガニスタンに続いて隣国パキスタンも戦場と化すことになったかも知れないのである。ファイサル・シャザードの失敗は天の配剤であったであろう。
2)ロシア 10-03-29 -モスクワ地下鉄爆破事件-
モスクワ中心部にあるクレムリン宮殿を挟むふたつの地下鉄駅で、3月29日、連続爆破事件が発生し、ロシア緊急事態省などによると、二回の相次ぐ爆発による人的被害は合わせて死者40人、負傷者は70人以上に達した。
最初のルビヤンカ駅で自爆したのは、北カフカス(コーカサス)地方のダゲスタン共和国出身の28歳の女性教師だったと報じられている。次いで、文化公園駅での自爆攻撃の犯人は、同じくダゲスタン共和国を拠点に活動する反政府イスラム武装勢力の一員でロシアとの戦闘で死亡した兵士の妻である17歳のジェネット・アブドルアフマノヴァだということである。どちらも腹部に爆発物を捲きつけて爆破させたらしい。
近時のロシアとイスラム世界との対立関係は分かりにくい。さしあたっては、帝政時代からソ連体制下にかけての友好関係、あるいは少なくとも無風関係から、ペレストロイカ以降、アゼルバイジャンなどカフカス山脈南部や中央アジアのイスラム諸国が独立を果たしつつある中で、取り残された感のある北カフカスの諸イスラム共和国の一部が先鋭化し、強くロシアからの独立を求めていると理解しておく。当然のことながら、ロシアはこれに対して一歩も譲る気配はなく、苛烈な軍事弾圧を行っている。
この北コーカサスのイスラム勢力が、アルカイダに代表されるいわゆる過激派組織とどのような関係にあるかはもっと分からないが、おそらく無縁ではないであろう。少なくともイスラム原理主義に目覚め、鼓舞されていることは疑いをいれない。
3)アメリカ 09-12-25 -デルタ航空機爆破未遂事件-
昨09年12月25日、クリスマスの日に、アムステルダム発デトロイト行きのアメリカ・デルタ航空機がデトロイト上空にさしかかったとき、乗客の自爆犯による爆破未遂事件が起こった。犯人のウマル・ファルーク・アブドルムタラブは、23歳のナイジェリア人であったが、身につけていた火薬の点火に失敗し、周囲の乗客によって取り押さえられたという。何はともあれ、惨劇が未然に防がれたことは幸いであった。
これまた事件が未遂に終わったので忘れかけているが、犯人がもう少ししっかりしていて、もし爆破を成功させていたとすれば、火の玉となった航空機の破片と290人の乗客乗員が雨となって空からデトロイトの町の上に降ってくる地獄絵が現出するところだったのだ。
いつものように犯人の生い立ちや経歴が詳しく報道されたが、それによれば男は前年ロンドン大学工学部を卒業したばかりのいわばエリートであったという。十代半ばに、アラビア語学習のためにイェメンに留学しており、昨年夏、再度イェメンに入国して、そこでテロ攻撃の訓練を受けて犯行に及んだとされる。
父親のアルハジ・ウマル・ムタラブは、ナイジェリア第一銀行の前総裁であり、同時に経済発展に関するナイジェリア連邦委員会委員長で、ナイジェリアのみならずアフリカを通じても有数の資産家であるという。ナイジェリア経済界の大物である父親は、かねてこの息子のイスラム過激主義的傾向を心配して、現地のアメリカ大使館と連絡をとり、詳しく報告していた。いずれ何らかの反米行動を起こすことを予想していたのであろう。そのため、デトロイトでの事件を知って、米国が息子に対して入国ビザを発給していたことに絶句したという。
4)ロシア 09-11-27 -ネフスキー急行爆破事件-
昨年の11月27日、モスクワ発サンクトペテルブルク行きの旅客列車「ネフスキー急行」が線路に仕掛けられた爆弾によって走行中爆破され、車体は大破して脱線し、死者28人のほか100人以上の負傷者を出した。
この事件については、当初からイスラム勢力の関与が疑われているものの、はっきりした証拠があがったとの報道は今もってない。しかし、ロシア当局-連邦保安局(FSB)-は、北カフカスのイスラム勢力による犯行であるのは自明のこととしているようである。
この事件を機に、北カフカスで相次いで掃討作戦を実施し、本年3月、チェチェンの隣国のイングーシ共和国で、かねて重要人物としてマークしていた指導者アレクサンドル・チホミロフを含むロシア国内でのテロ事件の容疑者8人を殺害したと発表した。チホミロフは、エジプトでイスラムを勉強した経験があり、中東のイスラム過激派勢力との接点をなす人物であったという。
5)アメリカ 09-11-05 -フォートフード陸軍基地乱射事件-
デルタ航空機爆破未遂事件に先立つこと2月たらず、09年11月5日、テキサス州フォートフード米陸軍基地において、39歳の精神科の軍医ニダル・マリク・ハサン少佐による乱射事件があった。午後の基地内の集会室で、犯人は突然テーブルに飛び乗り、「アラー・アクバル」と叫びながら二丁の拳銃で発砲を始めたという。被害者は、死者13人、負傷者30人に及んだ。犯人は重傷を負ったものの、生存している。報道によれば、犯人によって撃たれた婦人警官が、負傷しながらも辛うじて反撃したことにより発砲が止んだということである。
ニダル・マリク・ハサンは、その名の示すようにアラブ系イスラム教徒であるが、バージニア州生まれの米国人で、アメリカ人として育ってきた人間である。両親はパレスチナ出身のヨルダン人であったが、米国に移住したのちニダルが生まれている。3人兄弟で、一人はエルサレムに戻っているとのことである。
同人は、定期的にモスクに通う熱心なイスラム教徒であった。近親者によれば、ハサンは9月中にもイラクに派遣されることになっていたが、かねて「ムスリムがムスリムと戦うことに耐えられない」と言っていたという。ハサンは、2001年にはバージニア州フォールスチャーチのモスクで「9.11」の犯人のうちのナワフ・アルハズミとハニ・ハンジュールの二人と出会っている。どのような経緯であったかは分からないが、今後の裁判で明らかになるかもしれない。
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もっと時間をさかのぼると、ロンドンやマドリードの事件等々枚挙にいとまがない。
そうして、極めつきはいわゆる同時多発テロ事件「9.11」である。事件はまことに衝撃的であった。まるで夢を見ているようであったが、もちろん悪夢以外の何ものでもなかった。2001年9月11日、日本では多くの人は、翌12日の朝テレビをつけて知ることになったわけだが、ニューヨークはマンハッタンの世界貿易センタービル2棟が、ハイジャックされた定期旅客便2機の突入によって、飛行機の乗客とビルの勤務者、居住者もろとも破壊された。同時に、ワシントンにある国防省ビルへも別の奪取された旅客機が突っ込んだ。さらにもう一機、乗客たちの抵抗にあいハイジャックが失敗に終わって地上に激突したが、これはホワイトハウスなど別の攻撃目標への突入が計画されていたという。
物的被害はさておいて、人的被害としては、4機の航空機の乗員乗客266名を含め、国防総省125人、世界貿易センタービル2700人、全体でおよそ3100人が犠牲となった。日本人も24人含まれていたという。ほかに、多数の負傷者が出ていることは言うまでもない。
一連の事件の犯人とされたものは、いずれも中東アラブ国出身の若者たちであった。米国連邦捜査局(FBI)のウェブサイトには、今もそれら19人全員の名前と写真が掲載され、情報を求めている。
まさに前代未聞の大規模かつ周到なテロ攻撃であった。これが契機となってアフガニスタンが戦場となっていく。
* * * * * * * * * * * *
このような事件は、もちろん、これで終わったわけではない。それどころか、これからも時と所を選ばず、繰り返し起こると考えないわけにはいかない。いつどのような形で終息するのか、見当もつかない。
こうした中で、われわれ日本人が、これらの事件に無関心であったり、遠い国での出来事として傍観していてはならないであろう。この事態を日本人としてどのように考えればよいのだろうか。