ジョーちゃん

去年の１１月末の夜１１時頃、
まだ夜勤だった旦那ちゃんが空港に向かってブロードウェイの坂を上っている時、
まだ赤ちゃんだった小汚い子犬が道に飛び出そうになってました。
このままでは轢かれてしまう。
旦那ちゃんは、とりあえず私に電話してきました。
「大変なの。子犬が轢かれそうなんだよ。ほっといたら轢かれちゃう。まだ赤ちゃんなんだよ」
「・・・・仕方ないじゃん。連れてきなよ」
あっという間に、飼うことが決定してしまいました。
かつて、パラグアイに住んでいた時に飼っていた犬を日本に連れて帰っている旦那ちゃん。
最後まで、面倒を見る覚悟で拾ってくるんでしょう。。。
テニアンで最後まで飼えれば幸せだけど、今はそんなこと言ってる場合じゃないし。。。
私は私で、１４年飼って家族同然だった犬を死なせてしまった傷が、もう１０年以上経つのに完全には癒えてません。
これがいいきっかけになるのだろうか、そんな漠然とした気持ちでした。
深夜に戻ってきた旦那ちゃんのピックアップの座席にちょこんと座っていた子犬は、
それは、皮膚病っぽく、毛も所々禿げてて、哀れっぽい様子でした。
「初めまして、ワンちゃん」
余りに汚いので、とりあえずシャワーをして、TINIANの刺繍がしてある（空港で買った）バスタオルをプレゼントしました。
次の日、旦那ちゃんがドッグフードを買い与えたところ、お腹が破裂するんではないかと思うくらい食べました。
まぁ、食欲があるなら大丈夫でしょう。
でも、家の中でおしっこやうんちをされるのは嫌なので、外のポーチに出して、私たちはそのまま出社しました。
初めての帰宅は夜になってしまいました。
旦那ちゃんと車に乗りながら「居ると思う？」「まぁ居なかったら、それまでの縁だし」
お互い期待と心配を隠しながら、真っ暗な中進むと・・・・しっぽを振って待ってました。
誰に強制された訳でもなく、自らの意思で待ってたことが、私たちに、すごい愛おしさを植えつけました（笑）
それからの日々は、家族が増えて、とっても豊かになりました。
旦那ちゃん曰く「どれだけ、ジョーのおかげで潤ってるか」
私たちが、口げんかをする時は、ワザと吠えて駆けずり回ります。きっと気をそらしたいんでしょうねぇ（笑）
その姿で、笑ってケンカ終了になることもありました。ジョーに助けられてます。
でも、一回だけそのジョーが居なくなったことがありました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つづく