パーツ

バイト先に向かって歩く途中に、自動車修理工場がある。
ある朝、その駐車場に、前面部分のパーツがない車が停めてあった。
それを見て思った。
「そうか、この世界にあるものは全てパーツでできてるんだ！」
携帯の中身は、ものすごい数のパーツの組み合わせでできている。
もちろん、バイト先には、コンピュータ部分は組み立てられて基板という形で届くんだけど、
それからも、何十というパーツを組み合わせて完成する。
人間だってそうだ。
奇跡のようなパーツの組み合わせで成り立っている。
心もそのひとつ。
いくら身体が「不具合なし」でも、パーツのひとつの「心」に問題があると、うまくいかない。
そう思うと、ひとつひとつのパーツにも愛おしさがうまれる。
この太い足にも。
＞おいおい、オチはそれかよ。自分。