「恋敵の企み」
「私の手料理を食べさせたいの」と言うシャンシャンに「作れるのか?」と聞くフォン・トン。「あなたに言わせたら“作れない”でしょうね」とシャンシャンは答える。フォン・トンは「君は僕のそばにいて、一緒に食事をするだけでいい」と話す。“私は一緒にいる以外にできることはないのかしら?これじゃ恋人というより食事友達だわ。食事友達?それはあんまりよ”と思ってしまうシャンシャン。
ブックストア麗でユエと会ったシャンシャンは「フォン・トンの趣味は何?」と聞いてみる。難しい質問だと思ったユエは、少し考えたあと「唯一、人をからかって遊ぶのが趣味かしらね」と言う。“からかって遊ぶ?つまり私はフォントン様専用のお笑い芸人みたいなもの?”と考えてしまうシャンシャン。そこにリーシューが来る。
リーシューのしているスカーフが気に入るユエ。リーシューは「店に案内するわ」と言う。「いいわね。最近、退屈してたの」とユエが言い、リーシューは特別高い店じゃないからとシャンシャンも誘う。少ない服を着まわしていないで、恋人のためにおしゃれしなきゃ、彼が平気でも私はもう見飽きたわ、と。リーシューみたいに生まれつきの美女でないなら自分の努力で品位を身につけなきゃ、と思ったシャンシャンは、2人と一緒に行くことに。しかしユエとリーシューが行った店の服や靴は高く、結局、シャンシャンは何も買うことができない。
贈り物にする絵画を見に行くフォン・トンとリーシュー。2人についていったシャンシャンは、フォン・トンとリーシューが気に入った絵の値段を見て、あまりの高さに目を見開く。
マンションで「ほら、これ」と言ってシャンシャンにカードを差し出すフォン・トン。「何なの?」とシャンシャンが聞くと「君のカードだ。ユエと出かける時に使え」とフォン・トンは言う。「いらないわ。お金なら足りてる」とシャンシャンが断わると、フォン・トンはカードで軽くシャンシャンの頭を叩き「無理するな。ユエは金遣いが荒いからな」と言う。カードを手に取り「外出は減らすわ」と言うシャンシャン。フォン・トンは「出かければいい。これでユエたちに食事をごちそうしてやれ。それから自分の服も忘れずに買えよ」と言う。
自分の部屋に戻ったシャンシャンは、カードを見つめながら“ゴールドカードか…もう一緒に出かけてはくれないってこと?それとも私を見えっ張りだと思ってるの?ううん、違うわ。私に肩身の狭い思いをさせないためよ。カードで私の自尊心を守ってくれたのよね”と考える。
シャンシャンはまたユエとリーシューと一緒に買い物へ行く。
カフェで「シャンシャンの服を選びに来たのに、買ったのは私たちね」とリーシューに言うユエ。ユエは「兄さんがくれたカードをなぜ使わないの?」とシャンシャンに聞く。フォン・トンがシャンシャンにカードを渡したと知り、顔色を変えるリーシュー。シャンシャンは“なぜユエが知ってるの?”と戸惑いながら「2人にごちそうをするためのカードよ」と答える。
リーシューは「カードを渡されたの?早く言ってくれたら歩き回らずに済んだわ。ユエ、昨日行った店に電話してよ。取り起きさせましょ」と言う。シャンシャンは慌てて「電話する必要ないわ。あんな高い服、買えないもの」と止める。「カードをもらったなら遠慮なく使えばいいでしょ」と言うリーシュー。シャンシャンは「2人にごちそうするためのカードだと言ったはずよ。服は自分で買うわ。夕食は何が食べたい?私のおごりよ」と話す。
リーシューが車でシャンシャンを家まで送る。シャンシャンの新しい家に見覚えがあるリーシューは「家はここなの?ここは確か…」と言いかけるが、気づかないシャンシャンは「運よく見つけた部屋よ。大家さんは海外にいて家賃もすごく安いの」と話す。「そう」とだけ返事をしたリーシューは、カードを使えと勧めたことを謝る。彼の気持ちが分かるからああ言ったけど、人のカードで浪費する女と思ってはいない、正解だと思う、フォン家の人ほど裕福にはなれなくても自立していれば人にとやかく言われない、見直したわ、と。さらにリーシューは「彼に釣り合う自立した恋人になるのは大変よ。着こなしも仕事ももっと頑張らないとね。私に手伝えることなら相談に乗るわ」と言う。
「思ったとおりよ。カードで買い物してたら大変だったわ」とシュアンイーとリウリウに電話で話すシャンシャン。でも自力で彼がいる場所まで上がるなんてプレッシャーが大きすぎると。リウリウは「彼女の言うとおりよ、女も経済的に自立しなきゃ。でも変よね。急に“相談に乗る”なんて何を考えてるの?彼女にとって、あなたは恋敵なのに」と言う。
リウリウがチョンハオと一緒に月末に戻る予定だと知り「何ですって。彼とヨリを戻したの?」と聞くシャンシャン。「とにかくもう一度、やり直してみるわ」とリウリウは答える。
シャンシャンはフォン・トンが2人を食事に招待したいと話していたことを思い出し、シュアンイーとリウリウに伝える。2人の彼も一緒にと。
株式総会のために総務部は忙しくなる。総会後の創立記念食事会にでる豪勢なごちそうが楽しみなシャンシャン。しかし総務部は食事会で何かとサービスさせられて最悪だと同僚たちは言う。
マンションで「創立記念食事会ってどん様子なの?」とシャンシャンはフォン・トンに聞く。フォン・トンは「聞きたいのは、どんな料理が出るかだろ?」と返す。「とんでもないわ。だって、そうでしょ?役員たちから急に財務上の質問をされたら答えられないわ。心の準備をしておかなきゃ」とシャンシャンは言う。「そんな質問はしないはずだ。だが、社長の恋人には興味津々だろうな」と言うフォン・トン。フォン・トンはシャンシャンの頬を指でつまみ「いいとこ見せてくれよ」と言う。“確かにそうだわ。これは大問題よ”とシャンシャンは思う。
シャンシャンは給料から部屋代、水道代、電気代、ガス代、食費、交通費を引くと残金がわずかしかないと分かる。「みんなは、なぜ服を買うお金があるの?靴や化粧品も買ってる。一体何が違うの?」と頭を抱えてしまうシャンシャン。
翌日。昼食を食べながら、取り置きを頼んだ靴の話しをしているアージアに、シャンシャンは「そんなお金がどこにあるの?」と聞く。アージアは両親の家にいるから家賃はいらない、と話す。「でも、給料の3分の1はするんじゃない?服も買うでしょ?」とシャンシャンが言うと「これくらい普通でしょ」と言うアージア。
チャオチャオはバッグのために即席ラーメンばかり食べていた。靴やバッグのために食べる物も食べないというのが信じられないシャンシャン。アージアは「社長のカードを持つあなたには分からないわ」と言う。なぜ皆がカードのことを知ってるの?と思ったシャンシャンは、またカードの手配を頼まれたリンダがシャオウェイに話たと考える。
自分とフォン・トンがまたウワサのタネにされていると、シャンシャンはシュアンイーとリウリウに相談する。「あなたが耐えられないなら、カードを返したら?」と言うリウリウ。しかしシュアンイーはウワサを気にして恋人の厚意を無にしたら、彼の面子をつぶすことになると言う。持っていても返しても収まりがつかないと困ってしまうシャンシャン。シュアンイーは思い切って会社を辞めたら?と言う。親友にまで退社を勧められ“辞めなければならないの?”とシャンシャンは考える。
ブックストア麗に行ったシャンシャンが退社について話すと、リーシューは「辞める必要ない。悪いことはしていないわ」と言う。以前、リーシューに退社を勧められたシャンシャンは驚くが「誤解してたの。この前、謝ったでしょ?今の状況の何が不満?仕事も慣れたし、恋愛も順調よね。新社会人として十分成功してるわ」と言うリーシュー。リーシューの言葉は嬉しく思いながらも、あらぬウワサを聞くのはつらい、会社での私の存在は社長の恋人という他には何者でもないと思えてくると話すシャンシャン。
リーシューは「人はきっと“玉の輿に乗って経済的な心配はない。働かなくてもいい”と思ってるのよ」と言う。そして、ところで最近、彼と話す時間もあまりないんでしょ?しかもカードを渡された、男はみんなそうなのよ、関係が安定した後はお金で解決するの、このままじゃ彼と過ごす時間はどんどん減りそうね、と言うリーシュー。シャンシャンはウワサより、今の話しのほうがもっと怖いと感じる。
リーシューは、創立記念日はあなたの成長を見せるいい機会、株主総会と食事会で見直されればいいわ、と言う。
株主総会で他の社員と違い、派手な化粧と服で出迎えてしまうシャンシャン。ジョンに「リーシューと相談した結果がこれなのか?やるな。たいした度胸だ」と笑われてしまう。
シャオウェイに「それは食事会の衣装じゃないの?」と言われたシャンシャンは「食事会ではパーティードレスを着るわ」と答える。「たかが食事会でパーティードレスですって?」と言うシャオウェイ。シャンシャンは“リーシューの言葉を聞き間違えたのかも…”と思う。
シャオウェイは普段の地味な格好に着替えてくるようシャンシャンに話す。
家で着替えてきたシャンシャンが食事会へ行くと、今度は自分だけが地味な格好をしていた。“TPOに応じた服装が、私にはまだ分からないわ”とシャンシャンは思う。
シャンシャンのもとに来たリーシューは「私が選んだ服は?なぜ着ないの?」と聞く。「化粧も着こなしも簡単なことじゃない。高い服を買っても私には素養がないわ。だから、もう諦めたの」と言うシャンシャン。そんな話をしていると、シャンシャンの悪口を言っていた社員とアージアたちがもめ始めている声が聞こえてくる。シャンシャンはリーシューのほうが社長にお似合いだと言われてしまう。
リーシューはシャンシャンをユエの所へ連れていく。「気にすることないわ。フォン・トンがあなたを選んだのは、あなただけの魅力があるからよ」と慰めるリーシュー。シャンシャンは「具体的には?」と聞くが、リーシューは答えることができない。そこにフォン・トンが「何の話だ」と言いながら来る。
フォン・トンはシャンシャンの手を取り連れていくと、株主に「交際中のシュエさんです」と紹介。しかしリーシューに気づいた株主から「最近はウワサが多くてよく分からないな。失礼ながら社長の彼女はシュエさん、ユエンさん、どちらなんですか?」と言われてしまう。
リーシューは笑うと「面白い冗談ですわね」と言う。そして「彼女こそ、社長の恋人ですわ」と言ってシャンシャンを見る。さらに「私の恋人は」と言い、ジョンの隣へ行くと、ジョンの腕に手をからめ「ジョン・チーです」と言うリーシュー。ジョンは驚くが「実は、そうなんですよ」とリーシューに話を合わせる。
食事会のあと、バーへ行ったリーシューとジョン。「俺の恋人だって?どういうつもりだ?」とジョンが言うと「挑発作戦を勧めたでしょ?実行したまでよ」とリーシューは答える。あの場でシャンシャンと争う必要はない、問題を起こしやすい彼女だもの、彼女の恋は3カ月ともたない、焦る必要はないわ、と。「つまり余裕を見せつつ、彼の反応を見たわけか」と言うジョン。リーシューはうなずく。
「君の作戦の見通しは俺には読めないな」と言うジョンに、リーシューは「私が他の男のものだと知れば、フォン・トンも私の価値に気づくかもしれない。彼の中で私の存在がどれほど重要か知りたいの」と返す。そしてジョンに何の断りもなく恋人に仕立てたことを謝るリーシュー。「構わないさ。親友なら当然の務めだ」とジョンは言う。ジョンは芝居をこのまま続ける気か聞くが、リーシューは答えない。
食事会で酔ってしまったシャンシャンがベッドで目を覚ます。フォン・トンが近くで見つめていたことに気づき、しまったという顔になると“なぜ、こんな所に?飲みすぎたのね。何か失敗してないかしら”と心配になるシャンシャン。体を起こしたシャンシャンに「公の場で着る服に困ったら、僕に相談しろ」とフォン・トンは言う。しょんぼりしながらシャンシャンが返事をすると「それに僕の恋人かと聞かれたら、大声で“はい”と言え」と言うフォン・トン。嬉しいシャンシャンは「はい」と答える。
ーつづくー
カードの問題は難しい(;´д`)ノ
シャンシャンの気持ちが私もすごく分かるんだけど、フォン・トンの立場からすると使ってくれたほうが嬉しいのかな?
自分を頼りにしてくれたり、甘えてくれているような気持ちにもなるだろうし…。
でも、やっぱり恋人のカードなんて使えないよねヾ(・ω・`;)ノ
「交際中のシュエさんです」とフォン・トンが紹介しているのに、何で「失礼ながら社長の彼女はシュエさん、ユエンさん、どちらなんですか?」って聞くの!?( ̄Δ ̄;)
冗談にしてもひどすぎる。
リーシューもジョンを利用して…ジョンは明るくしているけど傷ついているよね(o´д`o)=3
それに「問題を起こしやすい彼女だもの、彼女の恋は3カ月ともたない」ってどういうこと!!
フォントンはずっと守ってくれるんだからっヾ(`Д´*)ノ
シャンシャンが株式総会で失敗しても、食事会で失敗しても、フォン・トンが堂々と彼女だって紹介してくれたのが嬉しい(*´ー`*人)
しかも酔ってしまったことも含めて、シャンシャンを責めないのが素敵(*´艸`*)
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