中国ドラマ「宮廷の諍い女」 第38話

朝の挨拶に来た妃嬪たちに、今年も円明園へ避暑に行くことを伝える皇后。しかし、沈眉荘は陛下に代わって皇太后へ親孝行したいと、宮中に残ることを願い出る。皇后は許すことに。


甄嬛の寝殿は昨年と同じだったが、安陵容は閑月閣に住むことになる。以前は沈眉荘の住んでいた閑月閣に安陵容が住むことになり、甄嬛は感傷的になる。甄嬛が善良で優しいからこそ悩まれる、と言う崔槿汐。「でも、その慈悲深さが欠点だとも言えましょう」と言う。その時「娘娘」と第四皇子が甄嬛を呼ぶ声が。

高い所へ登っていた第四皇子。「父上にはまた会っていただけないから、高いとこから父上を見ようかと」と言う。それを聞いた甄嬛は雍正帝が暇な時に連れていく約束をする。


年羹堯が出兵の際、功績におごって軍事費を着服し、高官に据えた配下も権勢を笠に着ていると問題に。家臣の魏之耀も尊大に構えているため、都入りの時は文武官が自発的に拝謁をしたが、魏之耀は籠に乗り無視していたと。
高まる年羹堯への不満に、雍正帝は張廷玉と隆科多を参内させることにする。


夜。政務で忙しいため、数日、雍正帝は来れないと蘇培盛は華妃に伝える。

陛下の付き人たちに聞き、甄遠道らが兄・年羹堯と家臣を訴え、警部が張廷玉の財産を没収したと分かった華妃。雍正帝は不正を最も嫌うため「あまりに軽率だわ」と怒る。周寧海は「甄遠道のせいです」と言う。
華妃は雍正帝が兄を怒っているのかが気になる。以前なら雍正帝は兄を守ってくれたが、今は兄と張廷玉の関係を調べさせていると。

家臣が隠そうとしても隠し切れない、陛下は兄の家臣が徒党を組んでいると思っている「だから陛下はお越しにならないのね」と涙を流す華妃。今は大将軍(年羹堯)のことは取り成さないほうがいいと周寧海は言う。華妃は自分の代わりに取り成しをさせるため、侍女の頌芝を雍正帝へ差し出すことに。


華妃は頌芝と一緒に雍正帝の宮へ行く。その時、雍正帝は隆科多と張廷玉と会っていた。
魏之耀の件は微々たることで、調査の結果、年羹堯は豪商から暴利を得て年羹堯の子・年富と年斌は塩田を独占、この数年で17万の富を得ていると話す張廷玉。隆科多も慣例では自分と年羹堯は対等に文書を交わすものだが、年羹堯は常に命令口調で己が君主であると言わんばかりだと言う。

"臣下は功を企むに易く功を挙げられず　功を挙げられど守は難く　功を守れても守り通すは難し
功臣に過ちあれば恩は仇となる　それが　この世の常である"と言った雍正帝は、出方を見るため「これを渡せ」と何かが書いてある紙を差し出す。

年羹堯が自分の足固めのために尽くした功績は大きい、君臣の情を断ちたくないと雍正帝が話ていると、頌芝がお茶を持ってくる。「新茶の雨前龍井です」と言う頌芝に「誰が銘柄など聞いた」と言う雍正帝。ひざまずいて頌芝は許しを請う。その時、雍正帝はお茶を持ってきた相手が頌芝だと気づく。頌芝は娘娘の命令でお茶を出しに来たと話し、張廷玉と隆科多は頌芝と話す雍正帝の様子を見て帰って行く。

しばらくして蘇培盛が宮の外に出て来る。待っていた華妃に「恐らく頌芝さんは、本日、戻られないでしょう」と言う蘇培盛。自分が仕向けたとはいえ、華妃は目を潤ませながら帰って行く。


夜。華妃はなかなか寝付けない。「昔、曹貴人と麗嬪を陛下に推薦はした。でも夜伽に送り出すなんて初めてのことよ」と悲しそうに侍女に話す華妃。頌芝が陛下に嫌われ戻ってくることを望んでいると涙を浮かべる。でも、そうなれば計画は台なしになると。


翌朝。雍正帝は肩身の狭い思いはさせられない、華妃の侍女だから厚遇しようと言い、頌芝を官女子を飛び越え答応に封じる。

華妃の宮へ戻った頌芝は、華妃の機嫌を伺う。平気なフリをしながら、頌芝から答応に封じられたことを聞く華妃。「陛下に気に入られたのね」と言った華妃は、怒りを抑えることがやはりできない。慌ててひざまずいた頌芝は「娘娘あっての私めです。陛下も私めが娘娘の侍女だから厚遇すると」と言う。宮も娘娘のお仕えなので今のままでよいと言ったと。

宮女であろうと小主であろうと私めは娘娘の侍女です、と頌芝が言うと、頌芝を立たせ「これからはこなたの妹分よ」と言う華妃。華妃は西の部屋を与え、2名仕えさせると話す。


皇后のところへ向かおうとしていた雍正帝は、華妃の寝殿へ向かうことにする。
食事中、侍女の時と変わらずに世話をする頌芝。華妃は気遣いを見せるため「芝答応、座ったら?」と言う。しかし頌芝は、お仕えできれば光栄ですと言い座ろうとしない。

華妃は年羹堯が送ってきた茶器を使う。その茶器を見て「質素なのはよい」と言う雍正帝。兄も常々慎ましくあれと言っていたと華妃は話す。ただ兄は高官で陛下の覚えもめでたいため嫉妬されると。雍正帝は政務のことは自分が判断する「御前で慎むべきことくらい分かるな?」と言う。「はい」と答えた華妃は、昼寝に答応を仕えさせることをすすめる。


華妃が頌芝を推薦したことを知った甄嬛は「頌芝は大成すると思います?」と曹貴人に聞く。頌芝は賢く可憐だが、華妃を恐れすぎているため大成はしないと答える曹貴人。「華妃も万策尽きましたね」と言う甄嬛。そして曹貴人は「娘娘のお父君が弾劾すればするほど、華妃も追いやられるでしょう」と言う。


華妃の侍女が答応に昇格したと、皇后に侍女・剪秋が伝える。何も聞いていなかった皇后は、新しく寵妃もいなかったから仕方がないと言いつつも、剪秋がといていた髪を櫛でひっぱってしまうと「痛いでしょう。気をつけて」とイラつきながら言う。


甄嬛は芝居を見に行く途中の華妃、曹貴人、芝答応と道で会う。復活のお祝いを華妃に言う甄嬛。しかし華妃は、従順なほど憎らしくなると言う。頌芝は「世には貴賎あり、尊き方が卑しい者のために怒ったところでつけ上がらせるだけです」と華妃に言いながら笑う。

「新しい寵妃の頌芝さんね。あなたの言うとおり、この世には貴賎があるわ。そんな道理を下っ端の答応が説くなんて憐れね」と言う甄嬛。自分も雍正帝に嬪か貴人に位を引き上げてほしいと進言すると。曹貴人がこんな暑いところで話しても疲れるだけだと言い、華妃たちは観劇を見に向かう。


甄嬛と帰ってきた流朱は、華妃たちに甄嬛を馬鹿にされ怒りが収まらない。芝答応の無礼を許すなんて、お人好しすぎると甄嬛に言う。「杜甫の"前出塞"九首の六は?」と聞く甄嬛。"賊を擒えんとすれば…"と答え始めた流朱ははっとし「まず王を擒えよ」と言う。


たくさんの年羹堯を訴える上奏書を前に「百官万民の声を無視はできん」と朝廷で話す雍正帝。率直な意見を聞きたいと言い、甄嬛の父・甄遠道に朝廷内で意見がある者の証言を取ってくるように命じる。

雍正帝は年羹堯にも問うた"ある件"について皆にも問いたいと言う。それは八弟と九弟を宗人府に監禁して長いが、反省もせず先帝と自分を罵っている、どのように処置すべきかという事だった。
張廷玉は2人は罪臣のため反省がなければ生かしておけないと言う。隆科多は2人には罪があるが陛下の弟。年長の皇族を宗人府に遣わし指導させては?と話す。甄遠道は兄弟という点を考慮するなら君臣の論理は不要。ただ2人が兄弟の義も忘れ過ちを改める気もなければ恩情を施す必要はないと言う。それぞれもっともだと思った雍正帝は「考えておこう」と返す。


雍正帝が兄に意見を求めたことをどう思うか曹貴人に聞く華妃。華妃は雍正帝が兄に疑心があるのではないかと不安になっていた。「心配ならば大将軍(年羹堯)にお願いして兄弟の義を説き、陛下のお心を打たせるのです」と話す曹貴人。そうすれば大将軍の忠誠と功績を思い出されると。皇位を激しく争った八皇弟を擁護して平気か気にする華妃に、擁護してはなりませんが情を強調するのは構わないでしょうと曹貴人は言う。


雍正帝が甄嬛に会いに来る。華妃が甄嬛のことで来たと話す雍正帝。不随だと。「どうするので?」と甄嬛が聞くと、雍正帝は甄嬛の耳元で何かを話した後「これも致し方ないないのだ」と言う。そして年羹堯の横暴さには堪忍袋の緒が切れたと雍正帝は話す。「そろそろ温めた懐刀を抜く時です」と言う甄嬛。
明日の宴に早く来るように言い、雍正帝は帰って行く。


甄嬛が欣常在と曹貴人と話ていると、頌芝の札を陛下が選んだと小允子が報告に来る。新しい寵妃が現れれば当然だと言う欣常在に、甄嬛は気に入らないという感じで「寵妃だなんて。侍女から這い上がっただけだわ」と言う。


最近、年大将軍がお嫌いで責められているとか、と雍正帝に聞く頌芝。怒るのは年羹堯を評価しているからだと雍正帝は返す。


こなたの言うとおりに兄が上奏書を出したら、訓示がなくなったと曹貴人に話す華妃。頌芝に仕えてもらって助かったと。
雍正帝が年羹堯のことを功臣だと評価しているとを頌芝から聞いた華妃は「これで安心できるわ」と言う。そこに周寧海が来る。

夜伽に行っていた頌芝が戻り「挨拶したいと」と報告する周寧海。華妃は休ませるように言う。
最近、ある話を耳にしたと言い「頌芝が寵愛を得ていることに莞嬪が不満とか」と話す曹貴人。その話は華妃も陛下のところで聞いていた。「陛下が急に会おうとしなくなったわけね」と言う華妃。嫉妬しているなら、もっともだえさせてやると言う。


ーつづくー


重用されるのはいいのだけど…甄嬛のお父さんが心配かも(;´д｀)ノ

雍正帝もいよいよ動き出すみたい。
どんなことが起きるのかすごくすごく楽しみ!!(*´艸｀*)

頌芝が寵愛を受けました。
小主になった姿に何だかすごく違和感がヾ(・ω・`;)ノ
やっぱり華妃の侍女というイメージが抜けないからかな?華妃に対して怯えている感じだし。
あと、雍正帝に甘える感じも嫌かも(o´д`o)=３

もだえさせてやるって…(￣▽￣；)
でも、もだえてるのは華妃のほうよね。
本気で嫉妬しているのは華妃のほう。




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