【登場人物】
岳飛(がくひ) …文武両道に秀で、忠義に厚い勇士。主人公。
王貴(おうき) …岳飛の仲間。義兄弟。
王燮(おうしょう) …杜充の部下。
牛皐(ぎょうこう) …岳飛の仲間。義兄弟。
張用(ちょうよう) …岳飛の仲間。義兄弟。
傅慶(ふけい) …蜈蚣山の山賊討伐のために選ばれた100人の兵の1人。
素素(そそ) …忠義社の二堂主。
張大年(ちょうたいでん) …素素の父。
兀朮(ウジュ) …太宗の4男。
「鉄の軍紀」
張大年の前に現れた杜充は、運んでいる荷物について聞く。「薬草です。これから城内へ運びます」と答える張大年。杜充は馬から降りると、荷を固定させていた縄を切る。箱が荷馬車から転げ落ち、その中に何本も剣が入っていたと分かってしまう。
杜充は兀朮に張大年を捕らえたと報告する。張を殺して岳飛を孤立無援にしますか?と聞く杜充に、兀朮は「岳飛の後ろ盾を捕らえたのだ、簡単に殺すまい。いい使い道がある」と返す。敵をおびき出すと。
張府。金の奴らに張大年がさらわれたと家族に知らせが。居ても立ってもいられない素素は屋敷を飛び出していく。
素素を心配した娟児はすぐに岳飛の元へ行き、張大年が金の者にさらわれ、素素が1人で救いに行ったことを岳飛に話す。「兀朮は建康の留守府にいる。張員外はその牢では?」と言う張憲。娟児に「旦那様を救ってください」と頼まれ「安心しろ。受けた恩は倍返しにすべきもの。まして張員外は我が軍の命の恩人だ。必ず救う」と岳飛は言う。
岳飛は張大年の安全のため、奇襲しかないと考える。牛皐、傅慶、楊再興、張憲に「俺と救出に」と命じる岳飛。王貴は「俺も行く」と言うが、岳飛は「軍には統率者が必要だ。冷静沈着なお前に任せれば安心できる」と話す。ただ俺が行ったあと万事に用心しろ、軽率に出兵するな、万一の時は高寵を呼べ、王燮には警戒をと。
留守府。素素は気づかれないよう父が牢に閉じ込められているのを確認する。その後、兀朮が酒を飲みながら、牢の鍵を受け取るのを見る素素。
兀朮たちが酔いつぶれ、素素は卓の上にあった鍵をそっと盗む。しかし兀朮たちは酔いつぶれてはおらず、鍵もわざと盗ませていた。
素素が牢の鍵を開け、父と一緒に逃げようとした時、兀朮たちが現れる。
襲ってくる敵に素素が1人で立ち向かっていると、そこに岳飛たちが助けに来る。父を助けようとした素素が腕にケガを負い、そんな素素を岳飛が救う。倒れている素素を助け起こす岳飛。
哈迷蚩が宋の塩の行商人に変装し、岳飛の家族に会いにくる。「牛頭山で岳将軍が金の奇襲に遭うのを見ました。幾重にも包囲され、もはや袋の鼠です」と話す哈迷蚩。驚いた孝娥は王貴のもとへ相談に行く。
孝娥の話を聞き、出兵する王貴。それを見た哈迷蚩は王燮に後を任せ、建康へ戻って行く。
王貴もいなくなり、岳飛の家族は王燮に殺されそうに。しかし高寵の部下たちが助けに来てくれ、王燮は死に、岳飛の家族は助かる。
陣営に戻ってきた岳飛たちは、沢山の死傷者と呆然と座り込んでいる王貴の姿を目にする。
説明するよう岳飛に言われ「兄貴が奇襲に遭ったと義姉さんから聞いて出兵したんだ。だが途中で金の伏兵に襲撃された」と話す王貴。戦死した将士123名、負傷した者372名、行方不明の者75名だと。
岳飛は王貴を蹴り飛ばし「軽率に出兵するなと言ったはずだ。俺の不在中、統率者はお前だ。なぜ真偽も確かめず兵を動かした。軽率にもほどがあるぞ」と怒鳴る。「確認もせず出兵したのが間違いでした。俺の落ち度です」と王貴は言う。
「軍紀で処罰を」と王貴が言い、岳飛は「軍紀に照らせば、どう罰する?」と聞く。「斬刑に処すべし」と答える王貴。岳飛は王貴を見つめたあと「よし。引っ立てて斬れ」と告げる。傅慶、張憲、楊再興はすぐに斬刑だけは許してくれと岳飛に頼む。他の兵たちも頼み込むが「岳家軍には家法がある。違法と知らずに罪を犯した者は減刑できるが、違法と知って罪を犯した者は厳刑に処す。岳家軍が台頭できたのは明確に定めた軍紀を軽んずることなく厳格に執行したからだ」と岳飛は許さない。
王貴が覚悟を決めた時「将軍、待って」と言いながら孝娥が駆けて来る。「将軍が奇襲に遭ったと聞いて、救出に行くよう私が王貴に懇願したの。彼は無実よ」と訴える孝娥。岳飛は「馬鹿者。岳家軍の一切に関し、家族は干渉できぬと定めてある。追って君も処罰する」と言う岳飛。それでも孝娥はひざまずき「彼は悪くない。すべて私のせいなの。王貴を赦免して私を死罪に」と頼む。そこに岳飛母が。
家族である私が口を出すべきではない、でも、そばで聞いていて黙っていられなくなったと言う岳飛母。岳飛母は「鉄の軍紀なくして軍は1つにまとまらない。その点、岳家軍は軍紀が厳正と称賛される。“岳家軍”と呼ばれて母は嬉しい。これほど多くの子供がいるのだもの。では答えて。もし今日、王貴が奇襲に遭ったら、お前はどうする?軍紀を頑に守って仲間を見捨てる?王貴の首を斬るのはお前の腕を斬るのと同じ。それほど非情では兄弟たちの心も斬ってしまう」と言う。戻ってきた牛皐も王貴は兄貴を助けようとしただけだと訴え、岳飛は死罪を免じ、杖刑100回を言い渡す。
杖刑を受けている王貴を見ていた高寵は、岳飛に「私が岳家軍に入って同じ罪を犯したら?」と聞く。「斬刑に処す」と答える岳飛。加入は強制しない、と言い、岳飛は行ってしまう。
王貴の傷を手当てしながら「兄貴もあんまりだ。大目に見るべきだろ」と言う牛皐。王貴の目から涙がこぼれる。
治療を受けていた楊氏の目が見えるように。趙構はひざまずき、素素に頭を下げる。
張府。素素は岳飛に抱き起こされた時のことを思い出していた。そこに岳飛が来る。斬られた腕の傷を心配する岳飛に「もう平気よ」と答える素素。
軍営に戻ろうとする岳飛を素素は呼び止めるが、何も言う事ができない。
ーつづくー
張大年が助かってよかったー(o´д`o)=3
杜充の髪の毛もどうなったの?と気になっていたの。
あんな髪型になっていたとは・・・・・・・(@ ̄□ ̄@;)
やっぱり最後は岳飛母。
岳飛から斬刑を言い渡された王貴もすごくつらかったと思う。
だけど、もっと岳飛はつらかったよね。
本当だったら誰よりも許してあげたかったはず。
でも、許してしまったら、しめしがつかないから(;д;)
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岳飛の受けた恩は「倍返し」・・なつかしい言葉でした。
例え身内でも軍紀を乱したら斬首というのは
建前上やむを得ないことでしょう。
それだったら、味方を大勢殺された敵の拓跋耶烏や裏切り者の王燮を斬首にせずに許したのが
私には腑に落ちません。
最初の頃、山賊にも家族があるから・・・と許していたのを覚えてるけど。
そう言えば、岳飛も斬首の寸前で
宗沢元帥に助けられたことがありました。
王燮は…もう自業自得ですよね…仕方ない…
杜充の髪~切られた時はボサボサでしたが綺麗に結うとすっかり金の人、ですね。名前が出ないと分かりませんでした(*≧∀≦*)
そしてはらはらしたのが王貴…
軍規は分かる、おおめに見れば示しが付かないのも分かる、でも斬首はダメ!
岳飛が王貴との過去を回想するシーンまで出たのでもうダメかと思いました。岳飛ならやりかねないと…
皆の懇願とお母さんの言葉で思い止まってくれて本当によかったです(*^^*)
そして詩詩ちゃんならぬ楊氏目が治ってよかったですね♪
岳飛の目は大丈夫なのかな?
悪くならなければいいけれど…
高寵たちが仲間入りするのかな?
あの凛とした表情が良かったですねー
そして、分を知るところも。
お口を縫う、は笑ってしまいましたw
今回は高寵たちのお陰で、危機一発が好転して
みんなが救われて良かったですし、
詩爺演じる楊氏の眼が治ったのも。
めんどくさい王燮が因果応報で退場になりましたし。
金も岳家軍の強さを改めて知って
大人しくなるのいいですよねー
今回の、王貴の処刑を命じたことはやっぱりちょっと行き過ぎかなと思ってしまいました。
岳飛母が「自分の手足を切り捨てることだ」と言ったのが本当にそのとおりだなぁと。
最初に命じたときに、ためらいがあまり見られなかったのが、王貴にとって酷な気がしました・・・
ともあれ、思いとどまってくれて本当に良かったですね。