【登場人物】
白浅(はくせん)/司音(しいん)/素素(そそ)…楊冪
夜華(やか)…趙又廷
白鳳九(はくほうきゅう)…迪丽热巴
素錦(そきん )…黃夢瑩
連宋(れんそう)…李东恒
司命星君(しめいせいくん)…王骁
天君(てんくん)…蒋恺
「結魄灯の火」
辛奴は涙ながらに「いかにして素素様を取り戻すのか、素錦様が包み隠さずすべてお伝えいたします」と訴える。「皇太子を欺けば死罪だぞ」と言う夜華。辛奴は「まさか滅相もない。私は夜華様を欺いたりしません」と言う。
夜華は素錦のもとへ行く。寝台もたれながら「今日は私たちの新婚初夜のはずだった。数万年も待ち続けたわ」と言う素錦。しかし夜華は背を向けたまま何も言わない。素錦は「例の方法を言うのを待ってるのね。私は素素を深く恨んでいるけど、あなたのために取り戻してあげるのよ。私は早くに家族を失うも、この7万年は順風満帆だったわ。ただ、あなたへの思いだけが私を幾度となく追い詰めた。人間に負けるなんて納得できない」と涙を流す。
「望みは何だ」と言う夜華。素錦は「私を洗梧宮に住まわせて」と頼む。何も言わない夜華に「素素を取り戻す方法が本当にあるの。あの結魄灯を使うのよ」と言う素錦。夜華は「結魄灯なら東華帝君に尋ねれば済む」と言う。しかし素錦は「帝君は元神の集め方しか知らない。人間の骨肉の作り方を知ってるのは私だけよ」と訴える。夜華が「続けよ」と言い「承諾してくれるの?」と嬉しそうに素錦が聞く。
夜華は「洗梧宮に住まわせても娶らないぞ」と言う。「構わないわ。洗梧宮に住んで、幼い頃のようにあなたに会えればいいの」と言う素錦。夜華は「分かった。方法を教えれば承諾する」と言う。素錦は感謝し「あの人間に関わる物を結魄灯の火で燃やせば結魄灯はその匂いを記憶し、あの人間の千里四方に残した匂いを吸い込んでいく。その匂いを全て吸い込みきれば、亡くなった素素にそっくりの者を作り出せるわ」と話す。
夜華は何も言わずに出て行く。「素素に会いたくないの?たとえ偽物でも…」と叫び、寝台から落ちる素錦。素錦が泣いていると、入って来た天枢が「洗梧宮までお連れします」と言う。喜ぶ素錦に「夜華様は仰せでした、洗梧宮の夫人は素素様しかいない。よって一攬芳華はもとより、阿離様にも一歩たりとも近づくなと」と伝える天枢。素錦は「はい。私を洗梧宮に住まわせてくれるなら、どんな命にも従います」と言う。
紫宸殿。夜華は結魄灯の火で素素の衣を燃やす。その青い煙が十里桃林に届き、花びらが渦となって舞い上がる。
外から桃の花弁が入ってくる。その花弁が机の上に落ち、外へ出る夜華。外には桃の花弁が舞い落ちていた。
夜華は桃の木を何本も植える。
雪が舞う中、素素と暮らした俊疾山の小屋に夜華は阿離を連れて行く。
ー300年後ー
夜華は毎年、阿離と東荒の俊疾山で幾月か過ごしていた。阿離に“母上は必ず戻ってくる”と話していた夜華。
明日は夜華と素素が出会った日だった。夜華はその日を素素の誕生日にし、阿離は素素の絵姿に向かって「僕は明日、東荒の俊疾山へ行くので絵姿にお祝いできません。先に誕生日をお祝いします」と言う。
“結魄灯は300年も燃えている。素素、どこにいるのだ”と夜華は思う。
小屋に来た阿離は、寝台に乗ると「母上、お二人が夫婦になった所へ来ましたよ」とはしゃぎ、夜華に抱きつく。「父上、ここで何日か過ごせますか?」と聞く阿離。夜華がうなずき、2人で笑い合う。
白鳳九は「叔母上は欲しい物はないかしら。誕生日に送りたいの」と迷谷に相談する。叔母上は何も不自由してないし、実現してない望みもないと。「実現してない望み?ありますよ」と言う迷谷。鳳九が「何?教えて」と言うと、迷谷は「炎華洞にいる方をお忘れですか?」と話す。「そうだわ、うっかりしてた。叔母上の望みは墨淵上神が目覚めることよ」と喜んだ鳳九だったが、祖父の白止や折顔さえお手上げなのに「私に何ができるの」と肩を落とす。
迷谷は「実はあるうわさが。お役に立てるかも」と言う。300年前、皇太子殿下を救うため素錦様から“結魄灯”が献上されました、元神を集められるという天族のお宝で殿下もそれにより目覚めたとか、と。お宝のため借りるのは難しいと考えた鳳九は「皇太子は叔母上の許嫁だから、万一見つかっても平気よ」とこっそり持ってくることに。
狐の姿で洗梧宮まで来た鳳九は、素錦の姿に化け夜華の寝殿に入ろうとする。しかし天枢に止められてしまう。「私は夜華様の側室なのに、夫の寝殿に入れないと?」と言う素錦(鳳九)。天枢は止めきれず、素錦(鳳九)は神殿に入る。
鳳九は結魄灯を見つけ微笑む。
天枢は俊疾山へ行き、夜華に「素錦様が突然、結魄灯がある紫宸殿に入りました」と伝える。「何だと」と言うと、すぐに紫宸殿へ行く夜華。
突然来た夜華に喜ぶ素錦。しかし夜華は素錦の腕を乱暴につかみ「結魄灯はどこだ」と言う。素錦が「結魄灯?あなたの神殿では?」と答え、夜華は「どこだ」と怒鳴る。何を言っているのか分からない素錦が「どうしたの」と言う。「結魄灯のおかげで洗梧宮に住めたのだぞ」と強く言う夜華。素錦が「何か誤解してるわ。この300年、私は結魄灯に指一本触れてない。あなたにとってどれほど大切か、よく分かってるもの」と言い、夜華は素錦を突き飛ばすと「私を欺く出ないぞ」と告げ出て行く。
泣きながら素錦は「また、あの人間のせいだわ。300年よ。死んでから300年も経つのに、たかが灯り1つでまた私の道を阻んだ」と言う。
宮女たちの様子に異変を感じる連宋。連宋が宮女を止め「何かあったのか」と聞くと、宮女の1人が「何者かが素錦様に成り済まし、結魄灯を盗みました。皇太子殿下は激怒し、宮女全員に尋問を」と話す。驚いた連宋は「結魄灯が盗まれた?あれは夜華の命だぞ」とつぶやく。
連宋が行くと、夜華は力なく座り込んでいた。「結魄灯の件は聞いた。だが考えてみろ、300年が過ぎた。あれで素素を作れるなら、とうにできている。なぜ300年も前に死んだ女に執着する」と言う連宋。夜華は「おやめください。素素はこういう形で私に言っているのです。やはり私を許さないと。だから偽者すら作らせてくれません」と涙を流す。
墨淵のもとに結魄灯を持って来た鳳九。しかし使い方がわからない。そこに白浅が来る。
鳳九と迷谷の様子がおかしいことに気づき「どうしたの?」と白浅が聞く。鳳九は言いにくそうに「天宮から借りた灯りで墨淵上神を回復させようと」と答える。それが結魄灯だと分かり、白浅は「なぜ天族の秘宝がここに?」と言う。「借りてきました」と答えた鳳九だったが、白浅に問い詰められ「素錦に成り済まして盗んで来ました」と打ち明ける。
白浅がひざまずかせ叱ると「きちんと謝罪して責任を取ります」と反省する鳳九。結魄灯の灯りは元神の一部がないかぎり残りの元神を集められない、師匠の仙体はここにあるけど元神の行方は分からないから結魄灯は用を成さない、と話した白浅は、返しに行かせる。
太晨宮の前にいた鳳九は、司命星君が出てくると呼び「実は私が結魄灯を盗んだの」と耳打ちする。顔色が変わり「とんでもないことを」と言う司命星君。司命星君は皇太子殿下が素素の骨肉を作っていたと話す。「何ですって、素素の骨肉?皇太子はまだあの人間を?」と鳳九は驚く。司命星君は「殿下は300年も結魄灯の火を守り続けて来ました。なぜ盗んだりしたのですか。結魄灯の火は?」と言う。鳳九が「消えたわ」と答え「終わった。帝君は洞窟の中で助けられません。打つ手を考えてみます」と言う司命星君。鳳九は唾を飲見込む。
連宋、司命星君が許しを請うため夜華と会うことに。「連宋殿下に感謝します」と言う鳳九。連宋は真顔で「礼を言うのは早い。結魄灯は夜華にとって命そのものだ。まず私と司命から話してみる」と言う。
ぼんやりと座っていた夜華は、結魄灯を見ると急いで駆け寄る。そんな夜華に「火は消えた」と告げる連宋。夜華は座り込み「誰です?」と尋ねる。「青丘の姫君・白鳳九だ。結魄灯についてよく知らなかった。遊び半分で持ち出したのだ」と話す連宋。「遊び半分?」と夜華は聞き返す。連宋は「青丘に恩を売ると思って許してやれ」と言う。鳳九の叔母・白浅はそなたの未来の正室だ、死んだ人間のために青丘と敵対するなど筋が通らないうえ大きな災いを招く、と。
夜華は「私が許さなければ?」と聞く。「それならば東華帝君から皇太子殿下に陳謝していただきます。正直に申します。帝君は近々人間界へ行き、白鳳九の願いをかなえます。どうか東華帝君の顔に免じて、白鳳九をお許しください」と言う司命星君。連宋はさらに「青丘の顔と帝君の顔を立てるためにも追及はするな。仮に素素を作り出せても、ただの身代わりにすぎん」と説得する。司命星君が「何とぞご理解を…」と言いかけ、やりきれない気持ちで「姫を帰らせろ」と怒鳴る夜華。
司命星君は鳳九に「この件は追及なさらないそうです」と伝える。安心する鳳九に「今後は自重してくださいよ」と言う司命星君。鳳九は「てっきり結魄灯はもう誰も使ってないと思ったの」と話す。司命星君は「何はともあれお忘れなく。太晨宮以外の者を怒らせてはなりません。さもないと私とて救いようがないのです」と忠告する。
「ところで帝君はお元気?」と聞く鳳九。司命星君は「はい、とても元気です。数日後、私は鳳九様を訪ねます」と話す。恩返しのお手伝いです、と。
結魄灯に火をともした夜華は、自分の体から元神を出そうとする。その元神を夜華の体に戻す連宋。連宋は壁に夜華を押し付け「正気か」と声を荒げる。「お願いします、放してください」と言う夜華。連宋はつらそうに「己の元神を結魄灯で燃やすつもりか」と聞く。夜華は「こうしなければ素素に関わる物を燃やせません。私の元神の他に素素に関わる物はもう何もないのです」と言う。
「やめよ。そなたは天族の皇太子なのだぞ。素素が産んだ息子もいる。結魄灯にまた火をともし骨肉を作れたとしてどうなる。あの素素なのか?」と言う連宋。夜華から力が抜ける。連宋が「考えてみろ、偽者にすぎないのだぞ。そなたが死ねば阿離は父親まで失う。それでもいいのか?300年もの間、そなたは男手ひとつで阿離を育ててきた。誰に託す気だ?そなたが作る偽者か?素素を激しく憎む素錦か?諦めろ。300年経った。もう己を苦しめるな、忘れるのだ」と続け、夜華は激しく泣きだす。
連宋と司命星君は、結魄灯の火が消えたことを天君に報告する。「それもよい。夜華がこの件に執着し、私は気をもんでおった」と話した天君は、素錦に「白鳳九はそなたに化けて結魄灯を盗むも、結局は返して来た。そなたは夜華に叱責されたが、このとおり司命と連宋が口添えしておる。大目に見てやれ」と言う。2人の顔を見て小さくため息をついた素錦は「承知しました。何もなかったことにします」と答える。
その場を離れた素錦は、歩きながら“夜華、これからはあなたと私の間に、もう邪魔者は存在しないわ”と思い微笑む。
阿離がいなくなり、世話をしていた伽昀は慌てて捜しに行く。
その頃、1人で遊んでいた阿離は迷子になっていた。そして現れた妖怪に襲われてしまう阿離。逃げていた阿離は、偶然そばにいた娘に助けられる。
戻って来た夜華に「阿離様を見失ってしまいました。私を死罪に」と言う伽昀。夜華が「捜せ」と命じ、伽昀が行こうする。その時、入ってきた天枢が「阿離様が無事に戻られました」と伝える。
外に出た夜華に阿離が「父上」と抱きつく。
ーつづくー
結魄灯の火は夜華にとっては生きる希望だったと思うので消えたらつらいよね(;д;)
でも、素素の骨肉が作れなかったのには理由がある!!
さすがに今回は鳳九がやりすぎだったヾ(・ω・`;)ノ
盗んじゃダメ。
素錦…邪魔者が存在しないとかの問題じゃないから(;´д`)ノ
それ以前に、相手にされていない。
素錦も家族が亡くなって夜華が唯一の支えだったのかもしれないけど…。
阿離を助けてくれた人は誰だろう?
夜華に色目を使っているような…( ̄▼ ̄|||)
↓ポチッと押していただけると嬉しいな。
よろしくお願いします。

にほんブログ村
#ヤンミー #マークチャオ #三生三世十里桃花 #あらすじ
300才なのに、かわいい。
たどたどしいしゃべり方もかわいい。
素素が人間だったら、100才まで長生きしてもまだ赤ちゃん!
300年経っても、夜華と白浅はまだ婚約から何も進展しないのね。
バッタリ会えそうですれ違ってばかり。
阿離を助けたのが白浅かと思ったら、違ってた。
母上の絵に対して挨拶するところといい
本当に可愛いですね♡
夜華にとって望みの綱であった結魄灯を
よりにもよって盗むなんて、鳳九も度を越しています。
夜華は結魄灯の火だけでなく、阿離も・・・
と危機一髪でしたが、
阿離はちゃんと戻ってきてよかったです♪