李涵(りかん)/皇帝 …周渝民/ヴィック・チョウ 皇帝/憲宗の孫
黄軽風(こうけいふう)…胡冰卿/フー・ビンチン イタチの精
胡飛鸞(こひらん)…陳瑤/チェン・ヤオ 九尾狐族の末裔
李玉溪(りぎょくけい)…陳若軒/チェン・リオシュアン 王守澄の門弟
花無歓(かむかん)…韓棟/ハン・ドン 宦官/内侍少監
翠凰(すいおう)…宋楠惜/スン・ナンシー 狐族/侍女
狐の姿になって軍営に忍び込んだ飛鸞は、寝床で横になっている玉溪に精気を送る。しばらくして目覚めた玉溪は、飛鸞を見て体を起こし「夢じゃないよな。なぜここに?」と聞く。「命が危ないと聞いたから、そばにいたくて」と答える飛鸞。玉溪は飛鸞を抱きしめ、必ず陛下に婚姻を願い出ると約束する。
紫蘭殿。飛鸞がどこへ行ったか李涵から問い詰められる軽風。軽風が「知りません」と言い張り、李涵は「この件は徹底的に調べる。そなたに関係があると分かれば許さぬぞ」と言って、出て行こうとする。その時、周注が来て李涵に耳打ちを。振り返った李涵は、怒りのこもった声で「飛鸞の情人は李玉瑾か?」と軽風に言う。「なぜ、それを?」と軽風は思わず言ってしまう。ごまかそうとした軽風だったが、飛鸞は兵に軍営の場所を尋ねていた。
怒った李涵は周注に馬を用意させ、飛鸞たちを捜しに行く。
玉溪が飛鸞を見送ろうとしていると、やっと2人を見つけた軽風が駆けてくる。2人のことがばれて、陛下たちが捜索していると伝える軽風。
飛鸞と玉瑾は馬に乗り急いで逃げる。直後、馬に乗った李涵たちが駆けつけ、去って行く2人を見る。
李涵に命じられ花無歓たち臣下が2人を追いかける。軽風は後から行こうとしていた李涵の前に立ちはだかり「追わないでください」と頼む。しかし李涵は「どけ」と言ってもどかない軽風を馬で倒し行ってしまう。
追いついた李涵に花無歓は見失ったことを伝える。ぼんやりとしていた李涵はこの先を捜すよう花無歓に告げると、今来た道を戻る。
歩いていた軽風が吐血し倒れる。馬から降りて駆け寄った李涵が抱き起すが、軽風は「離れて。やめてよ放してよ」と言う。我を失っていても、一瞬も迷わず自分を倒して行った李涵が許せない軽風。失望した軽風は「もうニ度と陛下の顔を見たくない。永遠に…」と言い、止める李涵の手を振り払って歩いて行ってしまう。
2人が同時に姿を消せば、もう言い逃れができなくなると思った飛鸞は、玉溪に軍営に戻るように言う。自分は姉さんを捜すと。
飛鸞と別れた玉溪の前に花無歓が現れる。しかし「早く行け」と逃してくれる花無歓。感謝をした玉溪は「ご恩は必ず返します」と言う。
花無歓は座り込んでいた李涵を見つける。「逃げられました。まだ捜索を?」と聞く花無歓。李涵はうつむきながら「続けろ。何があろうと黄昭儀を捜し出せ」と言う。花無歓が「黄昭儀?」と聞き返す。李涵は胡婕妤しか目に入らず傷つけてしまった、黄昭儀を馬で倒した、と話す。朕さえ自分を許せないと。
「得られぬ愛は引きずらずに絶つべし」と花無歓が言う。「朕の心には軽風がいる。笑顔も泣き顔も脳裏に刻まれ、深い愛もある。一方、胡婕妤は朕に男女の情を抱いていない。だがなぜか胡婕妤を手放せないのだ。得られぬものにこそ心が惹かれるのか」と涙を流す李涵。花無歓は「きっと陛下はお二人に対して違う思いを抱いておられます。真の愛と執着です」と言う。
李涵は「両方は手に入らぬ。そなたが朕ならばどうする」と聞く。花無歓は「なぜ私に尋ねるので?私は男ではありません。愛とは一生無縁です」と答える。求めることさえ許されぬと。
李涵はひとまず黄昭儀を捜させることにする。
そんな2人の会話を飛鸞が聞いていた。飛鸞は「姉さんはどこなの」とつぶやく。
宮中に戻った李涵は紫宸殿に行く。しかし元香は黄昭儀も胡婕妤も戻っていないと言う。李涵が元香と小純の2人を下がらせたあと、しばらくして飛鸞が戻ってくる。「なぜここに?」と言う李涵に「陛下こそ、なぜ?」と飛鸞も聞く。李涵は「軽風は驪山だ」と会いに行こうとする。止めた飛鸞は「姉さん、出てきて。一生、陛下を避けるの?」と軽風に呼びかける。軽風は寝台の下から出てくる。
李涵は軽風を抱きしめ「許してくれ。どこにも行くな」と謝る。軽風は泣きながら「私たちは1つの輪みたい。私は陛下を追い、陛下は飛鸞を追う。でも追いつけない。私は陛下から飛鸞みたいに愛されたくて努力した。本当にばかよね。絶対、無理なことなのに。私がいくら…頑張ったところで、飛鸞の笑顔1つにも及ばない」と話す。「すまなかった。どういうわけか、飛鸞を見ると我を忘れてしまう。朕にも分からぬが、これだけは言える。朕には、そなたが必要だ」と言う李涵。
もう一度機会が欲しい、これからはそなたを全身全霊で愛する、と言う李涵に、軽風は「だったら私のために飛鸞を手放せる?」と聞く。李涵が答えられず「飛鸞を手放せないなら、もう私に優しくしないで。そもそも私が間違ってた。幻想を抱いた私が悪い」と言って、自分から李涵を放す軽風。
去ろうとする軽風を李涵が後ろから抱きしめ、軽風は李涵の腕にかみつく。「かまれても、そなたを放すものか」と言う李涵。軽風はかむのをやめ「憎い。陛下が憎い。恨んでやる」と言う。そんな軽風と李涵に「2人とも間違ってない」と言う飛鸞。そして飛鸞は「陛下が私に引きつけられるのは、魅惑の実のせいなんです。陛下は私を心から愛してるわけじゃない」と李涵に言う。
飛鸞は李涵に「私たちの一族は、先祖代々、驪山に住んでいますが、先帝が狩猟に興じたせいで苦境に陥りました」と話す。先帝は驪山での行宮の建立も決めました、そうなれば山が荒らされ故郷は滅びます、私たちはやむなく…行宮の建立を中止するよう陛下を説得するために後宮入りを、と。「そして朕が2人の言いなりになるよう邪術を?」と李涵が聞く。
軽風が「魅惑の実は邪悪な物じゃなく…浙東国の宝物です」と言い、飛鸞が「女神から不思議な力を授けられた物で邪悪だなんて」と続ける。「言い伝えによると、魅惑の実を食べれば天子の心を奪えます。そこで私たちは陛下の心を得るため魅惑の実を食べました」と言う軽風。
軽風は魅惑の実は甘いほうと酸っぱいほうと2つに分かれ、甘いほうを食べれば天子に愛され、酸っぱいほうを食べれば天子の虜になり辛酸をなめ尽くすと話す。李涵は飛鸞が甘いほうを食べ、軽風が酸っぱいほうを食べたと分かる。そして策略にまんまと引っかかったと感じた李涵は、2人を紫蘭殿で禁足にさせる。
李涵は軽風だけを呼ぶ。「朕を愛したことは?魅惑の実のせいで朕を愛した。それだけだろう」と言う李涵。軽風は確かに初めは魅惑の実の効力で好きになったが、陛下と過ごした日々はすべて私の心に刻まれている、やがていつの間にか私の心は陛下の愛で満たされていたと話す。さらに自分の体の魅惑の実は永道士に封印されたのに、やっぱり陛下が好きだと言う軽風。李涵は今は本物の愛しか軽風にはないと分かる。
宮中に戻った玉溪が飛鸞に会うため紫蘭殿に来る。飛鸞は魅惑の実のことを李涵に話したと伝え、玉溪に魅惑の実について説明する。
陛下が魅惑の実に抗おうと決断したら私を手放すわ、と飛鸞が言い、玉溪は凱旋した恩賞として婚姻を願い出ると告げる。
大臣たちが退朝後、李涵は花無歓に「こたび回紇との戦で我が軍は大勝を収めた。李玉溪は確かに大手柄を立てた。だが、もし妃と密通していれば?功と罪はどちらが重いだろう」と話す。その件の調査をするか尋ねる花無歓。李涵は天下を第一に考えれば優秀な武将を残すべきだが、男としては許せない気持ちがあり迷っていた。
魅惑の実のことを知っていた花無歓は、陛下を惑わそうとした軽風と飛鸞を厳罰に処さねばならないと言う。しかし故郷を守るためにした2人には同情の余地はあると李涵は返す。
李涵は魅惑の実などに操られてなるものかと思っていた。
李涵は飛鸞の姿を見るとまた心が乱れそうになる。その姿を見た福荃は「お二人とは決別してください」と話す。愛が深いほど悲しみは深く、心の傷も深くなると。「確かにこのままではだめだ」と言う李涵。その様子をネズミの姿をした小耗が見ていた。
人の姿になった小耗は、2人を皇宮から出すと李涵たちが話していたことを軽風に伝える。これで飛鸞の願いがかなうと喜んだ軽風だったが、自分も一緒に皇宮から出すってこと?と気づく。
考えた軽風は、皇宮から追い出されないため懐妊したふりをすることに。
久しぶりに現れた翠凰は、喜ぶのはまだ早いわよ、李涵に全部暴露してやる、と言って出て行く。飛鸞がそんな翠凰から、姉さんと子供を守ってあげる、と言ってくれ、軽風はお腹に子供がいないことを打ち明ける。
産み月になったらどうするつもり?と聞く飛鸞。軽風は「いっそ、本当に子供を作っちゃうの。絶対に陛下をこの手から逃がさないわよ」と言う。
ーつづくー
逃げた2人を捕まえられなかったから、飛鸞と玉溪だったという証拠はないのねヾ(・ω・`;)ノ
それにしても…さすがに馬を止めなかったのはひどいかも。
私も飛鸞のことに夢中になってても止まってくれると思ってたから(இωஇ )
翠凰は皇宮からいなくなったわけではなかったのね。
行宮のこともあるから、そう簡単に去ることはできないか…。
それに花無歓のことも簡単に嫌いにはなれないよね。
そう都合よく子供はできないと思うんだけど( ̄▼ ̄|||)
その前に、李涵は2人を皇宮から本当に出そうとしていたのかな?
福荃に話していたことは、別の意味だったような気が(* ̄∇ ̄*)
とにかく李涵には魅惑の実に打ち勝ってもらいたい!!
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