「はじめ良ければおわり良し」という言葉があります。
「あのーっ、私の作品を見てください」…と、Blu-ray 3D を送ってきた女性がいました。
早速再生してみると、音楽がいきなり途中から鳴り出してビックリ。
つまり、「イントロ部」の演出がまったくないのです。10 分程度の長さで結末も中途半端…。
SONY HDR-TD10 で撮影し、Movie Studio Platinum 12.0 (64-bit) で作成したらしいのですが
作品というものではありません。テーマは「フラワーアレンジメント」。
そこで今回は「 3D 作品のイントロ」について述べることにします。
***** Blu-ray 3D に仕上げる場合 *****
Blu-ray 3D の場合は「イントロ部」に約 10 秒間…「無音・暗黒画面」の“リーダー”を作ります。
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そして、「 Blu-ray 3D 作品 」であることの“キャッチコピー”を作ります。
私は Adobe Photoshop Elements 11 で作成した静止画像を背景画像にレイヤーし
テキストで“キャッチコピーの文章”を約 15 秒間の長さで添付しています。
本編のタイトルは“キャッチコピー”を“フェードアウト”してから“フェードイン”すると良いでしょう。
この場合…「音楽」を先行させてから画像を“フェードイン”するとクールな作品になります。
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「タイトル文字のズームイン」は 3D 効果が楽しめます。
Movie Studio Platinum 12.0 (64-bit) の「トラック モーション」と「ステレオ スコピック 3D 調整」を
活用します。「ステレオ スコピック 3D 調整」を“アニメーション”にして
“水平オフセット”の値を…「 -0.0005 ~ -0.0045 」に変化させると“浮き出しの効果”が得られます。
「トラック モーション」は文字列の“ズーミング(徐々に拡大)”と“回転”を演出できます。
約 20 秒間の長さで演出すると良いでしょう。音楽の“テンポと節目”に添わせるとクールです。
「彩りの良いタイトル」…テーマに即した文字列を作りましょう。
紅葉の風景をまとめる作品ならば…“錦秋の散歩道”…という文字列はいかがでしょうか。
作例では“金色の文字”で表現しました。下図のサムネールを右クリックして
「対象をファイルに保存」をすれば“ 1920 x 1080 72 dpi ”の画像をダウンロードできます。
ご自由に使用してください。この“金色の素材”を活用して“金色の文字”を表現します。
“金色の素材”をタイムラインのビデオ オーバーレイ・トラックに載せます。その上にテキストのトラックが
あります。ここに“錦秋の散歩道”…という文字列を作ります。
そして、「コンポジット モード」を“乗算(マスク)”に切り換えます。
次にビデオ オーバーレイ・トラックを「コンポジット(子)の作成」をクリックして矢印を“↑”にします。
白い文字が金色になります。続いてテキストに「コンボリューションカーネル」で“エンボス”を掛けます。
「オフセット」で文字の明るさを調節…「回転」で文字列の上辺を輝かせると立体感のある文字になります。
「横流しのテロップは厳禁」です。 3D 動画で最も「観難い」のがテロップの“横流し”。
テレビ放送の番組で多く使われている手法ですが…チラチラとした目障りな画像になります。
***** 本日はここまで *****