意外に知られていない事として「画像」と「音声」の“ズレ”…というのがあります。
これは編集作業だけでなく、Blu-ray DiscやDVDの再生でも“ズレ”が生じます。
液晶テレビまたは液晶パソコン・ディスプレイの「画像処理」に起因します。
特に、AVアンプにBlu-ray DiscやDVDをHDMIまたは光ケーブルで「デジタル接続」した場合に多いのです。
近年の最新型AVアンプには“ズレ”を補正できる「リップシンク機能」が装備されています。
Blu-ray DiscやDVDの再生で「画像と音声が僅かにズレている」と感じたら「リップシンク」を調整します。
パソコンでの「動画編集」ではどうでしょうか?
私は吹奏楽団の演奏やオペラなどの公演を収録して編集を行うことが多く、殊更…「画像と音声のズレ」に
気配りをしています。まして、5~6台のハイビジョン・カメラで収録した「動画」と高音質なレコーダーで
別途収録した「サラウンドの音声」を正しく揃える必要があります。
現在、編集に使っているパソコンのシステム環境は「64bit Windows 7 Professionalで、ビデオカードは
NVIDIA GeoForce 9800GT 1GBを使用し、LG Electronics M2794SとD2342P-PN(3D)を接続。
音声カードはCreative Technology Ltd. Sound Blaster Audigy 2 ZS Digital Audioを使用しています。
5.1chサラウンド出力は“アナログ”です。
これをYAMAHA DSP-AX630というAVアンプの5.1chサラウンド入力に接続しています。
スピーカーは^米国AR The EDGEを5台…
80Hz以下の低音は30年間も愛用の英国TANNOY Momitor Goldを活用。
低音用のアンプはDENON PMA-890DGを活用。
この5.1chサラウンド・システムは素晴らしい音質なのです。
しかし、もっと手軽に5.1chサラウンド・システムを構築できます。
Creative Technology Ltd. Sound Blaster X-Fi Surround 5.1 Pro(6,200円程度)という
USB接続のオーディオ・デバイスに…
Creative Technology Ltd. Inspire T6160(6,700円程度)というスピーカーを組み合わせれば良いのです。
Creative Technology Ltd. Sound Blaster X-Fi Surround 5.1 Proは
“アナログ”の5.1chサラウンド出力と「Dolby Digital Live」という“光ケーブル出力”があります。
このオーディオ・ユニットは「Dolby Digital 5.1chリアルタイム・エンコーダ」を装備しているのです。
但し、OSはWindws VistaとWindows 7のみに対応で、AVアンプに5.1chサラウンド入力が無い機種なら…
“光ケーブル出力”で5.1chサラウンド出力が得られということですので早速購入しました。
YAMAHA DSP-AX630というAVアンプに接続して「Dolby Digital Liveを有効にする」という設定を行い
Vegas Pro 10.0e「オーディオデバイスの種類」を“Direct Sound Surround Maper”にすると
AVアンプが「Dolby Digital 5.1chである…という表示」が現れました。
しかも、「画像と音声のズレ」についての心配はありませんでした。
USBと光ケーブルだけで5.1chサラウンド出力が得られということが素敵です。
音質は「THX」認可ということだけあって、なかなかのもの。
良質な5.1chスピーカー・システムと5.1chサラウンド対応のAVアンプを揃えると10万円以上になります。
Creative Technology Ltd. Inspire T6160という5.1chスピーカーを組み合わせる方が良いと思います。
サテ、細かい設定など…詳しいことは映像作家・幻 彩のホームページで…。
http://members3.jcom.home.ne.jp/the_pleasure/