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カヤツリグサ(蚊帳吊草)

2007-07-11 | 平成草木図説
カヤツリグサ科カヤツリグサ属の仲間は日本、中国、朝鮮半島が原産の一年生草で、本州~九州に分布し、草地や湿地に生えています。茎の断面が三角で、真中に花火のような花がついていれば、カヤツリグサ科の植物だということはすぐにわかります。しかし互いに雑交して雑種ができ、似たようなものが沢山あるので、それらを区別するのはとても難しいとのことです。
「カヤツリグサ」に代表されるカヤツリグサ科はスゲ属、カヤツリグサ属、ホタルイ属などで構成される大きなグループで、カヤツリグサ属だけでも、カヤツリグサを筆頭に8種もの仲間が数えられます(カヤツリグサいろいろ)。ここに掲げた2枚の写真は、互いに別種のカヤツリグサとみられますが、リンクした上のサイトの写真を参考にそれぞれの種を「推定」してみますと、左上は「イガガヤツリ」、下は「アゼガヤツリ」ではないかと思います。
カヤツリグサ科の植物は世界に約70属3,700種があり、その中では紙の起源といわれる「パピルス」や、南米チチカカ湖で葦舟や浮島の材料にされている「トトラ」などが、よく知られています(Wikipedia)。
「カヤツリグサ」の呼び名は、三角形の茎を両端から90度違えて裂くと四辺形ができるので、それを吊った蚊帳に見立てて付けられたとのことです。

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