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(ちょっとええ話 1)大津祭り

2010-10-10 15:17:09 | 日記
今日は、番外編。
ちょっとええ話です。
今日は、私の田舎のお祭り。
大津祭りです。
小さい頃は、毎年大阪から大津の実家に行き見てました。
二階建てくらいある山車が大津を練り歩きます。
そして毎年、その年毎に決められた場所で、からくり人形を披露します。
子供達の楽しみは、からくり人形より、お囃子をしている人たちが
投げてくれる、ちまき、手ぬぐい、お菓子をキャッチすることです。
縁起もんなんですが、とにかくもらえるのが嬉しい。

山車に乗っている人たちは、何年連続で自分の町内の山車に乗っているかが
自慢なんです。

ある年のお祭りです。
ある町内の山車で、笛を吹いている人が病気で入院し、
その山車で笛を吹く人がいなくなってしまいました。
うちの町内の金物屋のおじさんが、その入院した人の同級生で、
その年は、自分の町内の山車に乗らず、入院した同級生の
山車に乗って、その町内のお囃子を練習し、笛を吹きました。
おじさんの何十年もの連続記録は、途絶えましたが、
笛なしというわけにも行かず、代打を買って出ました。
うちの町内は、他にも笛を吹く人がいたので
その年のお祭りは、無事終わりました。

その次の年、入院されてた方も退院し、自分の山車で笛を吹きました。
金物屋のおじさんも、うちの町内の山車に復帰。
連続記録は、一年目から再開です。
その年から、お祭りに変化がありました。
毎年、山車が、からくり人形を披露する場所は、その年毎に
決まっているのですが、去年、金物屋のおじさんが代打をした
山車は、その金物屋さんの前で止まり、何トンもある
山車を金物屋さんに向け、金物屋さんにだけ
からくり人形を披露するようになりました。
お囃子に合わせたからくり人形が終わると、
山車に乗っている人全員が、ちまき、手ぬぐい、お菓子を
金物屋さんの一階と二階にめがけて放り投げます。
金物屋さんへのお礼と、金物屋さんにいいことがありますようにという気持ちです。
私は、いとこからその話を聞きました。
そして、そのシーンを見ることができました。
今日、大津祭りに帰れませんでしたが、その話を思い出し、
いいお酒が飲めそうです。
コンコンチキチン コンチキチン。
鐘の音が聞こえてきそうです。


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