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PFAS許容量 欧州の60倍

2024年06月21日 13時35分35秒 | 一言
食品安全委作業部会 評価書案を了承
 発がん性などが指摘される有機フッ素化合物(総称=PFAS)の健康影響評価を行ってきた内閣府の食品安全委員会の作業部会は20日、許容摂取量を定めた評価書案を、おおむね了承しました。食品安全委での審議を経て正式に取りまとめられます。許容摂取量は欧州の60倍以上も緩いもので、2月に公表した当初案への意見公募では多くの批判が出されていました。

 評価書案では、代表的なPFAS3種類を検討。PFOAとPFOSについて、一生体内に取り込み続けても健康に悪影響が出ないと推定される1日当たりの許容摂取量の指標値を、それぞれ体重1キログラム当たり20ナノグラム(1ナノグラムは10億分の1グラム)と設定しました。PFHxSについては「指標値の算出は困難」としました。

 作業部会は、動物実験やヒトの疫学研究の結果や海外機関による評価などを踏まえて検討しました。国際がん研究機関(IARC)が認めた発がん性を判断できないとし、肝臓や脂質代謝などの影響は「否定できない」としながらも「証拠は不十分」として却下。動物実験から算出した指標値を採用しました。

 先行する欧州食品安全機関(EFSA)が2020年に定めた許容摂取量は、PFOA、PFOS、PFHxS、PFNAの4種類の合計で同0・63ナノグラム。これと比べると、今回の指標値(2物質の合計で同40ナノグラム)は60倍を超える計算です。

 同日の作業部会では、当初案へ意見公募に寄せられた3952件の内容を公表。意見に対する回答案を了承しました。


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