意思による楽観のための読書日記

アナザーヘブン(上) 飯田譲治・梓河人 **

人間の脳に取り付いたけだものが、その人間を操って殺人を繰り返すという設定。これを追うのが刑事の飛鷹と若手のいけメン刑事早瀬。最初に乗り移られたのが柏木千鶴という女子大生、とても殺人などやりそうにない若い女性であるが、殺人現場検証からは犯人は怪力で、被害者の脳みそを料理してその場で食べてしまう、という猟奇殺人者であることがわかり、飛鷹も早瀬も犯人像と容疑者のあいだのギャップの理解に苦しむ。12人の殺人が行われたときに柏木千鶴は犠牲者の一人に殺されるが、そのときに生き残った犠牲者の脳に今度は乗り移ったけだもの。犠牲者が一転犯人となり、犯人死亡により解決したと思われた殺人事件の捜査は混乱する。そしてその新しい犯人は木村敦、飛鷹の家族を狙って、自宅にいた妻の美冴と娘のチカが木村の手に落ちる。助けに向かう飛鷹であったが、木村により拘束され目の前で妻と娘を殺されそうになる。

間一髪、早瀬が飛鷹の自宅に応援に駆けつけ、飛鷹と家族は開放されるが、犯人は頭と体に重症を負って逃亡する。非科学的ではあるが、犯人は人間ではなくて脳に乗り移るけだものだと悟った飛鷹と早瀬、犯人逮捕に向かう同僚に犯人を捕らえても近づくな、銃殺するように、と伝えるがだれも信じない。けだものは死にかかった木村の体から新しい体を求めるように逃亡する。

とんでもない設定で、どう展開するのか、下巻に続く。



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