少し前に買った本、トイレでいつも読んでいる。イタリア北部地方を中心に点在する自転車作りのメーカー、工房を紹介している。有名なピナレロやデローザ、ビアンキから日本では無名の工房まで、実にイタリアでは小さな町の小さな自転車メーカーがあることに驚く。取材は1995年から2005年までなので、今ではクローズしてしまったメーカも多い。巻頭にコルナーゴとデローザの言葉が紹介されているが、本当に自転車作りが好きなのだ、そして自分の技術に誇りを持っていることがにじみ出ている。日本の雑誌の取材なのであまり強くは語られていないが、カンパニョーロへの誇りとシマノへの対抗意識も相当のものがあるのではないか。日本にも昔は陸王や目黒など数多くのオートバイメーカーがあったが今残るのは4社、イタリアの自転車工房も同じような歴史をたどるのだろうか。 イタリアの自転車工房物語―49の自転車工房と5つの自転車博物館&教会を探訪 (ヤエスメディアムック―CYCLE SPORTS (136)) 日本のオートバイの歴史。―二輪車メーカーの興亡の記録。 読書日記 ブログランキングへ