『天・地・水・命』 ~自然の恵み~

 「 天を仰ぎつ 地に伏しつ 水に語りて 命覚ゆる 」 仙人

清流

2014-07-12 | 淡 水 魚
 川の水の中の石の様子ですが...
 石の表面に笹か柳の葉のような模様が二つ並んだ跡があります。
 この部分だけ石の表面に付着した「藻類」が剥がれた状態です。

 これは、外部の力によって剥がされた後なのですが...
 剥がした張本人は...

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 清流の象徴とされる『アユ』です。
 秋に川の下流~中流域で生まれた『アユ』は、そのまま川の流れに任せて海へと下り、春先まで河口域や沿岸域で生活し、春に生まれた川に戻ってきて、藻類を食べ成長しながら川を遡上し、秋に産卵して一年という一生を終えます。

 『アユ』は泳ぎながら石に体をぶつけるような体勢で接触し、その際口で石表面の藻類を剥ぎとります。
 顔の側面を石に密着させるような状態ですので、上唇と下唇が石に触れ、最初の画像のような並んだ二つの跡が残るわけなのです。

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 アユを手でもってその匂いをかぐと、『スイカ』の匂いがすると言われますが、藻を主食とするからでしょうか...
 食用としての川魚の象徴ともいえる魚です。

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