生まれて一年経たない“当歳”の『シオマネキ』の♂です。
泥を抱え込んで巣穴から這い出してきました。
よく見ると、口から泥を吐きだしています。
『シオマネキ』や多くの干潟のカニ類は、泥ごと口に中に入れて、口の中でエサとなる珪藻等を濾して食べ、泥だけ吐きだします。
おそらく、巣穴の中を補修したり深くしたりする際に泥を外に捨てると同時にエサを摂りながら外に出てきているのでしょう。
泥は外に捨てるだけではなく、巣穴の周りの補修材として利用しているようです。
中には、この噴火口のような巣穴の口をさらにうず高く積み上げるヤツもいます。
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「ムダ」「ムリ」「ムラ」がある事ですね。
多くの野生生物は非常に合理的で、本当に理に叶ったまさに“自然な”生き方をしています。
たまに野生生物でも「ムダっぽい箏」をしたり、「ムリして失敗する箏」があります。
そんな瞬間に出逢えると思わず微笑みます。
でも私は「3ム」がある人間も好きです。
考えることに特化し、より伸びようとする人間にとって「3ム」は、必要なことだと思います。
巣穴を掘って、補強する。
職住(食住)同源?のお手本のような存在ですね。
合理的な生活をしているものだと思います。