毎年来られる融通念仏宗のご回在
阿弥陀如来様描いたお大きな掛け軸を担いで檀家の家、一軒一軒回られる
私の家は朝6時に来られ昔からの習わしなのか?ありがたいのか?・・・
事実大変です。年齢も高齢になり先がどうなるのか?
頂いた【心のしるべ】を紹介します。
「木漏れ日」
じりじり照り付ける日差しに耐え切れず、思わず駆け込んだ近くの林の中、「あぁ、ここは
こんなに涼しいんだ」と、ふと見上げた青空は、木々の葉に遮られ、それでもまだ明るさを保っていた。緑の
フィルターを通した夏の陽は、まるで嘘のように、あの厳しい太陽の放射を優しい光へと変えてしまっていた。
暗いと言う程でもなくちょうどよい具合の優しい色合いの世界。
人間は元来、暗闇よりも明るさを求めて生きる存在である。それでも、眩しすぎる光は人の眼を眩ませ、強す
ぎる熱は体力を消耗させてしまう。
木々の緑は黙々とその光と熱を受け止め、私達に本当に必要なエネルギーを提供してくれているのである。
それは、冬になると、弱くなった太陽の光を少しでも多く浴びられるように、木々は何も言わずに葉を落とし
てくれていることでわかる。
思うにおよそ人の世も同じであろう。
では、私達にとって木々の葉とは何か?
それは家族であり、友人であり、愛しい人である。
そして何より、私達一人ひとりが黙って木漏れ日をつくれる人にならねばならない。
自分が伸ばした枝の下で、一人でも多くのひとが心身を休めるように。
今年も無事阿弥陀如来様をお迎え出来たことに感謝したい。
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