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天星人語

世間と空、そして(時々)海をぼんやり眺める毎日です。

特異点を迎えた自動車産業

2025年04月26日 | 車・交通
こんにちは。
特異点。
この言葉を25年正月明けの記事で使いました。
 
その記事はこちらです。
 
そのことをまたまた自覚させられるニュースを見ました。
 
*特異点とは、人間社会が科学技術の急速な発達により、大変化が生じる転換期のことです。
日本の自動車産業には、世界販売台数1位にいるメーカー、トヨタが存在します。
昨24年もハイブリッド車の販売好調により、1位です。
しかしこれからは分かりません。
自動車産業の「特異点」を迎え、今後それを経験するように思うからです。

*日本の自動車産業は、国内外で非常に大きな規模を誇る基幹産業です。

2022年の自動車製造業の製造品出荷額は約63兆円で、全製造業の約17.4%を占めています。

また、設備投資額は1.5兆円研究開発費は3.9兆円と、技術革新への投資も活発です。

さらに、2023年の自動車輸出金額21.6兆円に達し、日本経済における重要な輸出産業の一つとなっています。自動車関連産業の就業人口は約558万人で、労働者の1割以上を占めます。

 
さて、この記事でBYDのことを取り上げました。
24年世界での販売台数は427万台で、日産やホンダ、スズキを超えました。
日本が強い東南アジアでもシェアを広げており、25年は500万台を視野に入れているそうです。
 
躍進の原動力は電動車(EV)です。
値段が安い。
性能は高い。
さらにその上に、既存ガソリンエンジンでも躍進です。
 
中国BYD、ポルシェ・スバルの「聖域」水平対向エンジンを実用化

日産の「e-POWER」(モーターで走りますが発電用のガソリンエンジンをモーターと一緒にフロントフード下に載せている)と同じくなんですが、発電用エンジンは水平対向です。

世界でこのエンジンを載せているのはポルシェとスバルのみです。

燃費を改善するには、空気抵抗を小さくする方が有利です。

そのために自動車を(特に前方部の)車高低くし空気抵抗を減らします。

それには、発電用のエンジンを小さく低くするのが有利です。

水平対向ならば、ざっと20センチ低くできる。

そのエンジンの特許も取得しているそうですよ。

恐るべしです。

*発電用エンジン容量を小さくするのは「ロータリー」エンジンも有利。

水平対向とロータリーは多少燃費悪いですが、利点の方が大きいでしょう。

なお、こんなニュースもあります。

BYD、日本専用の軽EVを26年投入 国内4割市場狙う

売れるでしょう。

*軽は日本独自の規格で、長さ3.4メートル以下、幅1.48メートル以下、排気量は660cc以下と定められる。日本の狭い道路に適応したコンパクトな車体と手ごろな価格が支持を集める。24年の新車販売台数の4割近くを軽が占めている。

BYDが日本勢をしのぐ性能や価格で軽EVを投入すれば、軽自動車の勢力図が変わる可能性がある、と記事は締めています。

トランプ関税の影響をもろに受ける産業です。

今朝のニュースには「米国に入港する(他国建造の)自動車運搬船から入港料をとる」がありました。

社会保障と防衛への支出がありますから、日本の財政はますます貧しくなります。

この業界にいなくても気になります。

*青字と写真は日経電子版


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