8月31日付の朝日新聞、「ワールド くりっく」に目が止まる。「銃火の下でも石油開発 スーダン辺地に大勢の中国人」と、見出しがついている。記事を一部紹介する。
「先進国は90年代、スーダンのイスラム政権の人権抑圧やアルカイダ支援などを非難した。そして、欧米日の企業は撤退。この空白に中国が入り込み、石油権益を握った」。そして、「途上国から資源を持ち出し、途上国を自国産品の市場とする。50年ほど前まで、英仏などの列強がやったことだ。それをいま、社会主義国中国がやっている」
また、時折目を通す、The Japan Times Weekly では、アフリカ関連の記事によく出会う。少し前であるが「アフリカは急激に中国になびいている」がある。この両開きの記事を読むと、アフリカ各国で中国の経済と政治の力は拡大しているようだ。アフリカにもチャイナタウンはある。「中国商城」の看板がかかる城壁をくぐると、そこはチャイナタウンである。中には中国製品が並び立ててあり、「低価格衣料雑貨の卸売市場は中国人に握られた」(朝日新聞)そうである。
アフリカの紛争で使用される小火器には中国製が多いことは、以前にも紹介した。確かに中国政府の行動が「西側諸国にとっては、不愉快で不安な現象である」(ジャパタイ)
また、一方こんな記事もある。「経済好転するアフリカ」(28日付 日経 経済教室)で、世界銀行総裁ポール・ウルフォウイッツさんが、好転する事実を何点か紹介している。そして、アフリカ自身に変革の機運が高まっているそうである。アフリカ諸国は、各国の歴史文化を失わず、豊かな地域に変化して欲しいものである。