気味が悪い絵がありますので、その種のものにアレルギーがあるかたは、ご覧にならないでください。
国宝コーナでは、「餓鬼草紙」が展示されていました。
解説プレートを撮ったのですが、ぶれてしまって見づらいと思います。 ご容赦を。
最初は、優雅な音曲の宴の絵です。
(水平に置かれた絵をガラス越しに斜め上から撮っています。)
国立博物館のWebサイトでは「館蔵品紹介」できれいな絵が載っています。 上と同じものを1枚だけ転載させていただきます。
この絵では、左端に赤ちゃんを産み落としたばかりの女性と餓鬼が、右下の女性もどういう状態でいるのか気になります。
餓鬼が増えてきます。
栄養失調で骨と皮だけになり、腹だけが異常に膨れた人の姿は、アフリカの報道写真でよく見ますが、日本でも平安、鎌倉時代ではよく見かけられたのでしょう。 絵師の技量もたいしたものだと思います。
こうした、不気味で気味が悪い世界の絵も、日本画の底流として流れているのが実感されます。
稲垣 仲静の絵を紹介したときに、そうした絵がありました。(デロリの絵:名づけたのは岸田劉生)
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