光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

国立科学博物館 日本館#8 日本の鉱物 その1

2012年04月11日 | 自然科学

鉱物は興味はあったのですが、今まで実物を見る機会はほとんどありませんでした。
眠っていた興味が眼を覚ました・・・という感じで、3階の別室にまとめられた鉱物のサンプルを、じっくりと見てまわりました。 



桜井欽一博士の個人コレクションが6年前に寄贈されて、今、私達が見ることができます。 桜井博士に感謝。   

膨大な量です。   こんなに種類があるとは。

 

 砂金など初めて見るものが多い。

 

まず孔雀石から。  孔雀の羽に似た模様からその名が付いている。 成分は銅の緑青と同じで、銅の二次鉱物として日本でも各地の鉱山で産出するが、銅鉱石としての利用は現在はないようだ。
美しいものは、磨いて貴石として装飾用に用いられるが、軟らかい鉱物であることから宝石としては扱われない。

 

 胆礬(たんばん)。 難しい漢字の鉱物ですが、硫酸銅の水和物で水によく溶ける。  銅鉱山の坑道に結晶が成長するという形態で産出する。 

 

次は鉄礬柘榴石。  ケイ酸塩鉱物で、鉄の化学成分を含んだ鉱物で、 宝石としてはガーネットの一種。
玄武岩などが高圧による変成作用で、生成される。  日本では、このサンプルの産出地である、茨城県桜川市の山ノ尾と愛媛県四国中央市土居町で産出される。

 

斜開銅鉱。  砒素を含む銅の砒酸塩鉱物で、先に紹介した孔雀石と同じ、銅の二次鉱物。

 

砒素の硫化鉱物。 鶏のとさかの色に似た赤い結晶。  ただ、光や湿気に弱く、黄色っぽいパラ鶏冠石に変化する。

 

若林鉱は砒素とアンチモンの硫化物で群馬県の西ノ牧鉱山で発見された。 名前の由来である若林弥一郎博士(1874-1943)は三菱鉱山の技術者で標本収集家として知られた人物。  死後、標本が寄贈され、その後、標本が整理・研究され1970年に新種の鉱物であることがわかった。

 

ばら輝石。 マンガン鉱床で産出するケイ酸塩鉱物の一種。  鉱石としてはあまり利用されず、宝飾品として加工される。

 

蛍石。  加熱すると発光し、紫外線を受けると発光するものがある。 ハロゲン化鉱物の一種で主成分はフッ化カルシウム。  歯磨きに使えそう。(冗談)  カメラレンズの高級材料で有名。

 

コメント
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