もう一度、12景に描かれた場所を示します。 駅から中央線の八王子方面にある二つの跨線橋が選ばれています。
甲武鉄道は明治22年4月に新宿-立川間が開通、同年8月には立川-八王子が開通しており、当時、立川崖線をクリアするため、切り通しが掘られ、切り通し上に橋が渡された。
現代の写真を見ると、何の変哲もない切り通しだが、当時は目新しい光景だったのだろう。なお、山中陸橋の右端には富士山が描かれている。 今ではとてもとても無理な話だ。
そして多摩川へ。 立川と日野を結ぶ渡船と冬の渡し。
そして、鮎の猟場。 江戸時代は鮎はたくさんいたらしく、将軍家への献上物としても
有名だった。 最近の鮎は、堰も多いことから多摩川の遡上は少なくなったようだ。
昨日の新聞で、多摩川のもう少し下流にあたる調布あたりで、堰越えで飛び跳ねる若鮎の写真が掲載されていた。 ひょっとすると、いつか立川あたりでも鮎釣り風景が見られるかもしれない。