言語聴覚士の独り言

言語聴覚士の日記

自己評価と能力

2021-03-11 06:23:00 | 日記
私は音痴です。

しかし、長年音痴と気付いていませんでした。

そう。

音痴が音痴である所以は自分が下手であることを認識できないから音痴なのです。

なんなら、少し上手いと思っていました😅

この、能力が低い人ほど、自分は能力が高いと勘違いすることを

心理学では“ダニング=クルーガー効果”といいます。

ダニング=クルーガー効果とは、認知バイアスの一種で、能力の低い人ほど自らを過大評価してしまう傾向のことです。

自分の能力をメタ認知できず、全体のなかでの自らの適格性を正しく査定できないことにより生じるもので、米国コーネル大学のデイヴィッド・ダニングとジャスティン・クルーガーによって定義されました。

音痴に限らず、こういう方が皆さんの周りにいませんか?

いるいる。




と思った方は要注意かもしれません。

なぜなら、ダニング=クルーガー効果のバイアスがかかっている方は自分の能力が認知できていないので、まさか自分自身の能力が低いとは思ってもいないからです。

能力が高い人は反対に自分を過小評価する傾向にあります。

これは能力が高い人はメタ認知(自分が物事を認知している状態を、客観的に認知している状態)が優れているので、自分の修正すべき点が能力が低い人より認知できているからです。

ではメタ認知はどのようにしたら鍛えられるかというと

能力が低い人はダニング=クルーガー効果により、能力が高いと錯覚して、成長の為の努力を怠ります。

したがって、メタ認知を向上させるには、

その分野の訓練をするしかありません。

歌であれば、練習をして、自分が下手だと認識することが成長につながり、メタ認知向上につながります。

自分がおもうより他人に評価されない時や

自分ができていると思っている事ほど見直す必要があるかもしれません。

ちなみの私は音痴と気付いてから、ほんの少し歌が上手くなったと思います。

これも思い込みでしょうか😊



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