日曜日に失語症者向け意思疎通支援者養成講座にスタッフとして参加しました。
この講座は簡単に言うと、聾者を手話で支援するように、失語症者を失語症の特徴を学んだ支援者が支援する、その支援者を養成する講座です。
県からの委託で県の言語聴覚士会が運営しています。
養成講座の中で失語症当事者と関わる場として失語症カフェに受講生に参加してもらっています。
失語症カフェには家族の方も参加して、家族会を行い、情報や悩みの共有を行われています。
支援者養成講座運営側から当事者、家族にどのような場面で困り事があり、どのような支援を希望するかアンケート調査を行いました。
10名と小さいグループですが家族からの返答は私にとって意外に感じる内容でした。
簡単にまとめると、外出などは家族が支援可能だが、もっと訓練できる場を増やして欲しいという意見が多く出ていました。
もちろん、その意見は貴重であり大切です。
しかし、私の率直な感想は、コミュニケーションが不自由でも、家族と離れて外出を楽しむ事を支援する事業なのにな…。と思いました。
当事者の方の意見は大半は外出は様々な場面で困るため支援を必要としているものでしたが、中には外出は家族がいるから困る事はないという意見もありました。
当事者の方の年齢は40代〜80代で平均は50代後半です。性別は男性が多いです。
家族の方はパートナーか親です。
障がいの有無に関わらず、1人で外出したい気持ちはある方が多いのではないのでしょうか。
訓練を頑張り能力の向上も必要で大切です。
しかし、人生の時間は有限であります。
いくら訓練をして能力を高めても使わなければ意味がありません。
また、良くなってから外出すると考えてしまうと、希望通りに良くならなかった場合、外出など楽しむ時間が減ってしまいます。
成長も視野に入れながら現状でも楽しむ時間をたくさん考えて欲しいです。
カフェにこられた方々が趣味など楽しい時間を過ごされていないと感じたのではなく、
支援を受けるともっと楽しい時間が増えるかもしれないと思っていただけていないと感じ少し残念でした。
そして、まだまだ周知や実績が不足しているので頑張りたいです。