昨日、認知症の男性宅に訪問しました。
奥さんと2人暮らしです。
奥さんの元気がないので、それとなく調子を伺うと
最近疲れ易いから病院へ行ったら、
大きな病院へ紹介となり
検査をしたら心臓の血管が詰まりかけていると言われ入院になるかもしれません。
旦那さんは認知症で体は元気です。
つまり、奥さんが入院することの記憶ができないうえ、自分で動けるので
短期間でも施設に入所する事が難しいと安易に想像がつきます。
ダメもとで旦那さんに入院の間だけ施設に入ることを打診してみると
「お前調子が悪いんか。ちゃんとしなさい。しっかり頼むぞ。」
と言われました。
旦那さんは記憶力は低下していますが、理解力や思考力はそれほど低下していません。
つまり、認知症に関係なく上記発言が出てきたのだと考えられます。
奥さんは「はい」と寂しそうな顔をされます。
85歳になる旦那さんの世代は男性に主導権があり、女性は男性を支える文化があった時代です。
奥さんが体調が悪いのなら、できるできないは別として本来なら“自分は大丈夫だからしっかり治してきて欲しい”となるのではないでしょうか。
生まれながらに存在していた文化が間違っていると本当に怖いと感じました。
もちろんこのご夫婦は仲が良く、旦那さんも素晴らしい方です。
文化や常識を客観的に見て誤りがあるなら訂正できるように
自分の考えで行動する事の大切さを学びました。
ちなみに奥さんが入院中は娘さんや息子さんが交代で泊まりにきてくれる事になりました😊