りょうちん雑記

りょうちん流の日々の出来事や将棋関連の雑記。

【急遽】社団戦三日目【参戦】

2009-08-30 22:52:18 | Weblog



 【社団戦三日目】

 なんとなく早起きしてしまったので、森安流四間飛車を並べてみる…よく言えば力強い差し手が多く、悪く言えば筋が悪いと言うことらしいのだが、中盤の捻り合いと終盤寄せに魅せる一瞬の切れ味と言うのがなんといっても森安将棋の醍醐味ではないだろうか…

 並べていてなんかわくわくするから不思議である。
 予定の時間より一時間ほど早く到着してしまったので、産業会館前の蕎麦屋に入る…二軒あるのだが新しくできたほうに言ってみた…が、しかし、元からある蕎麦屋の方が好みだった…なんか幸先わるいよねwww

 本日は体調不良等々でどうしても出れなくなった選手の代打を勤めに来た、もちろん皆が戦っている間は応援に回ったり、次回戦の敵情視察を行ったりととても重要な役割も担っている☆ちょっと間諜のようでウキウキだったが…


 某先生がお風邪を召されたとの事で、急遽4戦出ることに…なった…いつ代打と言われてもいいようにと、新宿将棋センターや、24で地力はつけてきたつもりではあるので、調整はいつも以上に万端です…
 しかし、いざ急に言われてみると、マジックショーを見ていて、客席から一人壇上へと言う状況で選ばれちゃった感じなわけで、いわゆる「え?え?俺?いいの?え?」みたいな感じにちょっとなったw

 うれしい反面責任は重大っす…今日は前フリが長いと思ったそこの貴方www
鋭い!wでもたまにはいいじゃないですか(笑)さて、本題に入ります。フリゴマの結果ワタクスの先手となりマスタ…

 ここからはやや、加藤一二三九段調になる事をお許しくださいw

 初手ワタクスの▲76歩に▽84歩と来た、ワタクスはてっきり▽34歩▲75歩と石田流を目指す作戦であったが、▽84歩を見て少しだけ考えてみた、少考の結果▲56歩とついて中飛車を目指すことにした。

 
アマチュア独特の胡散臭い駒組みから今、先手が▲55同飛と歩交換に打って出た局面である。▽53銀右▲59飛以下角銀中(ツノギン)飛車の様に悠然と指す心積もりであったが、ここで相手氏は長考に入った…ワタクスはこの局面はなにかあるのかと、とてもドキドキ鼓動が高鳴ったのを今でも覚えている。

 5分くらいの長考で(持ち時間30分の中では長い)▽53銀左と来た、ワタクスは胸の前で腕を組み、まるで亀が首を縮めるように首を窄めて眉毛を押し上げた…

同じ姿勢のまま瞬きをする事1分…よく分からないので▲59飛と引き上げ、銀の援軍を送ることとした…

悠然と駒組を進めていく、銀冠はとても優秀に思えるが、今回は木村美濃を採用した、手詰まりにならないようにするために、ある構想を思いついた…それは…

一歩あるので、端に狙いをつけてみた、最近この作戦で大いに勝っているので、いけそうなきがする~であった。ワタクスは直前の▲68角を打つとき故・真部九段の幻の▽42角を思い出した。▲68角を打ちつけたとき、確実に思い過ごしであるが、この将棋は激戦の末ワタクスの快勝に幕を下ろすと思った。


後手の▽24角でも、▽24香でも間髪いれずに▲46桂と打ってやや背筋を伸ばし大きく胸をはるつもりであったが…

こんなにうまくいくはずはそうそうにない…

何か読みぬけているのではないか?

そう疑心暗鬼になり、三分程たったところで、缶コーシーをぐびりと飲み、体重を乗せるようにゆっくりと桂馬を銀の頭に滑らした…着手完了後に目線だけあげて様子を伺うと、下唇をやや噛み締め、小さく「ッチ」と舌打ちしていた。

 どうやら罠はなかったようである。

安著の深呼吸をすると相手氏が長考に入ったので、両隣の局面を見ると、チャイルドとは思えない戦いぶりで、もはやチャイルドなどというのは失礼に当たる…そう彼らはもう立派な戦士なのである、その勇ましさは身震いするほどであった。

以下激戦が展開され、上の図のようになった。
ワタクスは小さく気合を入れて飛車で歩を払うことにした…お互い一歩も引かない局面が続き…

 

秒読みに急かされて▲17歩と打ったが、上部が広いので入玉してから寄せに行こうと思っていた…相手氏は勢い良く▽27飛と打ち込んで来た…ワタクスは勇気を振り絞って30秒の中必死に寄せを読んだ…飛車を入手して一気に寄せに行く…

 


投了図だけ見ると立派である☆酸性雨が降りしきる中、嵐が来ている上にワタクスが快勝するなどとは、いやはや、ずぶぬれ覚悟で帰るしかないようだとハニカンでしまった。第一部…つづく…


 
 


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