正しい保護者の過ごし方

子供の成長を見るものはいいものです。子供の部活動を見ながら休日を過ごす父親のブログです。

感動 国体予選

2010-06-28 21:04:00 | Weblog
週末は国体予選が県武で開催されました。土曜は残念ながら仕事、日曜はなんとか休みをキープし県武へ。数多くの試合の中で娘の高校の先輩、宅○君の試合はその中でも非常にすばらしい試合、真に感動の試合でした。
感動の要素について以前お話したことがありますが、がむしゃら、直向き、あるいは無我夢中。特に格上相手に対して怯むことのない挑戦は必ず大きな感動を呼びます。
宅○君の相手はあのTS高の高○選手。もう一人の高○君と引けを取らないとても強い相手でした。
実は宅○君は高校から柔道を始めた選手で人一倍の努力家でしたがやや不器用で経験不足もあり、なかなか勝運に恵まれない真に本番に弱いタイプでした。
試合は案の定高○選手の攻勢をなんとかしのぐという戦いでした。ただ、宅○君は気持ちで負けない、食らい付いていました。泥臭く粘り強く、綺麗な技とかテクニックというものより、相手がこれでもかと攻める攻撃をしのいで自分のすべてをこの試合にぶつけていました。試合は決め手の無いまま延長戦へ。そして運命の一瞬。決して綺麗な技ではありませんでしたが、ふっと高○選手が下がったところを捨て身の小外にいったのです。一瞬スローモーションの様に見えたのは私だけではないでしょう。会場のあちこちからよいしょー!ややぁー!の掛け声。その最前列は私の娘でした。一瞬の静寂の間があり、主審が有効!また一瞬間か空いたそのあと割れんばかりの大歓声がおこりました。世紀の番狂わせて言えば宅○君には申し訳ありませんが、あのTS高の選手に娘の高校の選手が勝つなどということを誰も予想出来なかったと思います。
試合後娘も同僚の木○君も一往に感動し興奮していました。肌でその凄さを感じ取ったのでしょう。先輩の雄姿が二人とも誇らしげでした。
次戦で敗れ監督に深々と感謝の礼をする宅○君を見ていて強くなるという意味をあらためて教えてもらった気がしました。自分を超えて高見を見る、努力したものだけが与えられるご褒美。彼のあの試合はきっといつか彼の子供達に話されるでしょう。
宅○君、おめでとう。そしてお疲れさまでした。
私も、そして娘もあの試合の目撃者。二人とも目はウルウルでしたよ。
柔道、感動。最高です。