正しい保護者の過ごし方

子供の成長を見るものはいいものです。子供の部活動を見ながら休日を過ごす父親のブログです。

輝きのとき

2009-03-27 19:11:13 | Weblog
私の自慢はどの父兄よりも多く部員の最高の試合、言い換えれば輝きの瞬間の目撃者となった事だと思っています。
部長の佐○くんはどうしても越えられない山がありました。同期の近○君にどうしても勝てなかったのです。そのためどうしても負けたくない事が先に出てしまい、頭を下げて機会を伺う待ちの柔道になっていました。ところが二年の年末、稽古納めの日の校内試合、近○君と対戦した彼にその時が来たのです。近○君の仕掛けた技をすくい投げで返し技あり、そのまま逃げ切り勝利。今までどうしても届かなかった勝利を手にした時の彼の顔は今でも脳裏に焼き付くまさに輝きの表情でした。
大きな試合や大会ではなくても本人にとっては大きなターニングポイントになる一戦。そんな試合を目撃する事は私にとってとても崇高で価値ある一時なのです。

三年生を送る会

2009-03-23 20:12:35 | Weblog
昨日娘のお世話になった奈○中の柔道部で三年生を送る会。通称三送会が開かれた。ついに娘が送られる番になってしまった。
午前中は最後の練習。そして卒業生対現役生の送別試合が実施された。
引退してからそこそこ日にちが経っていたせいか、髪が伸びたり少々太った卒業生もいて、時の過ぎる早さを感じた。
試合は卒業生が勝ったものの善戦する現役生もいて、大変盛り上がった。
会には多くの父兄、OBOG達も参加してとても和やかな練習となった。
練習のあとはいよいよ式の始まり。道場にスクリーンやスピーカーを設置して式典会場を設営。卒業生入場から式は始まった。
柔道部の卒業証書授与。そして各学年の演芸大会。
そのあと父兄が撮り蓄めた写真をスライドショーにしてこの三年間を振り返ります。選りすぐりBGMの効果も相まって生徒も父兄も涙が溢れます。
最後は在校生、卒業生の一人一人からの感謝の言葉。父兄代表の挨拶。先生の贐の言葉では涙が止まらないくらい流れます。
私は卒業生父兄代表でスピーチをさせていただきました。
先生、生徒一人一人の思い出を語るうち涙が溢れてどうすることもできませんでした。
ありがとう。ありがとう。先生、生徒、多くの父兄の方々。そして自分の娘にも感動をありがとう。
保護者としてほんとうにすばらしい感動を与えてくれた皆さんに、心から感謝いたします。
そして柔道に。
ありがとう。

明日は三送会

2009-03-21 05:31:44 | Weblog
明日はいよいよ三送会。娘の柔道部の卒業式です。
息子と合わせて5年間、お世話になった奈○中の道場ともこれでお別れです。
三送会は毎年卒業する部員もさることながら、その父兄にとって自分の子供がこの三年間で如何に成長したかを体感する貴重な時間で、感謝と感動で涙するすばらしい時間と成ってきました。先生方や多くの先輩、後輩。その人たちのおかげで大きく成長できた。そして何よりがんばった自分の子供たち自身に感謝する、そんなすばらしい一時。
いよいよ明日です。どんな涙がながせるか、今から楽しみです。

子供たちを肴に

2009-03-18 02:12:41 | Weblog
子供の応援をするうち、他の部員の親御さんとも面識が出来、次第に中も良くなり
親同士、柔道談義の花が咲く事もしばしば起こります。
特に試合の後、試合を肴にそのメンバーと一杯やるのは父親として
至極の時間となるのです。一試合一試合の反省、評論。選手一人ひとりの
練習から試合内容まで逐一が肴となり、グラスも進むわけで、
子供達には大変恐縮する面もありますが、親としては子供を肴に
飲めるなどということはまさに最高の幸せと感じているわけです。
勝ったり負けたり泣いたり笑ったり。その対象がまさに自分の子供たちで
あるわけで、これは子供が部活を一生懸命やってくれたおかげで
おいしいお酒が飲めてしますのですから、子供達には感謝感謝の
ひと時です。
最近ではビデオがすぐ見れる環境の呑み屋を探してビデオを見ながら
一杯させていただくわけで、これはもう最高の時間、最高の肴と
呼べるものです。
これからあと何回おいしい酒が飲めるでしょうか。
あてははおいしい肴、つまりいい試合です。
子供たちよ、おいしい肴、期待していますよ。

卒業式

2009-03-10 21:29:39 | Weblog
今日は娘の卒業式です。これで中学ともお別れ。奈○中最後の日となりました。私は仕事で見にいけませんでしたが、とても仲の良いクラスメートや先生方に囲まれての学校生活でしたから、さぞや名残惜しい一日となった事でしょう。
思い返せば3年なんてあっと言う間、息子も合わせて同中学には5年間お世話になりましたが、楽しかった思い出ばかりで、感謝感謝の5年間でした。
親も親成りにこの5年間で成長したような気がしています。
卒業式、子供たちは何を思い何を感じてくれたのでしょう。

進学

2009-03-09 21:04:20 | Weblog
昨日、娘が通うことになった高校の入学前説明会にうかがった。
幸いにも同じクラスの友達が一人、さらに同じクラスで柔道部の男子部員も一人、同じ高校に決まっていたので娘はとてもリラックスしているようで安心した。すでに入部を決めている男子の同級生はともに柔道部に入る別の中学の生徒と早くも意気投合しているようで、これからの高校生活がなんとなく見て取れるようでとても初めての所に来たという気がしない、まるで前から通い慣れているような気分でいるのを見て胸を撫で下ろした感があった。
会場で早速すでに入部をきめている男子のお母さんに柔道部の顧問の先生をご紹介いただいた。トテモ朗らかでりっばな方だった。本人もどうやらやる気になったらしい。
まぁそのために無理して選んだ公立と私立を受けたのだから、続けてもらわないと意味がない受験になってしまうのだが。
娘の行く高校は私学ではあるが柔道ではそれほどの強豪校ではない。部員も女子は0。だから今年の新入生から何としてもあと一人、入部してくれると女子の団体にでれる…。なんて話を早くもして高校での部活の皮算用を始めてしまいました。
明日は卒業式。入学式は四月七日。新しい春がまたやってきます。

カラー

2009-03-07 16:52:38 | Weblog
各中学の柔道部にはその学校特有の色、カラーを試合などを見ていて感じます。そのカラーについてはいろんな種類があります。例えば寝技を得意とする学校や組み手に特徴のある学校。元気な学校、あるいは声の出し方に特徴のある学校など、切り口は結構色々あるんですが、それらはみな部員に共通したその学校のカラーとして受け継がれて伝統になっていくのです。
これは概して子供たちにまさに柔道を教える顧問の先生方のカラーでもあるわけですが、強豪校に限らず、独特のカラーを持つことは大変いいことだと思います。
自分の学校の色は何色でしょうか。じっくり比べてみるのも試合を見る楽しみのひとつ。各校の色を見つけることがあなたはできますか?

目から鱗

2009-03-05 20:04:32 | Weblog
柔道の上達はなかなか上手くならない、いくらやっても強くならない。というのが普通みんなが抱く気持ちで、どちらかというと右肩上がりの直線の様に強くなると言うより大きな階段の様に、ある時突然強くなる、言い換えれば目覚める、会得する、目から鱗の瞬間が誰にもやってくる。そして急に強くなる。柔道はそんな成長の仕方をすると感じています。そしてこれは出来るだけ多くの選手と試合や乱取りをすることでより多く出くわします。何故なら普段練習している相手は自分の手の内をすべてしっているわけでそんな相手といくら練習しても上手く成り様が無いのです。言い換えれば毎日同じ道を同じ車で走るようなもので、決して進歩するなんてことは有り得ないのです。自分を知らない相手に技を試す機会、それが試合、(ためしあい)なのです。だから出来るだけ他校の選手と試合や乱取りをすることが重要になります。
内弁慶では決して強くはなりません。
努力していれば目から鱗の瞬間は必ずおとずれます。初めて内股や巴投げが決まった瞬間、他のことも上手くできるようになるのです。それが柔道、不思議な競技です。

柔道の醍醐味

2009-03-04 20:37:44 | Weblog
柔道の試合を見ていてその醍醐味を考える時、当然ながら一本の瞬間と答えが帰ってくると思います。今は階級制、体重別が全盛ですからあまり体重差のある試合は少なくなりました。で、今度は何を比較するかと言うとそれは校名、強豪校との対戦に他なりません。
3年前の近代柔道杯。我が奈○中柔道部は予選リーグで東京の名門、弦○中学と対戦しました。
神奈川の無名の公立中学とオリンピック選手を多数輩出している弦○中学の対戦です。どうか怪我をしないで、と言うのが応援席にいる父兄の本音でした。
先峰戦、予想通りあっけない一本負け。回りも審判も予想通りの結果に納得。応援席もあーっの声とともにあきらめの心境でした。
事件は次峰戦に起こります。次峰の大○君は相手の技をなんとかしのぎます。
何度となく攻める相手の内股。その瞬間彼はタイミング良く体をかわして後ろに返したのです。やぁーっの声とともに審判を見る大○君。審判も思わず一本のコール。いつもはおとなしい大○君がばんざいのガッツポーズに何か大声で叫んでいました。それくらい興奮の一本だったのです。
中堅はエース梅○君。応援席も色めきたちます。ところがあっさり袖釣で一本負け。やっぱりなぁと誰もが思いました。なんせ我が中で一番強い梅○君が何もさせてもらえなかったのです。副将長谷○君は勝ちみの遅いタイプ。誰もがあきらめムードでした。ただ試合をしている本人は違いました。勝った次峰の大○君の勝ち方が目に焼き付いていたのです。
対戦相手の繰り出す技をなんとかしのいでタイミングを待ちます。そしてその時がきます。返し技一旋、相手の体が思い切り背中から落ちたのです。
一本!そのとき場内は異様な雰囲気で、大騒ぎしている我々の応援席以外は何だかざわざわしているのです。何せ大会の優勝候補にも名を連ねる弦○中が大将戦を残して2対2。一回戦負けもありえるのですから大変です。選手全員、いや監督の先生までも顔面蒼白の様子でした。
大将戦はチーム一の根性の持ち主平○君でしたが彼はチーム一小柄でもありました。
逆に相手はチーム一の巨漢。倍はありそうな体形でした。
粘りに粘った平○君でしたが、劣性は否めずついに押さえ込まれて一本負け。
ただ試合に勝ったのはどちらかと思わんばかりの両チームの表情がすべてを物語っていました。
世紀の大番狂わせは夢ときえましたが、まさに柔道の醍醐味見たりの試合でした。彼らの一生の勲章でしょう。柔道、すばらしい競技です。

柔道の本質

2009-03-03 21:03:08 | Weblog
柔道で子供達は何を学び何を覚え、どう成長してくれたのか。親としては強くなるだけじゃない。もっと本質的なものまで期待するのは酷でしょうか。
感謝の気持ち、礼の意味。言葉では理解しても実際の生活に活かされていなければ意味の無いこの事を身体と心で実践出来る人は柔道をしている子供と同世代の選手の中でもごくごく僅かだと思います。
子供にせめて感謝することの尊さが理解出来れば柔道を学ばせて良かったと思える気がしますが、それとてなかなか理解するまでには時間を要すると思います。柔道でも社会でも決して一人では何も出来ない。
だから相手に感謝し、相手の力を借りて自分の力量をしる。まさに社会でも同じことが毎日繰り返されるわけで、その中で少しでも柔道で学んだ感謝の気持ちが活かされればと思うのです。まぁ、とはいえ私も現役のころ、強くなる、上手くなる、そればかりだったのは間違いないわけで、最近やっと先生から言われた意味が分かりだしたくらいですから、彼らもいつか理解してくれるときがくるでしょう。自分の子供の柔道を見ながら、ね。