正しい保護者の過ごし方

子供の成長を見るものはいいものです。子供の部活動を見ながら休日を過ごす父親のブログです。

違い。

2009-11-28 19:44:13 | Weblog
娘が負けた試合。勝った相手の選手と何処に差があったのか。どこが違うのか。スタミナ、技の切れ。アグレッシブさ、パワー。何れも大きな差は無いように感じます。でも何かが違い、結果負けているのです。
有名校の選手たちの試合を見ていて唯一大きく違うのは勝利に対する貪欲さとでも言うのでしょうか、あるいは強かさと呼べる何かを強く感じます。
まずミスは見逃さない。チャンスは絶対活かす姿勢。娘にはその貪欲さは余り感じられません。次にシツコイさ。粘り強さ。例えば寝技での執拗なまでの攻め。あるいは上になっての徹底したしつこさは大きな違いを感じます。
この他にも技に対する徹底の意識。例えば背負いでの最後の詰め、あと一歩、走れば有効がもらえる意識がはっきりと技の最後まで表れています。声の意識やアピール。利用出来るものはすべて活かす勝利への執念。この差はどこから生まれるのでしょう。強豪校としてのプライド、過去から面々と受け継がれた伝統。校内のサバイバルを勝ち抜いた意地。そういう目に見えぬ研ぎ澄まされた意志みたいなものを有名校の選手には感じるのです。
乗り越えるには至難の壁がそこにはあるのかもしれません。ではどうすれば越えられるか。非常に難しい問題です。あとは本当に勝ちたいという意識とそういう人たちの試合を見てどう感じとらえるか。
有効ひとつの重さを知ってくやしいと思うかはたまたあきらめてしまうのか。まずはそこからです。
勝ちにこだわる。大事なことです。ですからこそ勝った喜びが大きいのです。
この差を次の試合でいかに埋められるか。まさにこればかりは本人次第なのです。

女子柔道の明日

2009-11-26 20:25:30 | Weblog
先日の高校選手権の女子個人戦。娘の階級は6名のエントリー。つまり6校が参加したわけで、そのうち5校が私学でした。重い階級とは言え何故これほどまで女子柔道は人気が無いのか。娘の通う高校も現在女子部員は2名。団体戦もままならない状況です。
バレーボールやテニスなどと比べても余りに少ない部員の数。何が一体問題なのでしょう。
先日応援に行った子供たちの母校、奈○中学校も二十名余りの部員のうち、女子は二年生の一名のみ。何故女子柔道は人気が無いのか。まず考えられる事は格闘技であること。男女が一緒に練習すること。例えばバレー部のように男子バレー部、女子バレー部と同じく男子柔道部、女子柔道部とした方が良いのか。
あるいは男女が一緒に練習すること、しかも寝技や乱取り。テニス、水泳などと比べても男女の接触度合いが違います。娘に聞いてみると全然気にした事はないとか。考えすぎなのかも知れませんが、やはり格闘技=痛い、なのかも知れません。娘の高校進学時にも味わったのが、部活動としての柔道部の高校での存在の薄さ。特に超有名校や私学の強豪校以外の、特に公立高校の受け皿が余りに少ない。折角中学でがんばっても自分の行ける高校に柔道が存在しない。高校のレベルを落としたり、より遠い学校には通えない、辞めるしかない。悲しいの一言です。有名校ではなくても柔道が続けられる、部活として。そういう学校が増えない限り裾野は広がらない。娘ももっと仲間がほしいはず。必修化も近い。
がんばれ、がんばれ。

試合結果

2009-11-23 06:54:46 | Weblog
先週、週末は土曜が娘の地区大会団体、日曜が中学の区大会とこの上ない週末となりました。
土曜、北相地区の団体戦、女子は4チームでの総当たり。結果は2勝1敗の二位。ただ、内容は最悪。まぁ選手権明けからのインフルエンザ禍で練習不足もあったのでしょうが、久しぶりに腑甲斐ない試合。技は単調、工夫やアイデアまったくなし。それに強引。なんでもかんでも一発ねらいでつぶれては亀になり、時間を浪費。何よりアグレッシブさがまったく見えず負けた試合は審判にも助けられましたが技あり一つに有効三つ取られの完敗。終始攻められっばなし。選手権予選の準優勝のプライドもズタズタ状態の試合でした。顧問の飯○先生は練習不足とある意味課題が見つかったよい試合と慰めて頂きましたが、娘の鼻がポッキリおれました。また一からやり直しです。
一方日曜は娘と中学の区大会へ。久しぶりにお世話になった奈○中の応援に。
驚いたのはまず部員の多さ。一年生が9名も入部してくれたとかで大所帯に変身。それと応援のご父兄も一番多く集まられていました。試合は団体が優勝。常勝の桐○学園の不参加があったとはいえ、格上のあざみ○中に勝っての優勝は見事。さらに個人戦でも二年軽量は一位から三位を独占。一年の部も軽量が二位、女子も総当たりで三位とがんばりました。
何よりチームがまとまり声も出て、みんな楽しそうですばらしい雰囲気が出来上がっていました。顧問の青○先生も保護者の目を気にする事なく、言うべき事は生徒にはっきりいわれていましたし。何より笑顔とウイットの聞いた話し振りに生徒たちが懸命に聞こうとしている様子はとても好感がもてました。それと一番は皆が強く大きくたくましく成っていたこと。春の三送会依頼の見学でしたが見違えるようにたくましく成長していて、本当に微笑ましいかぎり。娘も腑甲斐ない試合の後、中学の恩師や後輩たちと話ができて、何かを思い出してくれればと思います。OBの親御さんもたくさん応援に来られて昔話に花が咲き、この上ない一時。まさに正しい保護者の過ごし方でした。みんな、ガンバレ、ガンバレ。

一燈照隅

2009-11-21 19:05:22 | Weblog
私の好きな言葉に「一燈照隅」というものがあります。もう少し詳しくは「一燈照隅 万燈照国」と続くと記憶しています。
この意味はたとえ小さな明かりでも灯せば必ず明るく照らす事が出来る。そしてその小さな明かりもたくさん集まれば必ずや国をも明るくするであろう。とでも解釈すると思います。私はこの言葉と中学で柔道を教える先生方、特に公立中学の先生方とこの言葉をダブらせてとらえております。すべてにおいて公立中学という決して恵まれているとは言えない環境の中で、真に手作り、手弁当で日夜子供達をご指導頂く先生方はこの言葉の通り、毎日誠心誠意灯りを灯そうとされているのだと思います。
柔道という枠の中で子供達に汗、努力の意味を教え例の心を伝え、そして自信と希望、夢と明日を子供たちに与え続けていらっしゃいます。形ややり方はどうあれ、毎日毎日格闘頂いているのです。私たち子を持つ親として心から感謝するのは当然、その事をもっともっと沢山の方々に知って頂きたいと常々思っています。
自分の教えた子供たちと泣ける先生たち。子供たちの心に灯された明かりがいつかきっとこの国を明るく照らすと本当にそう思います。
先生方に感謝。そして先生方にガンバレ、ガンバレ。

足技

2009-11-20 20:41:40 | Weblog
柔道において、勝つためのいくつかの要因の中でも足技の存在はかなり大きいと考えています。足技の要素は多岐に渡ります。まず、不意を突く。これは足技の持つ魅力の一つとも思います。相手の動き、体重移動に合わせた足技は効果的です。相手の力を利用する技が出来ればポイントが取れるばかりでなく、相手の動きを制御出来る大きな武器となります。いきなりの出足払い。不用意な足の運びに合わせた小内や小外。組み際の小内巻き込みなど、日頃から練習しないとタイミングがすべての技ですが、はまれば大きい。番狂わせの呼び水としては最適です。さらに相手の動きや回転を利用出来ればさらに技の幅は広がるはずです。
足技の要素でもう一つ大きな部分に崩しの為の要素があります。足技自体を利用した連続技、もしくはフェイントとしての要素は次の技の為の布石として、とても重要な部分が存在します。相手の出鼻を挫く足技。ボイントが先行出来れば、相手も組合いを守ってばかりはいられなくなります。さぁ、足技に取り組みましょう。足技が出来れば大技も出来るようになります。うちの娘も中学時代は小外や大内、あるいは左右の大外や支え釣り込み足と器用にこなしていましたが最近はさっぱり。みていると重量級のせいかすぐに大技に走ってしまうようです。
足技はなかなか一本を取れる技ではありませんが、相手に対する効果値は非常に高いものがあります。ぜひ取り組んでほしい、そう思います。がんばれ、がんばれ。

週末は試合だ!

2009-11-18 21:39:07 | Weblog
今週週末は北相地区の地区大会の団体が土曜日に催されます。
先日の個人戦に継ぐものです。娘も出場予定。同僚の槙ちゃんと二人での団体戦です。
個人戦も去る事ながら柔道の醍醐味はやはり団体戦。特に引き分けが勝敗を左右します。ここがポイント、負けない柔道が重要となります。勝てなくても負けなければチームに貢献できるのです。ですから私は団体戦が大好きです。接戦ともなれば思わず声が出てしまいます。
週末の試合が非常に楽しみです。
そして日曜は中学の区大会が開催されるそうです。子供たちの母校、奈○中の応援に久しぶりに娘と行こうと思います。中学での区大会、たくさんの思い出と飛躍の舞台となりました。
普段試合に出れないメンバーにとっては自分の成果を示す晴舞台。現役の保護者のみなさんにも自分の子供が如何に頑張っているか、是非足を運んで応援していただきたいと思います。きっと知らない間に子供たちは驚くほど成長しているはず。今回は鴨○中での開催とか。一緒に行く事を嫌がる娘を昼飯で何とか説得して私も声を出しに行きたいと思います。みんな、ガンバレ、ガンバレ。

ビデオの効用2

2009-11-17 20:38:04 | Weblog
先日も私は子供たちの試合のビデオをよく見ると申し上げましたが、これは成長の記録としての部分ばかりでなく技術の資料としてもとても重要な役割を果たす事を忘れてはいけません。例えばゴルフや野球の選手がスイングチェックの為に絶好調時のスイングの記録をビデオに納めておいたり、水泳や陸上でのフォームチェックに活用する話はよく聞きます。これらの根本は人間が忘れるように出来ている事に由来します。いから毎日のように打ち込みをやってもあの時の試合のようになげられないなんていう事はよくある事なのです。何故なら人間は忘れるように出来ているからです。これはスポーツに限った話ではなく、普段の生活、勉強、テレビの主演女優の名前、若い頃流行った歌。みんないつのまにか忘れるように出来ているのです。ですから記録を残しておく。文字が生まれ、本となり現代ではビデオがその役目を大いに果たしてくれます。例えば子供の投げる瞬間、引き手や釣り手の位置。足はこびや顔の向きなど。事細かく繰り返し見ます。コマ送りや繰り返しを屈指して。それ
がとても参考になります。
あのころ出来ていた事が最近しなくなった。これはしないのではなく忘れてしまった。つまり出来なくなってしまっているのです。
初心者の頃覚えたはずの大内小内。いなしやくずし。すぐ忘れます。
相手に対して如何に攻め一本取ったか。その過程を見ることで思い出してまたやってみる。引き出しの数を減らさない事は大変大事な事。勝ち試合、必ず勝った理由があるのです。それをビデオで確認し、忘れないようにすること。ビデオの効用の大きな要素です。
ガンバレ、ガンバレ!

柔道をしよう。

2009-11-16 21:19:57 | Weblog
子供達が中学に入り部活として柔道を選んでくれた理由については、私が高校時代柔道部に在籍していた事以外はまったくと言って良いほど、柔道と子供たちの間に接点はありませんでした。私の知らない部分で何かを息子が感じ取って柔道を選んでくれたのなら、息子に感謝をしなければなりません。
下の娘は兄の部活の姿に刺激されて入部したと以前聞いた事がありますが、兄の方についてはついに分からずじまいでした。そんな息子も高三、部活も引退。受験勉強は捗っているやら検討もつきませんが、現役を終えた息子に対して唯一やり残した事、それは息子との対戦。もちろん娘はまだ現役ですのでこれからまだチャンスはあるはずですが、息子とは結局最後までやらずじまいで終わってしまいました。
当然私が負けるのでしょうが、機会はあったのに言いだせなかった。内心自分の息子に抜かれる瞬間が怖かったのかもしれません。
でも、自分の子供と柔道が出来る特権、これは喜びと言いかえても良いくらい値打ちのあるもの。中学の柔道部に子供を入れたら一度は父親も経験の有無に関係なく一緒に柔道をやるべきです。
昨年の夏、奈○中の夏季合宿での三名の未経験のお父さんと息子さんの乱取りのビデオは彼ら親子にとって一生の思い出、一生の宝物になりました。
さぁ、柔道をやりましょう。
親父たちの柔道、柔道必修化の理解を深める一つのツールとしても大変有意義な課題となるはず。是非機会と場所と旗振りを。
すばらしい親父たち。
がんばれ、がんばれ。

心の柔道3

2009-11-12 21:14:49 | Weblog
柔道は対戦競技、タイムレースや得点競技ではありません。ですから勝ち負けの基準は自分と対戦相手の技量の差によって勝敗が決します。この技量と言うもののいくつかのバーツの一つに心というものがあるのを忘れてはいけません。
強いという要素を解析すると技、スピード、パワー、そして精神力という心の力を如何に鍛えるかという難問が立ちはだかります。
強い心を解析してみると、自信、経験、負けん気、冷静、度胸など色々な精神的なプレッシャーに打ち勝つすべを総合したいわゆる精神力というものを作り出していると思います。ここにもうひとつの心の柔道が存在すると私は思っています。
柔道の心、これを垣間見る試合は以外に身近にもよくあります。
明らかに相手の実績や校名、いわゆる下馬評では叶わない相手に対して精神力、心の部分では決して負けていない選手の試合。何とかしよう、一泡吹かせよう、気持ちでは絶対負けない。言い方はいろいろですが、見ていて気持ちの伝わる戦い方をする選手や学校。すばらしいと思える試合。決してひるむことなく自分のすべてを精一杯表現しようとしている試合、これが見たいのです。思わず声をあげて応援したくなる柔道。県武でも何度となく見させていただきました。まさに柔道の心がここにあります。中学、高校と身体と心を研いて何くそっと立ち向かう姿が大好きなのです。
当たって砕けろ。結果はあとから付いてくる。そう信じてがんばる姿、とても溌剌として輝いている選手。心の柔道の体現者がいるのです。そう、無名の多くの選手たち。自分を信じて、かんばれ、がんばれ。

ビデオの効用

2009-11-11 22:20:20 | Weblog
子供たちの試合のビデオを私はよく見ます。それも同じ試合を何度も何度も見るようにしています。
長男はあきらめ顔で「僕のゲームと同じだね。」と笑っております。娘は「また見てるのっ!」とご立腹です。何せ私には怖い娘なのです。
試合のビデオは色々な事を教えてくれます。
一つは子供たちの成長。それは柔道の技術の進歩はもちろん。人間としての成長の記録としても進歩や変化を垣間見る事の出来るすばらしいものとなります。
息子は不器用でなかなか立ち技での得意技と呼べるものが身につきませんでした。彼の最初の飛躍は中学時代の恩師、田○先生直伝の必殺技、回転式送襟締めを覚えた事によってでした。それまでどうしていいか分からないような試合内容がこうすれば勝てるに変わったのです。それ以降は立ち技が一本取る為のものではなくなり、勝ちバターンへ持っていくためのものに変わった瞬間からかえって楽な形での立ち技が出来るようになりました。二回目の飛躍は偶然生まれます。たまたま入った支え釣り込み足が引き手がすっぽ抜けた為に首投げのように入り、そのまま勢いで回ったら逆の足の大外刈りになったのです。こうして息子の得意技、首投げ風一本大外刈り(私が名付けました)が生まれたのです。それ以来、息子は立ち技は一本大外。寝技は回転式送り襟締めの勝パターンで勝てるようになったのです。
懐かしいビデオを見ながら、子供の成長を実感出来る。ビデオは教えてくれるのです。
子供たちが如何に成長し、汗の代償としての勝利の喜びを与えてくれるかを。
ビデオはまさにすばらしい成長の記録なのです。