「TAROクンってジャズ聴くんだよね。なにか癒し系でいいのがあったら貸してくれるかな」・・・・・。
これは先日職場の先輩から届いたメールの中の一節。
正直頭抱えました。
癒し系のジャズってあなた・・・・・・。
僕が「癒し系」というジャンルの区切り方に嫌悪感を持っているという事情はともかくとして、特定の曲やアルバム、またはアーティストを他人に紹介するという事はかなり難しい事なんだよね。
尋ねる側は無心に「ジャズでも聴いてみようか」って思ってるだけなんだろうけど、ジャズッつってもピンキリだし、「平均的なジャズの」と言えるものはほとんどないでしょう。。
で、自分なりに考えて持っていったアルバムに対して「うーん、よくわかんなかった」とか「つまんなかったよ」とか感想が返ってくると「うっせぇ、テメェで探せや!」ってなるよね(笑)。
僕はこれで何度も痛い目を見ています。
「ジャズでなにかいいCDあったら貸して」なんて会話がなされる時は、要求している側はすでに聴きたい音楽のイメージが自分の中で出来上がっていて、それを求めている事がほとんどの場合が多い。自分の中で「恐らくこんな音楽だろう」、または「こんな雰囲気の音楽が聴きたい」とかって、暗に要求してくるんだよね。
いや、本人は意識はしてないんだろうけどさ。
で「どんなのが聴きたいですか?」って聞き返した時に「ピアノ中心でしっとりと落ち着いたの」とか「サックスとかが入ってて速くて都会的なカッコイイのが聴きたい」とか、音楽的な知識に基づいていなくても楽器を言ってくれたりとか、具体的なイメージを伝えようとしてくれる人はまだいい(それでもその人が求めているイメージにこちらの推薦が一致する事は稀ですが)。
世の中には自分のイメージを伝える事が不得手な人や語彙が少ない人もいるわけで・・・・・そもそも楽器そのものを知らなかったりね。
「えーっとねぇ」のあとに「ジャズっぽいの」とか「オシャレなの」とか言われてみぃ。頭痛くなるぞ。
ジャズが聴きたいって言っといて「ジャズっぽいの」ってなんだよお前。なんだなんだ「オシャレなジャズ」って。
もうちょっと言葉を使ってくれよ。
僕は基本的に「ジャズ聴きたいんだけど、まず何を聴いたらいい?」という趣旨で尋ねられた時にはOscar Peterson(オスカー・ピーターソン、p)の「We Get Requests」とJohn Coltrane(ジョン・コルトレーン、ts,ss)の「Ballads」の2枚を薦める事にしてる。
この2枚ならよっぽどの事がない限りは極端な拒絶反応に合う事とはないと思う。
否定的な感想が返ってきても「なんか違うんだよなぁ・・・・」程度。
この2枚を買わせるのではなく貸して、様子を見る(貸したら帰ってこなさそうなヤツには「持ってません」って言って買わせましょう)。
で、帰ってきた時に「じゃあどんなのが聴きたいの?」という会話になるわけだ。
さて、これからジャズを聴いてみようという皆さん。
ジャズリスナーの先達は基本的に語り好き、もしくは教え好きな人が多いので、尋ねれば懇切丁寧に教えてくれるでしょう。
ですが過度の期待を持って尋ねないようにしてあげてください。
また、どんな雰囲気のものが聴きたいか、どんな楽器が好きか、できるだけ言葉を尽くして伝えてあげるようにしてください。
それが親切というものです。
親切に教えてもらおうとするのですから、自分から親切に接しましょう(笑)。
そして、ジャズリスナーはコアな人になればなるほど「ジャズとはこうあるべきものだ」といった固定観念に凝り固まった頭の固い人が多いので、何も伝えずにお任せにしちゃうと、まったくつまらないCDを持ってきたり、とんでもないアルバムを買わされちゃったりします。
それ一発でジャズが嫌いになっちゃう人もいるんですよ。
気をつけましょう(笑)。
で、僕。
今回は・・・・・今回はねぇ・・・・・。
なんせ要求が「癒し系のジャズ」だからねぇ。
いや、その人は日頃からさりげなくお世話になっている方なので、真面目に考えましたよ。
ない知恵を絞ってね。
で、昨日の投稿でも書いた Ralph Towner(ラルフ・タウナー、g) & Gary Burton(ゲイリー・バートン、vib)のデュオでのアルバム Match Bookを、今日持っていった。
ギャハハハハ、全然平均的なジャズじゃねぇ。
さて、どうなる事やら。
本日の安眠盤、European Jazz Trio(ヨーロピアン・ジャズ・トリオ)の「Chateau En Suede」
ではでは。
これは先日職場の先輩から届いたメールの中の一節。
正直頭抱えました。
癒し系のジャズってあなた・・・・・・。
僕が「癒し系」というジャンルの区切り方に嫌悪感を持っているという事情はともかくとして、特定の曲やアルバム、またはアーティストを他人に紹介するという事はかなり難しい事なんだよね。
尋ねる側は無心に「ジャズでも聴いてみようか」って思ってるだけなんだろうけど、ジャズッつってもピンキリだし、「平均的なジャズの」と言えるものはほとんどないでしょう。。
で、自分なりに考えて持っていったアルバムに対して「うーん、よくわかんなかった」とか「つまんなかったよ」とか感想が返ってくると「うっせぇ、テメェで探せや!」ってなるよね(笑)。
僕はこれで何度も痛い目を見ています。
「ジャズでなにかいいCDあったら貸して」なんて会話がなされる時は、要求している側はすでに聴きたい音楽のイメージが自分の中で出来上がっていて、それを求めている事がほとんどの場合が多い。自分の中で「恐らくこんな音楽だろう」、または「こんな雰囲気の音楽が聴きたい」とかって、暗に要求してくるんだよね。
いや、本人は意識はしてないんだろうけどさ。
で「どんなのが聴きたいですか?」って聞き返した時に「ピアノ中心でしっとりと落ち着いたの」とか「サックスとかが入ってて速くて都会的なカッコイイのが聴きたい」とか、音楽的な知識に基づいていなくても楽器を言ってくれたりとか、具体的なイメージを伝えようとしてくれる人はまだいい(それでもその人が求めているイメージにこちらの推薦が一致する事は稀ですが)。
世の中には自分のイメージを伝える事が不得手な人や語彙が少ない人もいるわけで・・・・・そもそも楽器そのものを知らなかったりね。
「えーっとねぇ」のあとに「ジャズっぽいの」とか「オシャレなの」とか言われてみぃ。頭痛くなるぞ。
ジャズが聴きたいって言っといて「ジャズっぽいの」ってなんだよお前。なんだなんだ「オシャレなジャズ」って。
もうちょっと言葉を使ってくれよ。
僕は基本的に「ジャズ聴きたいんだけど、まず何を聴いたらいい?」という趣旨で尋ねられた時にはOscar Peterson(オスカー・ピーターソン、p)の「We Get Requests」とJohn Coltrane(ジョン・コルトレーン、ts,ss)の「Ballads」の2枚を薦める事にしてる。
この2枚ならよっぽどの事がない限りは極端な拒絶反応に合う事とはないと思う。
否定的な感想が返ってきても「なんか違うんだよなぁ・・・・」程度。
この2枚を買わせるのではなく貸して、様子を見る(貸したら帰ってこなさそうなヤツには「持ってません」って言って買わせましょう)。
で、帰ってきた時に「じゃあどんなのが聴きたいの?」という会話になるわけだ。
さて、これからジャズを聴いてみようという皆さん。
ジャズリスナーの先達は基本的に語り好き、もしくは教え好きな人が多いので、尋ねれば懇切丁寧に教えてくれるでしょう。
ですが過度の期待を持って尋ねないようにしてあげてください。
また、どんな雰囲気のものが聴きたいか、どんな楽器が好きか、できるだけ言葉を尽くして伝えてあげるようにしてください。
それが親切というものです。
親切に教えてもらおうとするのですから、自分から親切に接しましょう(笑)。
そして、ジャズリスナーはコアな人になればなるほど「ジャズとはこうあるべきものだ」といった固定観念に凝り固まった頭の固い人が多いので、何も伝えずにお任せにしちゃうと、まったくつまらないCDを持ってきたり、とんでもないアルバムを買わされちゃったりします。
それ一発でジャズが嫌いになっちゃう人もいるんですよ。
気をつけましょう(笑)。
で、僕。
今回は・・・・・今回はねぇ・・・・・。
なんせ要求が「癒し系のジャズ」だからねぇ。
いや、その人は日頃からさりげなくお世話になっている方なので、真面目に考えましたよ。
ない知恵を絞ってね。
で、昨日の投稿でも書いた Ralph Towner(ラルフ・タウナー、g) & Gary Burton(ゲイリー・バートン、vib)のデュオでのアルバム Match Bookを、今日持っていった。
ギャハハハハ、全然平均的なジャズじゃねぇ。
さて、どうなる事やら。
本日の安眠盤、European Jazz Trio(ヨーロピアン・ジャズ・トリオ)の「Chateau En Suede」
ではでは。
Europian Jazz Trioの「Classic」は貸したまま返ってきません。
ビ・バップとかハード・バップって、ある意味ジャズの平均値ですよね?。
僕はそう認識しているのですが、一般的には違うのかな?。
僕のはさっきメールが来て、概ね好評だったようです。
ちょっとホッとしました(笑)。
朝起きたらTAROさんの1/5くらいジャズが分るようになっていることを祈りながら寝ます。おやすみなさい。
そんな風に持ち上げていただくと悪い気はしないですが(笑)。
ヨックタイさんは「きちんと音を聴いているリスナー」だと思いますよ。僕もそうありたいと常々思っています。
そんなに謙遜されることはないですよ。
お互いに屈託なく意見や情報を交換し合っていければ嬉しいです。
JAZZ素人の私では、JAZZと言えば「グレン・ミラー」「ルパン三世のオープニング」「カウボーイビバップ」ぐらいしか語彙が出てきません。後は”トランペットがメインでがんばっている”イメージがあるくらいです。
で、何が言いたいのかというと、上記のキーワードを一般人と話をする時の参考にして下さい、ということでした。アニメに偏ってますが(笑)。
一般的にも知名度ありますしね。
ええと・・・グレン・ミラーとカウビは・・・・・いや、グレン・ミラーは著名なビッグバンドリーダーだし、カウビもアニメとしては人気のある作品なのでしょうが、一般的に広く見られているかというとちょっと・・・・・。
アニメ好きな人には通じるかもしれませんね。
トランペットがメインというのはMilesの影響でしょうか・・・・いや、日野照正かな?。
もっとジャズが一般的な語彙に含まれるようになる事を望みます。