90代の繰言

後期高齢者の戯言

過行く平成(1)

2019-01-08 01:33:54 | 日記

 まもなく平成が終わる。
 30年間あった。
 ガラジー57歳に始まり87歳に終わる。

 この30年間、結構様々な出来事が身辺に起こった。

 なんといっても最大の出来事は、なんとか曲がりなりにも41年間務めた公務員を埼玉、東京、茨城と転勤、定年退職したことだ。その間、全共闘闘争、三里塚闘争、霞ヶ浦工水闘争、東海原発反対闘争、などとかかわりを持ってきた。

 退職直後約1年、北海道の郷里で亡父と暮らす。

 その後約10年、千葉、東京で私立女子大に勤めたが、最後は喧嘩別れ、放り出された。

 郷里の町にUターン、ひょんなことから町会議員に当選。
 ここでもわが理想はすべて打ち砕かれ、2年半で放り出された。

 過疎化進行、住む町に商店がなくなり、車を運転しないガラジーには日常生活が不自由になる。
 わが理想はこんな町にしたくなかった!

 糖尿病が悪化、足が不自由になりカテーテル手術、術後温泉療法がよかろうと、伝手を頼って別府に転居する。
 
 以来7年、3回の転居を重ねて、ここ3年、温泉に入り、透析を受けながら生き永らえている。
 その間、両下肢動脈硬化症の手術を受け、リハビリ療法を受けながらヨロヨロ歩きの訓練中。
 最近3回目の転居の際に転倒、肋骨骨折、タコツボ型心筋梗塞を発症、さらにもう一度転倒、ヨロヨロ歩きもままならなくなっている。来週から、リハビリを再開しようと覚悟を決めた。
 目下の目標は、3月中に杖なしで400m歩行可能にすること!
 家から400m歩くとローソンがある。一人で出かけて、好きなものを自由に買いたい。

 こう列挙してみると、平成の時代、わが身には様々な出来事があった。
 ところで世の中ではどんなことがあったのだろうか。
 大俯瞰を試みる予定だ。







藤沢周平「一茶」

2019-01-07 00:10:18 | 日記

 昨日小林一茶に触れた。

 書き終わった後で、藤沢周平の伝記小説「一茶」を思い出した。
 周平の小説はほとんど読んでいるが、これはまだ読んでいなかった。
 早速Amazonから電子版(¥650)を取り寄せる。午後8時ころだ。
 11時半ころ一気に読み終わる。

 壮絶な人生に圧倒されている。

 「目出度さも中くらいなりおらが春」というのはもっともだ。





子規くらいかな

2019-01-06 19:10:39 | 日記

 小林一茶は江戸時代の俳人。

 「雀の子そこのけそこのけ御馬が通る」
 「やせ蛙まけるな一茶これにあり」
 「我と来て遊べや親のない雀」
 「ゆうぜんとして山を見る蛙哉」
など、小さな生き物たちへの優しいまなざしが特徴の句をいくつも作っている。

 一茶は52歳で初めて妻を迎え、三男一女を授かるが、子どもたちが次々に亡くなるという不幸に見舞われる。
 
 「ともかくもあなた任せのとしのくれ」
に続いて、
 「目出度さも中くらいなりおらが春」
と詠んでいる。
 
 新年を迎えてめでたいが、子どもが次々に亡くなるなどして、そのめでたさも大きなものとはいえないというわけ。

 正岡子規
 「めでたさも一茶位や雑煮餅」
 この句は、小林一茶の「目出度さも中くらいなりおらが春」をふまえているのは明らか。
 子規も、新年を迎えてめでたいけれど、やはり自分の病気のことなどで、そのめでたさは大きなものとは言えなかったのだろう。

 ガラジーは
 「めでたさも子規くらいかな初詣」
といったところだろうか。

 35歳にして結核で逝った子規と比較して、86歳まで生き永らえているガラジー、「子規くらい」等とはとても言えないか?






火男火売神社

2019-01-03 02:16:17 | 日記

 火男火売神社(ほのおほのめじんじゃ、火男火賣神社)は別府市の西側に聳える鶴見岳の山頂に上宮がある神社だ。別府の湯の守り神という。

 別府に引っ越して以来、初詣はこの神社の下宮に決めている。
 ガラジーに神社信仰はない。
 初詣といっても、境内をぐるりとまわって初詣客やお札の売店を眺め、賽銭は相棒に入れてもらって、境内で売っている焼き芋を購入して帰ってきた。
 本年は上の石段にピカピカの手すりが設置され、老人に多少優しくなっている。

 今年も1月2日に出かけてきた。

 焼き芋が1個200円。
 3個購入したら小さな芋を1個おまけしてくれる。

 お昼も夕食も二人して焼き芋。老人は少食だ。

 芋の品種は「紅はるか」。
 大分県では収穫後1か月ほど貯蔵して糖化し、「甘太くん」(かんたくん)とブランド化して出荷している。
 「甘太くん」の焼き芋は天下一品の甘さだ。

 箱根駅伝で日は暮れる。

 天下泰平だ。

 でも相変わらず救急車のサイレンは聞こえてくる。
 餅が喉につかえていなけりゃよいが、と他人の心配をする。
 3回目の転倒骨折、自分のことを心配しなけりゃいけないのに、まったく天下泰平だ。







謹賀新年

2019-01-01 00:52:39 | 日記

 新年早々透析です。

 火木土9時お迎えに車がやってきて、午後2時には帰宅する。
 延命できるのは、愛でるかもよし、愛でるかもなく、心境はまことに複雑。