90代の繰言

後期高齢者の戯言

残照の記(16)

2020-05-30 02:26:33 | 日記

 9月入学をめぐって世の中が喧しい 。

 ガラジーは4月入学でも9月入学でも、どちらでもよいと思う。
 したがって、この議論に参加する気持ちはまったくない。

 また、コロナで休校になって、学力が低下したと大騒ぎしている向きがある。
 
 ガラジーは学校が休みになるのが大好きだった。加えて、小学校から大学まで、よく学校を休んだものだ。
 もっともよく休んだのは高3の一年間。出席した日のほうが少なかった。休んだ日は天気が良ければニコヨン求職者の列に並んで、進駐軍労務者に雇われた。当時(1949)、高校生は1日180円が日当。数日間の食費になり。受験参考書も購入できた。
 受験勉強はもっぱら夜。教室にはあまり出席しなかったが、目的の大学には合格できた。この経験から、子どもの学力なんて子どもに学習意欲があれば、学校が休みでもいくらでも向上するものと考える。所詮は子どものやる気だ。

(以上)



残照の記(15)

2020-05-28 04:28:53 | 日記

と言っていたら、昨日、アベノマスクが届いた。

総予算220億円のおすそ分け、ほんのささやかな贈物。
配布はじめてから、わが首相は大きな顔に小さなマスク、執拗にかけ通している、あれだ。どうも使用する気にはなれない。

自衛隊が導入予定のF35は1機200億円。150機も導入予定というから、驚愕する。
マスク2枚に騙されてはいけない。
三菱重工をはじめ日本の関連会社は製作に取り掛かっているのだ。
桁違いの予算を無駄な武器に費やそうとしている。

ガラジーは戦争反対、自衛隊反対、再武装反対だ。

(以上)


残照の記(14)

2020-05-27 04:29:54 | 日記

一昨25日、緊急事態宣言が解除された。
7週間ぶりである。
お互い無難に経過できたのはもって賀すべし。
その間奮闘された医療関係者、行政各位などなどに感謝、感謝である。
コロナ犠牲者には心からの哀悼の意をささげたい。

安倍首相は緊急事態宣言解除の演説をした。
例によって原稿丸読みだ。
ガラジーはそのすべてを聞いた。
残念ながらそこには心が、人間の心がなかった。

ガラジーの聞きたかったことにはまったく触れなかった。
困窮する外国人労働者、仕事を失った母子家庭、アルバイト先のなくなった学生たちなどなど、路頭に迷っている人々への応援・激励がなかった。
非情である。鬼である。
一国の宰相なら、最も困窮する人々への思いやりが言葉のはしはしににじみ出ていなければならないと思う。

れいの10万円、給付金申請書が届いた。さっそく記入して返送する。
今回は相棒の忠告があって受領することにしたのである。
それにしても、通知は所帯主にしか来ない。
DVで家出している母子はどうなるのだろうか?
困窮している方が多いだろうに。
さっぱりマスコミも取り上げない。
心配だ。

此処別府は九州の僻地、アベノマスクはまだ届かない。
(以上)

残照の記(13)

2020-05-23 04:43:49 | 日記

大別すると透析患者には2種類ある。入院患者と外来患者だ。

ガラジーは外来患者。
コロナが発生してから、外来患者は病院に入るのが厳しくなった。入り口で、体温を測定、手指を消毒するのが決まりになった。しかも、入り口が正面玄関ではなく、地下入り口に変更。透析外来患者送迎用のバスも、地下駐車場に到着する。

2週間前の帰途のことだ。

3人の患者と送迎バスドライバーの4人でエレベーターに乗っていた。ガラジーはその殿(しんがり)。おりようと思っているうちに扉が閉まる。慌てて開くボタンを押したつもりが1階ボタンを押してしまったらしい。
エレベーターは上昇して扉が開いた。昼食後のことで低血圧。ほとんど意識を失っていたガラジーは倒れるように扉の前にいた看護婦にもたれ込んで床に転倒した。 一昨年以来3回目の転倒だ。

頭を床にぶっつけたので、MTをとるという騒ぎになったらしいが、その間まったく記憶がない。
目を覚ますと、1階の処置室のベッドに収容され、枕元では、研修医、看護師と電話で呼び出された相棒がしゃべっていた。どうやら頭部に内出血が発生しているかもしれないのでその注意を聞いているようだ。

どうやら頭部に内出血は発生しなかったようだが、今回は左側の肋骨をやられたようだ。左手をついたのだろう。薬指と小指が痛い。顔面口元左には小さな内出血痕が発生。

以来、帰途は車椅子に乗せられている。楽だった。
それも一昨日の木曜日で終了した。

(以上)




残照の記(12)

2020-05-20 06:58:44 | 日記

ガラジーが人工透析患者になり果てたのは2016年6月だ。
以来、火・木・土の午前中は、4時間人工透析処置を受けて命を長らえている。
来月で満4年を迎える。

その間全国の人工透析患者数は2万人増加して34万人以上になったらしい。このところ、患者数は年々増加している。

透析処理の費用は月30~40万円かかるが、患者の負担は月1万円のみ。2018年度、健康保険からの持ち出し総額は1兆6000億円という。
厚労省は慌てている。このままでは、健康保険財政がパンクしかねないからだ。

でもそのお陰でガラジーは命を長らえている。本来なら、2016年6月で命脈尽きるはずだったのに……

これが「残照」の趣旨。

【参考文献】
 http://touseki-ikai.or.jp/htm/06_seminar/contents/2018_11_sendai_34_1.pdf

(以上)