蒲公英の絮

四季折々の花や空の写真と、自己流俳句で日々を綴ります。

蒼穹

2022-10-26 22:48:00 | 日記



































       群青の海よりも濃し秋の空





































       秋麗や飛行機雲の解けゆく
































       蒼穹をひきよせ返り花咲けり




秋晴れの一日だった。
空の青いこと!この色はなんと表現したら良いのか…
深い青。一年で一番綺麗な空なのかも…(冬晴れの空も美しいけど、寒いのが嫌いなので、私的には秋の空を一番とする。)

爽やかである。
このまま季節が止まってくれたら有難いのだが。

写真館の二度咲きの桜が、もう咲いている。
葉が散り終えていないのに!
早すぎる。いつもなら葉が散り終え、あるいは数枚残っている枝に
ぽつぽつ咲き始め、可愛いピンク色が目を引くのだが。

こちらの桜は、海外から取り寄せた、春と秋に咲く花だそう。
五年ほど前、写真館のご主人からそう教わった。
手入れが大変、ともおっしゃっていたが。

二度咲き、狂い咲き。
帰り花(返り花)の傍題。初冬の季語である。
今年のは、「狂い咲き」の方が正しい気がするけど。
桜のせいではなかろう。
人間の勝手な振る舞いで、地球の気候が変わってしまい、花や木も翻弄されているのかもしれない。
「狂い咲き」より「返り花」の方がやっぱり良い。

もう少ししたら、葉が全部落ちて、可愛いピンク色の花で埋め尽くされる、と思う。
そしたら、また写メを撮らせてもらおう。

今日の青空には、桜紅葉も桜の花も、とても映える。




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秋の夕暮

2022-10-25 23:40:00 | 日記









       薄紅葉素早く日暮れ来たりけり























       釣瓶落とし下校子制服のまま


















       写メ撮ってスマホが無い!と騒ぐ秋




一段と寒くなった。
それでも日中は20度。忙しく動き回れば暑いくらい。
あの夏の暑さを思えば、なんと快適。良い季節である。
ただ、日一日、日が短くなる…
日没の速さが毎日更新していくのを実感するのは、きっと今が一番なのかもしれない。
これから冬至の日まで。

昨日よりまた、夕暮れの暗さに、大袈裟に言えば恐怖する。

孫たちの、夕飯を届けに行く時の時間は、大体五時半過ぎ。
先週は、行きはライト無し、帰りはさすがにライトを点灯して。
だったが、今週月曜は、行きはスモール、帰りは当然ヘッドライト。
ところが今日は、行きからスモールじゃ不安を感じるほど暗くなってる!

早めの点灯は、歩行者の為にも必要な事だけど。

この秋に、改めて感じる老化現象。
夜間の運転が怖い。

慣れた道だけど、とにかくこれからの季節は気をつけなくちゃ、と肝に銘じる。

老化現象は、目も頭も。
(いやいや、全身、見た目も中身も(笑))
孫たちのマンションの駐車場に止めて、上を見ると、今日も孫達が、手を振っている。
姉妹のシルエット、もう表情はわからない程暗くなってる。
エレベーターを降りると、駆け出して迎えに来る二人。
上の孫はまだ制服のまま。
今、帰って来たところだから、と。 
あっ思い出した。髪切ったでしょ?写真撮らせて。とお願いする。
良いよ、と玄関に座って、髪のヘアゴムを取りポーズ。 

さあ、急いで帰らなくちゃ、とカラの、夕飯弁当を入れる手提げ袋二つをさげ、立ち上がってあれ?スマホどこだっけ?
孫たち、ゲラゲラ笑いだす。 
ばあば、手に持ってるのは何?
あっ(笑)
あれだね、おでこにメガネのオジサンが「メガネ、メガネ🥸」って探すあれ。(笑)

手を叩いて爆笑の孫。

だいぶボケてます、ばあば。

「ばあば、運転気をつけてよね。」と真面目な顔で言われた秋の夕暮れ。もう真っ暗な街を、真面目な運転で帰ったばあばでした。









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秋時雨

2022-10-24 23:23:00 | 日記














       秋時雨色づき初むる山査子の実















       「長っ」と子よく喋る婆秋の雨



















       紅茶濃し気になる南瓜嫌いの子














       ミルク入れ紅茶薄めて暮の秋



本日は、土曜に運動会、月曜日休校となる下の孫を半日預かる日。

朝は秋晴れだったが、にわかに曇り雨が降り出した10時頃。
この地特有の、時雨日和のようだ。
秋から冬は、こんな天気が多い。
秋が深まり、気がつけば後一週間で、11月!

雨が止んだようなので、11時前に、孫を迎えに行く事にした。

空は鉛色、背振の峰々は厚い雲に覆われて見えない。
孫のマンションに着く頃はまた降って来た。

まだ身支度をしていない孫。
ちょっと待っててね、とあまり急ぐ風でもない。こちらも今日は、何も予定も立てずこの子に合わせるつもり。

やっと支度をして、玄関を開けると、なんと青空と山々が見える!
良かったね、雨止んでる。

車の中で、運動会の話を聞いたり、土日の事を話したり、後なんだか忘れたけど、ずっと喋り続けるばあばに、孫娘、クスクス笑ってる。
えっ?どうした?と聞くと、「ばあばの話、長っ!いつ終わるのかなぁって(笑)サザエさんみたいにお喋りだねぇ。」
思わず絶句。
サザエさん級にお喋り!
初めて言われた。その例え、凄い!いただきます。俳句にしたい。
と孫に言えば、またケラケラ笑う。
四年生ってこんなだっけ?
上の孫とは、また少し違う。
マイペースで大人しい、あまり自己主張しない子。一人遊びの方が断然好きで、今まで一度も友達を、連れてこない。又遊びにも行かない。

楽なんだけど、ちょっと子どもらしくないのかな?内気すぎない?なんて心配したけど、なんか嬉しい。

久しぶりのじじばばの家だけど、慣れたもの。
勝手にいろいろやるのも、安心。
昼食も、ばあばが作るのなんでもいいよ。美味しいもの。
と嬉しい事を言う。

どこか行きたいところとか、買い物ある?と聞けば、「ばあばの買い物に着いてく。できたらドトールへ行きたいかな。」

お安い御用。
一時半出発で、スーパーとドトール。三時には帰宅ね、夕飯早めに作りたいからと、ばあばの要望にいいよ、と言う。

雨が上がり、青空が広がった。庭の山査子の実が赤くなり始めた。
もう少しすると、更に青空に映える真っ赤な色になる。
山査子は、歳時記によると、「山査子の花」が春の季語。
「実」は、秋の季語として載ってない。こんなに綺麗な色鮮やかな実なのに。

買い物を済ませ、ドトールへ到着。駐車場はがら空き。
月曜日って、こんなに空いてるんだね、と孫娘。土日や祝日しか知らないものね。

いつものアイスココア、と孫。
私は、カボチャのタルトとホットティー。

孫は、上の子もそうだが、カボチャ嫌い。
どんな料理もカボチャはダメらしい。
じゃどうするの?ハロウィンや冬至は?とまた変な質問するばあばに、「食べないよ。」と一言。(笑)ハロウィンは、カボチャお化けで、別にカボチャ食べないしなぁ、と気づく。

三時はあっという間。急いで帰宅する。
早く夕飯作って帰らないとね。お姉ちゃんが帰って来る前に。

と早速夕飯作りに取り掛かる。
孫は、得意のコミックの登場人物の似顔絵描きを始める。
随分上手になってる。
じいじに褒められてる。以前はじいじばあばが見ると、さっと隠したものだが。いまは堂々として描き続ける。

ほぼ時間通りに、夕飯弁当仕上げ、さて帰りましょう。
とスマホを見たら、30分も前に、上の孫からLINEが入ってる。
もう帰ってるよ。と。
あらら。間に合わなかった。
荷物を積んで、下の孫を今度は急かすように、家を出た。

マンションに着けば、土日に泊まらなかった上の孫、なんだか逞しく見える。
ご飯炊いてるよー。(お米研いで炊飯器スイッチ入れた、という事、普段は早く下校の妹、下の孫の仕事らしい。)
この一年で、孫たちは、随分逞しく成長したな、と婆バカなばあばは感心する。
頑張ったね。と言えば、上の孫、ばあばの顔久しぶりに見た!副反応はもう大丈夫?
と大人みたい。でも、土曜は泊まるよ!それから文化の日の前日の火曜日も!楽しみ〜。

あー
そうだね。良いよー。やっぱり子ども。それもまた安心。






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秋の風

2022-10-23 21:54:00 | 日記

















       素風かなランタナいっせいにわらわら






















       枯れてゆく先は真白よ草の絮














       色なき風初心に帰る道を歩す


















       銀杏黄葉車道にあるけど撮る

















       残る虫闇を探ればもう鳴かず





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秋曇り

2022-10-22 21:37:00 | 日記

















       桔梗の蕾ひとつ無気力な日






       なにもせず何処へも行かず秋曇り

















       起きて来て葡萄ふた粒また眠る






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